テレビで桜の開花が報じられるようになり、自然界では春の動きが加速してきました。梅の開花にはじまり、アカガエルの産卵、サクラや菜の花の開花など、里山の生命の営みが増すにつれて虫たちも活発に飛びまわるようになり、本格的な春が訪れます。春の森の中で採れる木の芽などを山菜と呼びますが、身近な川の土手などで採集できる食用の草花を、私と仲間たちは土手菜(どてな)と呼んでいます。里山に住む人たちは、山菜だけでなく土手菜を摘んで春の味を楽しんできました。今回は、皆さんが身近に見つけることができる土手菜をいくつかご紹介していきます。
昔から「食」を趣味にする人々にとって、春の味覚と言えば思い浮かぶのは山菜でしょう。独特の苦みと滋味に富んだ山菜を天ぷらにして、揚げたてのサクサク香ばしい衣の食感とともに味わうのが山菜の醍醐味。たらの芽・ふきのとう・わらび・ぜんまいなど、美味しい山菜はいくつもありますが、山菜の難点は、そう簡単には採れないということ。ちょっと遠出して、山の中、森の中に分け入って探さなくてはなりませんし、近年は生えている数も減っており、ますます採れなくなってきました。
しかし春の野の恵みの中には、もっと簡単に手に入るものがあります。里山の小川の土手や田んぼのあぜ道、住宅地を流れる川のそばなどで見つけることができる、食べられる野草たちです。ヨモギ・ツクシ・ノビルなどがその代表格ですが、これらは昔からよく知られており、食されてきたにもかかわらず、不思議なことに総称する呼び名を持っていませんでした。そこで私と仲間たちが何年か前に使い始めたのが、「土手菜(どてな)」という呼び名です。
身近な川の土手などで比較的簡単に探し出すことができる「土手菜」は、子供たちと一緒に散歩をしながら採るのに絶好の野草です。「食べられる」と聞けば、それだけで子供たちは興味津々ですから、散歩がてら近所を歩けば子供たちは土手菜探しに夢中になるはず。
これから代表的な土手菜をいくつかご紹介していきますので、皆さんもぜひ、お子さんと一緒に土手菜採りに出かけてみてはいかがでしょう。
いかがですか? 皆さんも土手菜を探して食べてみたくなったのではありませんか?
ただし、土手菜を採って食べる際には注意も必要です。
こうした注意事項に気を付けながら、ご近所の川の土手や野原などに出かけて、ご家族で土手菜採りを楽しんでみてください。
ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。
ハローウッズのホームページへ田んぼを維持することで里山には様々な生きものが集まり生物多様性が保たれています。田植えがどのように森・生きものと繋がるのか体験を通して知ることができます。 11月ごろに収穫できたお米をお送りします。自分で植えた苗から収穫された特別なお米をお召し上がりください。
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