チャレンジの軌跡

2000年代

激しい逆風に立ち向かい
自主自立を貫く

21世紀に展開する、すべての活動の指針として
グローバル・ブランドスローガンに「The Power of Dreams」を設定。
合従連衡の時代にあっても自主自立で生きる意志を鮮明にした。
プロダクトにおいてはセンタータンクレイアウトを採用した
フィットや燃料電池車FCXクラリティなど、
新世紀のホンダにふさわしい先進創造を相次いで打ち出していく。

2000年代の日本

2000年代の日本

景気は底を打ち企業の業績は回復傾向に。しかし、実質経済成長率1%未満の低成長は「実感なき景気回復」と呼ばれ、個人消費は伸び悩んだ。この緩やかな景気拡大は戦後最長となる73カ月間にわたって更新を続けたが、2008年のリーマンショックを境に再び日本の景気は大きく後退。先進国経済が冷え込む中、中国のGDPが米国・日本に次ぐ世界3位となった。

FCXクラリティ(2008年)

環境性能だけではない、燃料電池車だからできる楽しさや喜びを追求

FCXクラリティ(2008年)

2002年に登場したFCX以来、燃料電池車の進化を追求してきたホンダが、さらなる躍進を目指したFCXクラリティ。燃料電池システム・駆動モーター・水素タンクなど、パワープラントのコンパクト化による画期的なプラットフォームを構築。環境性能はもちろん「いつの時代でもクルマは夢のある楽しい存在でありたい」という考え方を世の中に提案した。

The Power of Dreams(2000年)

人々と共に夢を求め、実現していく意思を込めて

The Power of Dreams(2000年)

「人々と共に夢を求め、夢を実現していく」という創業以来の考えをもとに、2000年、新たなグローバル・ブランドスローガンである「The Power of Dreams」を設定。21世紀に展開するすべてのホンダの活動の指標として定めた。また二輪のウィングマークや四輪のHマークなど、プロダクトマークのデザインも時代にあわせてリニューアルされる。

ASIMO(2000年)

技術で人を幸せにするための未来を描く

ASIMO(2000年)

人に寄り添い、人の役に立ち、生活の質を向上させ、人の可能性を拡大することを目的として生み出されたASIMO。一般的な生活空間で使用されることを前提に、歩行自在性の向上およびシステムの簡素化を実現。階段や斜面を自在に移動することができるほか、ユーザーのニーズに合わせた専用動作や案内説明コンテンツを付与することも可能であった。

フィット(2001年)

独自の「M・M思想」でスモールカーに革新を

フィット(2001年)

「ホンダが創るべきスモールカーはどうあるべきか」を改めて問い直し、世界のニューベンチマークとなることを目指したフィット。軽量・シンプル・合理性を課題とし、小さなサイズに革新的な広さを実現するグローバル・スモールプラットフォームを開発。M・M(マン・マキシマム メカ・ミニマム)思想を徹底追求して、理想のスモールカーづくりに取り組んだ。

WGP通算500勝(2001年)

二輪車レースの歴史に刻まれる挑戦の軌跡

WGP通算500勝(2001年)

1961年、開幕戦スペインGPの勝利で、ホンダのWGP勝利の歴史が始まる。1966年の全5クラス制覇の快進撃を経て1967年シーズンで活動を休止。1979年に復帰を果たすも再び勝利するのは3年後のことであった。2001年、WGP通算500勝達成。40年ひたすらレースと向き合う、世界一の負けず嫌いがつくった輝かしい軌跡である。

2000

  • ・容器包装リサイクル法施行
  • ・道路交通法改正により
    チャイルドシート
    義務付け

インドネシアに二輪車生産・販売を集約したP.T.アストラ・ホンダ・モーター
(AHJ)を設立

英国ホンダ・オブ・ザ・UK・
マニュファクチュアリング(HUM)で
CR-Vの生産を開始

F1にブリティッシュ・アメリカン・
レーシングとのジョイント
プロジェクトにて参戦

ATV FourTrax Foreman
Rubiconに新たなトランスミッション
HFT(Hondamatic)を搭載し発売

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新世代エンジンDOHC i-VTECを
発表 ストリームに搭載

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シビック・シビック フェリオを
フルモデルチェンジし発売
(シビック7代目)

ブラジルにホンダ・サウスアメリカ・
リミターダ(HSA)を設立

タイにホンダ・オートモービル
(タイランド)(HATC)設立

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CBR929RRファイアーブレード
(SC44)発売

人間型ロボットASIMO発表

人間型ロボット
ASIMO発表

2001

  • ・アメリカ同時多発
    テロ事件発生
  • ・日銀、初の量的緩和
    政策決定
  • ・ユニバーサル・
    スタジオ・ジャパン
    東京ディズニーシー開業

ホンダモーターサイクルジャパン
(HMJ)設立※22

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ホンダ・マニュファクチュアリング・
オブ・アラバマ(HMA)が稼動、
オデッセイの生産を開始

中国 新大洲本田摩托有限公司 設立

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水平対向6気筒1800ccエンジン
ゴールドウイングを発売

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シビック ハイブリッドを発売

世界最大クラスの4ストローク船外機
BF225・BF200を発売

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革新スモール フィットを発売

革新スモール フィットを
発売

浜松製作所細江工場完成
船外機生産開始

インド ホンダ・モーターサイクル・
アンド・スクーター・インディア
(HMSI)第一号スクーターモデル
アクティバ(ACTIVA)発売

WGP500 バレンティーノ・ロッシ11勝 個人タイトル・メーカータイトル獲得およびWGP ホンダ通算500勝 日本GPで達成

WGP500
バレンティーノ・
ロッシ11勝 
個人タイトル・メーカー
タイトル獲得
およびWGP ホンダ通算
500勝 日本GPで達成

2002

  • ・経団連と日経連が統合、
    日本経団連発足
  • ・EUの統一通貨、ユーロの
    硬貨紙幣の流通開始
  • ・改正車両法成立、
    リコール制度の規制強化

国内二輪販売店 ドリーム店制度
導入※23

中国 上海に本田摩托車研究開発
有限公司(HRCh)を設立

中国 嘉陵-本田発動機有限公司で
汎用エンジン生産開始

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WGP500からMotoGPに名称変更 
RC211V MotoGPデビュー  
バレンティーノ・ロッシ ライダー
タイトル・メーカータイトル獲得

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世界最軽量360°自在傾斜超小型
4ストロークエンジンGX25発売

ベトナムで高品質・低価格カブタイプ・バイク ホンダ Wave αを販売

中国 新大洲本田摩托有限公司生産の
スクーター トゥデイを日本向けに
輸出開始

栃木に品質改革推進センターを開設

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燃料電池車FCXが世界初の米国政府認定取得

燃料電池車FCXが世界初の
米国政府認定取得

ASIMOがニューヨーク証券取引所で
取引開始のベルを鳴らす

2003

  • ・日本郵政公社発足
  • ・ETC車載器セットアップ
    100万台突破

吉野社長退任、福井新社長就任
(六代目)

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中国 東風本田汽車有限公司
(WDHAC)および 本田汽車(中国)
有限公司(CHAC)を設立

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MotoGP RC211V
バレンティーノ・ロッシ
ライダー・メーカータイトル獲得

CB400 SUPER FOUR VTEC
SPEC III エンジンを搭載し発売

DOHC VTECを採用した第2世代
船外機BF150・BF135を発売

可変シリンダーシステム採用の
「V6 3.0L i-VTECエンジン」を
開発しインスパイアに搭載

中国本部設置、6地域本部体制

自主的なビーチクリーナー開発と
砂浜の清掃活動が、会社の正式な
取り組みとして認められる

CB1300 SUPER FOURを発売

CB1300 SUPER FOURを発売

HondaJet コンセプト実証機
(搭載エンジンはHF118)の初飛行に
成功

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2004

  • ・改正労働者派遣法により
    製造業務へ人材派遣解禁
  • ・道路交通法改正法案公布、
    二輪車の高速道路
    2人乗りの見直しなど

小型ビジネスジェット用エンジンの
合弁会社GE Hondaエアロ エンジンズを設立

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広州本田汽車有限公司(GHAC)
フィットを生産開始

CBR1000RRファイアーブレード(SC57)発売

CBR1000RRファイアーブレード
(SC57)発売

アコードハイブリッド(気筒休止+
IMA)米国で発売

東風本田汽車有限公司(WDHAC)
CR-Vを生産開始

ホンダF1チームB・A・Rに資本参加

ホンダ・エンジニアリング(EG-T)で
ホンダ初の内製インバータ発電機を
ラインオフ

世界初100V・200Vの同時出力が
可能な正弦波インバーター搭載
発電機EM/EBシリーズを発売

2005

  • ・京都議定書発効
  • ・個人情報保護法施行
  • ・自動車リサイクル法施行

氷点下始動が可能な燃料電池車
FCXを世界で初めて個人客に
リース販売

中国 本田汽車有限公司(CHAC)
稼働 Jazz(日本名フィット)を
欧州向けに輪出開始

F1 B・A・R Honda Ltd.の株式を
全額取得

世界初、電子制御技術採用の次世代
汎用エンジンiGX440を発売

バルブ開閉タイミング制御により
力強い走りと低燃費を両立する
1.8L i-VTECエンジンを開発

英国のHUMでディーゼルエンジン
の生産を開始

中国 嘉陵-本田発動機有限公司 
二輪車の生産を中止、汎用事業に
特化

スーパーカブシリーズ世界生産累計
5,000万台を達成

HondaJet 米国で開催された
オシュコシュ航空ショーに出展

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2006

  • ・景気拡大期が、
    いざなぎ景気を超え
    戦後最長
  • ・地上デジタル、
    ワンセグ放送開始
  • ・日本郵政株式会社発足

Honda Cars 設立※24

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中国 東風本田汽車有限公司
(WDHAC) シビックを生産開始

F1世界選手権第13戦ハンガリーGPでジェンソン・バトン優勝

F1世界選手権第13戦ハンガリーGP
でジェンソン・バトン優勝

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HondaJet 航空機の機体の開発、
製造、販売を行うホンダ・エアクラフト・カンパニー(HACI)を設立

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ビーチクリーン活動スタート

ビーチクリーン活動スタート

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ブラジルでフレックス燃料車
シビックFFV・フィットFFVを発売

MotoGP RC211V ニッキー・
ヘイデン個人・ルーキータイトル・
メーカータイトル獲得

鈴鹿サーキットランドと
ツインリンクもてぎが合併
(株)モビリティランドを設立

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タイ・ホンダ(TH)・ベトナム・ホンダ(HVN) 初のATスクーター
クリックを生産・発売

二輪車安全運転教育用ライディング
トレーナーを国内発売

2007

  • ・郵政民営化スタート
  • ・団塊世代の大量離職、
    「2007年問題」
  • ・米、サブプライムローン
    問題表面化

ペルー イトキスのホンダ・セルバ・
デル・ペルー・エス・エー(HSP)で
三輪バイクタクシーを製造・販売

MotoGP ニューマシンRC212V(800cc・V4)デビュー

MotoGP ニューマシンRC212V
(800cc・V4)デビュー

中国 広州ホンダが四輪車研究所
広州本田汽車研究開発有限公司
(GHRD)を設立

ベトナム第2弾ATスクーター
Air Bladeを生産・発売

インドネシア初カブタイプモデル
REVOを発表

世界初の二輪車用エアバッグシステムを搭載したゴールドウイング(エアバッグ)を発売

世界初の二輪車用エアバッグ
システムを搭載したゴールドウイング
(エアバッグ)を発売

フィットをフルモデルチェンジし発売

2008

  • ・後期高齢者医療制度開始
  • ・米、大手投資銀行
    リーマン・ブラザーズ
    経営破綻

スーパーカブシリーズ発売50周年・
生産累計6,000万台達成

ホンダ・オートモービル・タイランド・アユタヤ工場(HATC)を
マザー工場とした新型シティを発売

革新のオートマチック機構HFTを搭載したDN-01を発売

革新のオートマチック機構HFTを
搭載したDN-01を発売※25

F1レース活動からの撤退を発表

新型燃料電池車FCXクラリティ日米でのリース販売を開始

新型燃料電池車
FCXクラリティ
日米でのリース販売を開始

CBR1000RRファイアーブレードを
フルモデルチェンジ(SC59前期)し
発売

世界初 スーパースポーツモデル用
新ブレーキシステム電子制御式
コンバインドABSを開発

2009

  • ・1ドル84円台、14年ぶりの円高
  • ・エコカー減税開始

福井社長退任、伊東新社長就任
(七代目)

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ブラジルでフレキシブルに
燃料選択が可能な
FFM二輪車CG150 TITAN MIX・
FFV四輪車シティを発売

タイ(TH)グローバルで展開する
新型125ccスクーターPCXを
タイで生産・発売

多摩テックが閉園

世界初のブレーキシステム、
スーパースポーツモデル用
電子制御式コンバインドABSを
CBR1000RRファイアーブレードに
搭載し発売

新型ハイブリッドカー インサイトを発売

新型ハイブリッドカー
インサイトを発売

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埼玉製作所 小川エンジン工場が稼動

スーパーカブ110(エンジン・フレーム新規)を発売

シビック TYPE R EUROを発売

カセットガス燃料を使用するガスパワー耕うん機ピアンタFV200を発売

カセットガス燃料を使用する
ガスパワー耕うん機
ピアンタFV200を発売

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  • ※22:二輪事業において、多様化するお客様の期待に応え、満足度の高い効率的な営業活動を展開するために日本国内の二輪営業機能を集約した総合販売会社。商品企画やマーケティング、モータースポーツや宣伝活動など、顧客満足度の向上につながるさまざまな活動を展開している。
  • ※23:ドリーム店は、高まるお客様のご要望にお応えするために誕生した「プレステージ・ディーラー」である。これまでも、多くのお客様に満足していただくことが目標であったが、ドリーム店の目指すところは、ホンダの二輪車に乗っていただいたお客様、すべての方に満足していただくこと。最新モデルはもちろん、各種イベントや安全運転講習等、二輪車の「楽しさ」すべてを用意し、商品を売るだけではない、ホンダの想いを直接伝えられるお店、情熱を持って、お客様に接していく店として導入された。
  • ※24:お客様視点の原点に立ち、2006年3月に、販売チャンネルをHondaCarsに統合した。1チャンネル体制に相応しい、最適な販売網の再構築や、大都市部での店舗の大型化、HondaCarsの新しいコンセプトを取り入れた店舗の開設など、販売体制の強化を推進目的として設立された。
  • ※25:DN-01は新しい価値の創造と新たなモーターサイクルライフの提案を目指し、快適なスポーツクルーザーをコンセプトとして開発。新たに採用しているトランスミッションは油圧機械式無段変速機構のHFT(Human Fitting Transmission)で、2タイプのフルオートマチックモードに加え、手元のボタン操作で変速を行う6速のマニュアルモードを装備している。また、油圧機械式無段変速機構としては世界初のロックアップ機構も搭載し、走行中でもライダーに変速のショックを与えない滑らかな走行を可能とし、これまでのスポーツモデル以上に簡便で快適なライディングを実現している。HFTは1962年にジュノオM85に搭載されたHRDから進化を続け、初めて大型二輪スポーツモデルに搭載された。
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