2025.01.31
ハローウッズ キャスト
奥山 英治
冬は虫たちの姿をほとんど見かけません。冬の間、虫たちは暖かくて見つからない場所に潜み、いろんな姿で寒い季節を乗り越えているのです。今回は、そんな虫たちの隠れ家の一つである「朽木(くちき)」の中から虫を見つけ出してみましょう。
「朽木(くちき)」とは、枯れたり折れたりした樹木が腐ってボロボロになったものです。地面に横たわった朽木には「木材腐朽菌(もくざいふきゅうきん)」と呼ばれる細菌が繁殖し、徐々に腐っていき、柔らかくなっていきます。多くの虫は冬の間、こうした朽木を食糧や住み家、隠れ家などに利用しています。
森の中に置かれた間伐材が朽木になったもの
朽木は、森の中はもちろん、林道の脇に落ちていたり、河原に流れ着いていたりしますので、その気になれば比較的簡単に見つけることができます。
朽木が見つかる場所:林道
朽木が見つかる場所:河原
しかし全ての朽木が虫探しに適しているわけではありません。その朽木を割ったり崩したりして中に隠れている虫を探さないといけないので、硬くて割れない、崩せない朽木だと中の虫を探せないからです。なので、まずは朽木の柔らかさを確かめる必要があります。朽木を崩すのに、大人の上級者は鉈(ナタ)などを使いますが、鉈は刃物で怪我の危険もあるので、子どもでも扱える道具としてはスコップやシャベルがおススメです。それらの道具で皮をはいで、中を崩してみて、まずは朽木の柔らかさを確かめましょう。ちなみに、水分をある程度含んでいる朽木のほうが柔らかく崩れやすい傾向がありますので、覚えておきましょう。
森の中で見つけた朽木をスコップで崩して、中の虫を探す子どもたち
越冬する虫たちは、寒くなると春まで隠れて寝られる場所を探しますが、表面の皮に隙間があったり穴が空いたりしている朽木は虫たちが入り込みやすいので、そうした朽木の中からは虫が見つかる可能性が高いと言えます。今回、ハローウッズの森にある朽木を崩して虫を探してみましたので、その様子を動画でご覧ください。
これらの他にも、朽木の中からはいろんな虫たちが見つかります。冬を朽木の中で過ごす代表的な虫たちを挙げておきますので、参考にしてみてください。
●成虫で越冬する虫たち
モンスズメバチ(女王)
コクワガタ
アトワアオゴミムシ
キノコゴミムシ
●集団で越冬する虫たち
アオゴミムシ
ヤマトスナゴミムシダマシ
●朽木を食べる幼虫たち
クワガタ(幼虫)
キマワリの仲間(幼虫)
●その他の生きものたち
カタツムリ
ヤマナメクジ
アカハライモリ(朽木の下)
アズマヒキガエル(朽木の下)
どんな虫たちが朽木に隠れているのか、どんな形で冬を乗り越えているのか、寒い冬の間にぜひ探してみましょう。そこには驚きの発見があるかもしれません。