2024.06.25
ハローウッズ キャスト
奥山 英治
4月に南の国から飛んできて巣を作り始め、5月に4つの卵を産んだことが確認されたハローウッズのツバメですが、6月に入るとついにエサをねだるヒナの声が確認できました。そこで今回は、子どもたちの世話をする親鳥の様子を撮影しました。
6月1日、ヒナ鳥がエサをねだる声を今年初めて観察。無事に卵からかえったようです。早速、エサを運ぶ親鳥の姿を見ることができました。
親鳥の活動は朝早くから始まります。朝6時にはもうエサ探しに動き出していました。親がエサを咥えてくると、一斉に口を開けて「ピピピピ・ピピピピ」と元気にエサをねだるヒナ。親は交互に何度もエサを運んできます。今年もツバメの子育てが始まりました!
大きく開けたヒナの口は、くちばしが黄色く口の中が赤くなっていて、親に目立つようにできています。鳥の種類によっては、口の中に黒い点や突起物が出ていたりするものもいます。これも生き残りのための工夫です。
ハローウッズに来たお客さまに、「ヒナはなぜ、親が来たのがわかるの?」と聞かれたことがあります。しかしそれは、巣をじっくり見ていれば分かります。なぜなら、親は巣の近くまで飛んでくると「ピィピィ」と合図のようにさえずるのです。するとヒナたちは親の姿がまだ見えなくても条件反射的に口を開けます。その様子を見て、お客さまも納得していました。
ところで、ヒナたちのエサは一体何? それは小さな虫たちです。ツバメはフライングキャッチ。カやガガンボ、トンボなど飛んでいる虫を飛びながら捕まえてエサにします。
人の住む場所に近いところに巣を作って虫たちを捕まえているので、害虫を食べてくれる鳥として人々に重宝がられ、ウィンウィンな関係で今まで仲良くやってきているのです。
親鳥は、巣を汚さないようにヒナのフンを巣から離れたところまで咥えて運びます。その姿の撮影に成功しました。
よく見ると「うんちは?」とヒナの体を突いてるようにも見えます。ヒナはお尻を巣の外に向け突き出します。これはうんちをする合図です。うんちは親につまんでもらえるように薄く何かに包まれたようなコーティングされている感じです。
どうやら我慢できなかったのか、親がいない間にヒナがうんちをしてしまいました。ヒナは巣の外に向かってうんちをする習性があるので、運よく巣の外にうんちは出たようです。しばらくうんちは巣の外にありましたが、親がそれに気が付き咥えて持ち去りました。
6月8日現在、4匹の子供たちは順調に育っています。もう羽も大きく育ち、色も親と同じような感じです。巣立ちも間近、このまま順調に育ってくれることをスタッフ一同願っています。