リーフェルものがたり 第10話
リーフェルものがたりの はじまり、はじまり…
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- そろそろハロウインの季節です。
ちびリーフェルたちはカボチャをさがしにやってきました。
「あれ? カボチャがなっていないなあ。」
「どうしたんだろう?」
ちびリーフェルたちは長老の木にほうこくすることにしました。
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- 「カボチャがなってなかったの。どうしてだろう?」
ちびリーフェルの話を聞いた長老の木はいいました。
「ふうむ、なにかおこっているのかもしれん。
ちびリーフェル、ミツバチさんのところに行ってみてくれんか。」
「はい! いってきまーす。」
ちびリーフェルは、リーフェルといっしょに、ミツバチさんのところへ向かいました。
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- ミツバチさんの家にやって来た、ちびリーフェルとリーフェル。
「こんにちは! …あれ? だれもいないよ。」
「荷物もなくなっている。どうしたんだろう?」
「あっ、そこにミツバチ女王のティアラがあるよ。」
そこへ、ミツバチがやって来ました。
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- 「やっぱりここにあった! ああよかった…。あれ? ちびリーフェルとリーフェルじゃないか。」
「こんにちはミツバチくん。ほかのみんなはどうしたの?」
「みんなで引越したんだ。あっちの方に花があるって、ブラックリーフェルがおしえてくれてね。」
「そんな! ミツバチくんがいないと、カボチャの実がならないよ!」
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- ミツバチくんを追いかけていくと、新しいお家にはブラックリーフェルがいました。
「なにしに来たリーフェル!」
「カボチャの実がならないんだ。だからミツバチくんをむかえにきたよ。」
「カボチャなんか、ならなくてせいせいするぜ!」
ブラックリーフェルは思い出していました。
ハロウインでお菓子をもらおうと、カボチャをかぶったら頭からぬけなくなったコトを。
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- ブラックリーフェルは、ミツバチくんからティアラを取り上げました。
「このティアラを持っていれば、ミツバチたちを思うままにあやつることができる!」
「そんなことさせないぞ!」
リーフェルはティアラを取り戻そうとがんばりますが…。
「ふふん、それ!これでどうだ!」
「ふわわわあー!」
ああ、リーフェルが飛ばされた!
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- 「ブラックリーフェルにふき飛ばされた…。」
リーフェルは長老の木にミツバチくんとブラックリーフェルのことをはなしました。
「それはいかんな。リーフェルたち、
心をひとつにするんじゃ。それ!!!」
「リーフェルレンジャー登場!」
「さあ、ミツバチくんのところへ行こう!」
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- 「ミツバチ女王のティアラを返せ!」
「来たなリーフェルレンジャー!」
「ふふん、近づけるものなら、近づいてみろ! 8の字ダンスでやっつけてやる!」
ブラックリーフェルは8の字ダンスをはじめました。
「うわあ、動きが早くて近づけないぞ!」
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- 「ううん? 目がまわってきたぞ…。くそお。」
ブラックリーフェルは8の字ダンスで目を回し、ティアラを落としました。
「ティアラを取り返したぞ!」
そこへ、ミツバチの女王があらわれました。
「ここには花がないわ! 私と家族をだましたのね?」
「くそう、気がついたか…。ああダメだ、目が回る… クロクロベエ!」
ブラックリーフェルは姿を消しました。
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- ミツバチたちは元のお家にもどりました。
カボチャも実りました。
「わーい!」「トリック・オア・トリート!」
カボチャでつくったランタンを手に、ちびリーフェルたちがあそんでいます。
リーフェルたちは、こうしてハロウインを楽しみました。
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…第十一話へつづく