こんにちは!日本野生生物研究所の奥山です。近ごろは風も冷たく日照時間も短くなり、すっかり冬らしくなってきました。ところで、海で遊ぶなら「夏」というイメージがありますが、実は冬にも楽しめる海の遊びがあります。それが今回ご紹介する「ビーチコーミング」。海辺に打ち上げられた漂流物を集めて、部屋に飾ったりアート作品を作ったりする遊びです。
海辺の波打ち際には色々なものが流れ着きます。貝殻や流木などをはじめ、遠い外国から流れてきた人工物や死んでしまった海の生き物など、実に多くのものが見つかります。そんな海の漂流物を拾い集めて飾ったりするのがビーチコーミング、さらにそれらを加工してアート作品を作って楽しむのがビーチコーミングアートです。
海辺の漂流物を普段から注意深く観察している人は少ないと思いますが、あらためて見てみると色々なものが落ちていることが分かります。代表的なものと言えば、まずは貝殻。ものすごく種類が多く、拾った貝殻だけでも図鑑ができそうなくらいです。そのほかにも、海の生きものであるウニやヒトデ、標本になりそうな魚の骨なども多く見つかります。
ビーチコーミングの手始めとしては、貝殻集めが一番簡単なので、そこから始めてみるのがいいでしょう。海辺に行って、貝殻を拾い集めてみましょう。波打ち際にそんなに近づかなくても、海辺でしゃがんで地面に目を凝らすと、いろいろな貝殻を見つけることができるはずです。
とは言え、ビーチコーミングは海辺で行なう遊びですから注意も必要です。以下の点に気を付けて、安全に遊んでください。
さて、ビーチコーミングで貝殻を拾ったら、家に持ち帰って飾ったり標本にしたりといろいろな楽しみ方がありますが、拾ったままの貝殻は付着物が付いていたり、凹凸部分に泥や砂が入り込んだりして、必ずしもきれいなものばかりではありません。まずは貝殻をきれいに洗浄してあげることが大切です。以下の写真の要領で貝殻を洗浄しましょう。
洗浄したら、貝殻は見違えるようにきれいになったはずです。これらは机やテーブルの上にそのまま置いておいても十分見栄えのいい置き物になりますが、額物に張り付けて壁に飾る方法もあります。
どんな貝殻を選んでどんな額縁にどう並べるか、自由な発想力であれこれ工夫を凝らしていけば、素敵なアート作品がいくらでも出来上がるはずです。
また、額縁だけではありません。例えばベッドライトに貝殻を張り付ければ、貝殻がシェード代わりになって海の底の淡い光のようなライトを作ることもできます。
海辺の漂流物は貝殻だけではありません。海辺の石やガラスの中には、とても不思議で面白いものがあります。たとえば、ポッカリと穴の開いた石。これは人が開けたわけではなく、波の力で開いた穴でもありません。石や岩の中に住む貝が開けた穴なんです。海辺の石をよく見てみると、このように穴の開いた石を見つけることができます。
こうした石は、多肉植物やコケなど活けて飾ったり、一輪挿しなどに利用することができます。また、小さな石だったらヒモを通してネックレスにしてみても面白いでしょう。穴の開いた石を見つけたら、自分なりの飾り方をいろいろ考えてみてください。
海辺に落ちているガラス片の中には、波にもまれる間に岩や砂とこすれてカドが取れ、丸い小石のようになったものがあります。半透明の宝石のようなガラス玉は、貝殻と組み合わせたりして面白いアート作品を作ることができます。
また、海の流木類にも使い方がいろいろあります。波に洗われた流木には面白い形のものが多いのでそのまま飾っても風流な置き物になりますが、もっと実用的に、物置台として活用するのもいいアイデアです。
いかがだったでしょうか? ビーチコーミングって面白そうだと思いませんか? 海の楽しみは夏ばかりではありません。ビーチコーミングなら冬でも、いえ1年中、海を楽しむことができますよ。ぜひチャレンジしてみてください。
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