リーフェルものがたり 第2話
リーフェルものがたりの はじまり、はじまり…
-
- 森を出てから、ずっと空をとびつづけてきたリーフェルたち。
海の上でリーフェル・レッドが、小さな島を見つけていいました。
「ここだ! ここで体の色が赤く変わったんだよ」
-
- あのときは とてもきもちがよくて のんびり ねむっていたんだ。
ところが…
体が熱くなってきたから、日に焼けたのかと思って体を見ると、色が赤く変わっていたんだ。
「ゴボゴボゴボ」
-
- そこへ、白クマくんとペンギンさんが、氷にのって流れてきて…
「どうしたの?」ってきいてみたんだ。
「ぼくは北極の白クマ。」
「わたしは南極のペンギン。」
「大きな氷の上でくらしていたのに、急に氷がわれて、こんなところまで流されてきてしまったの。」
白クマくんとペンギンさんは泣きながらいったんだ。
-
- 「北極の白クマくんと、南極のペンギンさんがあうことってあるのかなあ?」
みんなで、いっしょうけんめい考えた。
「北極と南極の氷がとけてしまうほど、地球はあたたかくなっているの?」
こうして、地球がおかしいことに気づいたんだ。
-
- リーフェル・レッドは島を指差していいました。
「ほら。白クマくんとペンギンさんが、まだ島で泣いている。」
島を見たリーフェルたちは
「とても暑そう。」
「木が少なくて日かげがないからだね。」
-
- 「あ、芽が生えた木の実が流されているよ。」
リーフェルたちがいいました。
「ぼくたちで木の実を島に植えよう。」
「雲から水をもらって島にまこう。」
-
- リーフェル・レッドは木の実を島に植えました。
そのとき…
あれ、いまいっしゅん
グリーンにもどらなかった?
-
- ほんの少しのあいだだけでしたが、リーフェル・レッドの色がグリーンに変わりました。
白クマくんとペンギンさんのために、緑をふやそうとがんばったからでしょうか。
「もっと地球に良いことをすれば、グリーンにもどれるかもしれない!」
-
- 「森の長老の木にこのことを知らせにもどろう!」
リーフェル・レッドはいいました。
「白クマくんを北極へ送っていくよ。」
「ペンギンさんは南極へもどろう。」
リーフェルたちは、それぞれの方角へとんでいきました。
-
- 森にもどったリーフェルたちは、島であったことを長老の木にはなしました。
「ふむふむ、色が変わったことと、地球環境は関係があるらしい。
ほかのリーフェルたちからもなにか聞けるかもしれない。」
そういって長老の木は空を見上げました。
-
-
…第三話につづく