2024.01.10
ハローウッズ キャスト
奥山 英治
今回は真冬の虫探しを動画で撮ってみました。真冬に虫がいるの? と思うかもしれませんが、虫たちはどんなに寒い冬でも何らかの形で冬を乗り越えて生きています。幼虫の姿で冬を越すカブトムシ・クワガタムシを見つける動画をぜひご覧ください。
カブトムシの幼虫は、落ち葉の下や朽ちた木の下の腐葉土(ふようど)の中に潜り込んで腐葉土を食べて成長しながら冬を越します。腐葉土とは落葉樹などの落ち葉を微生物が長い時間をかけて分解した土のことで、幼虫たちにとっては栄養のあるごちそうなのです。だからカブトムシの幼虫を探すときは、落ち葉の下の土の中、朽ちて倒れた木の下の土の中を探します。
一方、クワガタムシの幼虫は種類によっても違いますが、大半は朽ちた木の中で見つかります。特にコクワガタは、色々な朽ち木に産卵するので見つけやすい種類と言えます。ポイントは、乾いた倒木ではなく湿った朽ち木を狙うこと。落ち葉に半分埋もれたような朽ち木を、ひっくり返して裏側の樹皮をめくってみると発見できる可能性が高いです。
モビリティリゾートもてぎの自然体験施設「ハローウッズ」では、冬の人気プログラムとして毎年「カブトムシ・クワガタの幼虫探し」を開催しています。森を知り尽くしたキャストと一緒にハローウッズの森をめぐり、朽ち木を割ったり、腐葉土を掘ったりしてカブトムシ・クワガタムシの幼虫を探します。そして捕まえた幼虫は、成虫になるまで観察できるように飼育セットを作ります。次の夏、自分で育てたカブトムシ・クワガタムシが成虫になったときの感動は特別です!
このプログラムでは、子どもたちの知識、楽しくムシを探している姿、参加者同士のコミュニケーションにいつも驚かされます。また、自分の子どもの意外な一面が見れたり、成長ぶりが感じられたりと、親御さんにも好評です。
捕まえた幼虫は、カブトムシ、クワガタムシそれぞれの飼育セットを作り、飼い方をレクチャーして持ち帰り用のプリントを配布し、自分たちで無理なく飼える範囲で持ち帰ってもらっています。探す楽しみ・捕まえる喜び・飼育する学びの揃ったこのプログラム、この後は2024年2月25日に開催予定です。興味のある方はハローウッズのホームページをご覧ください。
https://www.mr-motegi.jp/activity/program/