冬は、生きものたちの動きが鈍くなり、植物たちも葉っぱを落として元気が無くなる季節だと思われています。それでも、よーく見ると緑色の葉っぱをつけている木や草があるし、冬でも活発に活動している昆虫もいます。そこで皆さんにご提案! 近くの山や森林公園などに行ったときは、冬でも活き活きとしている生きものたちを探してみましょう!
寒い冬には、昆虫たちのほとんどは活動を停止して休眠し、暖かくなる春まで待ちます。
これと同じように、冬の間、多くの森の木々は葉を落として成長の速度を落とします。葉を維持するためには体力が必要ですが、冬は日の出が遅く夕暮れが早いので日照時間が短くなり、葉をつけていても十分に栄養をつくることができないからです。さらに雪が降る地方では、葉に雪が積もって枝が折れてしまうということもあります。だから木々たちの多くは冬に葉を落とすのです。
一方、冬でも葉をつけている木もあります。これらは成長は遅いですが、じっくり頑丈で長持ちする葉っぱをつくり、寒い冬でも凍らないような成分を体内で増やしたり、細胞内でも凍らない機能を持ったりして、耐えられるようにしています。日本列島は北から南まで国土が長く、環境も様々なので、春まで休んで一から一気にやり直すか、コツコツと地道にやっていくか、植物たちの対応も様々なのです。
昆虫にも、植物と同じようなことがあります。緑色のおいしそうな葉っぱが少なくなる冬は、体内で不凍液のような役割を果たす成分や機能で寒い冬に耐えて、じっと動かず春を待つ昆虫たちもいれば、耐寒性を持って冬でも活発に活動できる昆虫もいます。
冬に活動する昆虫たちは、冬なら天敵が少なく、冬に花を咲かせる植物などを独り占めできる確率が高くなるので、あえて冬を活動時期に選んだのかもしれません。
それではここから、冬に見ることができる、おもしろい特徴を持った昆虫たちをご紹介しましょう。
いかがですか? 北から南に長い日本列島、皆さんの周りの冬に、どんな植物や昆虫がいるか、ぜひ外に出て探してみてください。
ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。
ハローウッズのホームページへ冬は虫取りに向いていない?いえいえ、冬こそ朽ち木の中に隠れる虫たちの不思議を見つけるのに絶好の季節!寒さに耐える生きものたちの工夫と知恵と不思議を探しに、冬の森を探険しよう!
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