リーフェルものがたり 第8話
リーフェルものがたりの はじまり、はじまり…
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- 森にもどったリーフェルたちは、長老の木にブラックリーフェルのことをはなしました。
「森で石炭がもえていたり、木が電球で光ったり、おかしな出来事はブラックリーフェルの仕業だったんです。」
「ちょっとイタズラが過ぎるようじゃなあ。リーフェルよ、イタズラされた動物たちを助けてあげなさい。」
「はい!」
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- リーフェル・レッドは、チンバンジーくんのところにやってきました。
「チンパンジーくん、バナナはお日さまに当てて干すと、とてもおいしくなるんだよ。」
「それはいいね! 焼いたバナナはおいしいけれど、火がこわかったんだ。石炭を燃やすのはやめて、干しバナナをつくってみるよ。」
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- リーフェル・イエローは、キングライオンの頭の上に木のかんむりをのせました。
「森の仲間がつくってくれたよ。強いキングにあこがれているんだ。」
「みんなの気持ちがこもったかんむりとはすばらしい! 光る木は目立ちすぎて、森の仲間がにげてしまってな。このかんむりと光る木を交かんしようじゃないか。」
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- 「首がいたくなっちゃったわ…。」
キリンちゃんがタイヤの首かざりを外しているところに、リーフェル・ピンクがやってきました。
「キリンちゃん、木の実でつくった首かざりを代わりにつけたらどう?」
「うれしい! 木の実でできているなんて、すてきだわ。食べちゃいたいけどがまんして、大事につけるわね。」
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- リーフェル・ブルーは、ウミガメくんの元にやってきました。
「ウミガメくん、油は海の仲間によくないんだよ。」
ヤシの実をほぐしてつくったタワシでやさしくウミガメくんの甲羅をこすり、油を落としてながら語りかけるリーフェル・ブルー。
「そうなの? じゃあ、やめるよ。ボクはサンオイルがなくても、かっこよく日焼けできるさ。」
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- リーフェル・イエローがキングライオンの木から電球を外していると、黒いかげが近づいてきました。
「おい! なにしている!」
「きみはブラックリーフェル!」
「電球からはなれろ! よこすのだ!」
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- 「電球はわたさない! …くっ、すごい力だ…!!!」
必死に電球を引っ張るリーフェル・イエロー。
しかし、ブラックリーフェルはびくともしません。
「わたしはつよいぞ! これでどうだ!」
「あわわわあー。」
ああ、リーフェル・イエローが飛ばされた!
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- 「ブラックリーフェルにふき飛ばされてしまった…。」
「そんなにつよいの?」
動ようするリーフェルたちに、長老の木がいいました。
「みんなの笑顔を守るために、立ち上がる時がきたようじゃ。気持ちをひとつにするマフラーをさずけよ!それ!!!」
「リーフェルレンジャー誕生!」
「力がみなぎってきたぞ!」
「さあ行こう!」
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- 「リーフェルレンジャー参上! 電球は外させてもらうぞ!」
「5人でもわたしには勝てんぞ! ふきとばしてやる!」
「そーれ!そーれ!」
「あれれっ、それぞれの力が強くなっているぞ?!」
プチン! ビリビリッ!!
「し・しびれる~! うわーん!」
「クロクロベエ!!」
そういと、ブラックリーフェルは姿を消しました。
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- リーフェルレンジャーは電球を取りもどすことができました。
「みんなで力を合わせたからだね!」
「これからもがんばろう!」
動物たちもいっしょになって、よろこびを分かち合うのでした。
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…第九話につづく