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  • 2023.03.16

アブラナやヨモギなど食べられる身近な野草を探してみよう!

アブラナやヨモギなど食べられる身近な野草を探してみよう!
奥山 英治
今回の案内人
ハローウッズ キャスト/
日本野生生物研究所代表/
ナチュラリスト/イラストレーター
奥山 英治

こんにちは!日本野生生物研究所の奥山です。寒かった冬が終わり、ぽかぽか暖かい日差しを感じるようになって、春もすぐそこまでやってきています。この季節になると山菜摘みに出かける人も多く、昔から春の野草料理は人気が高いもの。そこで今回は、山の奥に入り込まなくても身近で採れる「食べられる野草」をご紹介します。

お家の近くにも生えています!食べられる野草

森の中では小鳥たちの鳴き声が短い「地鳴き(じなき)」から歌うような「さえずり」へと変わり、田んぼの水溜りでは早くに産卵したアカガエルのオタマジャクシが泳ぎ、日当たりのいい土手では越冬していたチョウが飛び回り、そして花々は一斉に咲き始める。このように、春を待っていたのは人だけではなく生き物や草花たちも同じです。世界のすべてが活き活きと動き始めています。

そんな春の季節には、タラの芽やコゴミ、ワラビといった山菜料理を味わうのが定番ですが、これらの山菜は少し高い山の中に生えるため、なかなか気軽に採りに行くことができません。でも私たちのもっと身近な場所、街中を流れる川の土手や田んぼの畦(あぜ)などにも、実は食べられる野草が多く生えているのです。そんな草を、私は山菜とは呼ばず、土手菜(どてな)と呼んでいます。山に生える木の芽や草などとは違い、身近な人間の生活圏内で見つけられる食べられる草花、今回紹介するのはそんな草花と食べ方です。

●代表的な土手菜
よく知られているのは、ツクシ(スギナ)やヨモギ、ノビル、アブラナなど。これらは街中の公園や道路脇、お家の裏庭などにも生えている身近な野草です。これまで意識していなかったとしたら、それは実にもったいないお話。せっかく美味しく食べられる野草なんですから、ぜひ探してみてください。

食べられる野草「土手菜」の調理に挑戦!

それでは、もっとも簡単に見つかる土手菜の一つ「アブラナ」を取り上げて、その採り方と食べ方をご紹介しましょう。

先に書いたように、アブラナには「セイヨウアブラナ」と「セイヨウカラシナ」があります。どちらも春になると黄色い花を咲かせているので初心者にも簡単に見つけやすい野草です。スーパーなどにも並ぶ人気のある葉物ですが、いろんな土手や道端で見つかるので、探して若葉と花の蕾を摘んでください。

食べ方としては、こちらも初心者がもっとも試しやすいシンプルな「おひたし」をご紹介。洗って茹でるだけなので、素材の味や食感を一番感じやすい食べ方といえます。ちなみに、アブラナに限らず他の葉物も同じやり方でおひたしにできますので、いろんな野草で試してみて、味を比べてみるのも面白いですよ。

セイヨウカラシナは名前の通り辛味があり、ちょっと大人の味といった雰囲気があります。セイヨウアブラナとセイヨウカラシナの食べ比べ、ぜひ試してみてください。

●土手菜調理上級編:天ぷら
土手菜を美味しく食べる方法としては、おひたし以外にも「天ぷら」があります。おひたしからステップアップするなら、次は「天ぷら」にチャレンジしてみてはいかがでしょう?
どの土手菜でもこの食べ方は有効で、実に美味しく食べられます。アブラナやヨモギなど、摘んできた若い葉を水に溶いた小麦粉に軽くつけ、180℃の油で2~3分揚げます。揚がった葉の油を切って塩やお醤油をつけて食べます。

※調理する際は、必ず大人の人と一緒に調理しましょう。また火や油の扱いには充分注意しましょう。

他にもあります。食べられる土手菜たち

最後に、これまでご紹介した種類以外の食べられる土手菜をいくつかご紹介します。どの種類にも個性があり、それぞれが味わい深い春の味覚なので、ぜひ探して、採って、食べてみてください。

●土手菜を採って食べる際の注意
※子供たちだけではなく、必ず土手菜や野草について詳しい大人の方と一緒に行きましょう。
※畑などの私有地には入らないよう、またそこに生えているものは採らないようにしましょう。
※よく似た植物の中には、毒を持つなど食べられない種類もあります。詳しい方に確かめてもらい、種類を間違えないようにしましょう。
※食べる際は、よく洗うだけでなく、茹でるなどして必ず火を通すようにしましょう。

モビリティリゾートもてぎの自然体験施設「ハローウッズ」へ行ってみよう!

ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。

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