ハッチョウトンボは世界最小の種類のトンボで、体長はおよそ2cmほど。一円玉に隠れてしまうほど小さな小さなトンボです。ハローウッズの棚田の休耕田にこのハッチョウトンボが棲息していることから、この田んぼを「ハッチョウトンボの棚田」と呼ぶようになりました。
ハッチョウトンボは、大型のトンボやその幼虫のヤゴ、ザリガニなどの天敵が比較的少ない、すごく浅い湿地や湿原を好みます。棚田の上部にある休耕田は、丁度良い湿原と化していて、ハッチョウトンボの生息するのに適した環境になっています。
都市によっては天然記念物に指定されるなど、数を減らしているハッチョウトンボ。全国的にこのような環境が少なくなっていることが原因の一つともなっています。
ハッチョウトンボ:オス
ハッチョウトンボ:メス
ちなみに棚田での稲作は、平地の田んぼに比べて日当たりが悪いという不利な条件もありますが、森から注ぐきれいで栄養たっぷりの水、そして土が深く、稲が根をしっかり張れることや、気温の寒暖の差が大きいことで、棚田ならではの甘くておいしいお米ができるのです。
※ツインリンクもてぎの森の自然体験ミュージアム「ハローウッズ」では、体験プログラムのひとつとして9月に「棚田でどろんこ!稲刈り体験」を実施予定です。
詳細はこちらから。
湿生植物が生え青々としている部分がハッチョウトンボの棲む休耕田です。
棚田の上部には山の水をためる溜池があり、ここから栄養たっぷりの水が田んぼに送られます。
5月の田植え体験の様子。
秋を迎え、豊かに実る稲穂。
稲刈り後のハッチョウトンボの棚田。
稲刈りの時以外は一年中水を張っているハッチョウトンボの棚田では、四季を通して多くの生きものたちとの出会いがあります。いくつかそんな生きものたちを紹介します。
アカガエルの卵塊。
ヤマアカガエル。
日本最大の水生昆虫であるタガメ。
光るヘイケボタル。
ヒガンバナが咲く棚田。
トンボやチョウを狙うオオカマキリ。
キセキレイ。
セグロセキレイ。
止まり木。
獲物を探すサシバ。
今回紹介したのはほんの一部の生きものたちですが、こんな風にハッチョウトンボの棚田では四季を通して多くの生きものたちが姿を見せてくれます。
ハッチョウトンボの棚田は、機械化や高齢、過疎化が進む中で、一度放置された棚田です。およそ20年前は草木が棚田を覆いつくし、荒れた状態でした。ヒトが手を入れなくなると、田んぼは湿原、草原、森へと変化していきます。そんな木々も生えた状態から、棚田を再生し、稲を育て、ずっと手入れをし続けていることで、水面輝く、現在の環境が保たれています。
1999年:約20年前の様子
2018年:現在の様子
1999年:約20年前の様子
2018年:現在の様子
棚田を含むハローウッズの森は人の手入れによって多くの生きものたちが集う森なのです。みなさんの家の近くに田んぼや水辺があったら、どんな生きものがいるか覗いてみましょう!
埼玉県にある寄居完成車工場にはHondaWoods埼玉と呼ばれる里山の森があり、そこにはビオトープが整備され、水田も作られています。2018年5月19日には地域共生の一環として寄居工場周辺地域の方々、男衾小学校・寄居小学校の生徒、寄居町役場の方々と一緒にHondaの従業員とその家族が田植え体験を行いました。
埼玉県大里郡寄居町富田2354
TEL:048-577-2100(代表)