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  • 2018.11.30

鮮やかに色付く紅葉の、なぜ?なに? 編

鮮やかに色付く紅葉の、なぜ?なに? 編

日本の秋の行楽と言えば、紅葉狩り。最近では、鮮やかな紅葉を観るために日本を訪れる外国人の方々も多いと聞きます。四季のある日本では、季節ごとに変化する里山の様々な表情が楽しめますが、その中でも秋の紅葉は多くの人がもっとも楽しみにしている里山の景観でしょう。ところで皆さんは、緑の葉っぱがどうして赤や黄色に変化するのかご存じですか? 今回はその紅葉のメカニズムについてご紹介しましょう。

奥山 英治
ハローウッズ キャスト奥山 英治

日本の里山の秋の見どころと言えば “紅葉”

秋から冬にかけて、里山では紅葉が始まります。冬に葉を落とす木々が、秋になると赤や黄色に葉の色を変えます。地域ごとに様々な紅葉が見られ、とても綺麗です。毎年楽しみにしている人も多いかと思いますが、紅葉は四季ならではの現象です。この紅葉のメカニズムは一体どのようになっているのでしょうか? とても難しいメカニズムですが、簡単に説明しましょう。

紅葉は、字の通り赤く色付く葉のことを言います。一般には赤も黄色もまとめて紅葉と呼んでいますが、黄色い葉は正式には紅葉ではなく黄葉(おうよう)と呼びます。そして、赤色に変化する葉と黄色く変化する葉では、そのメカニズムが違います。

樹木の葉っぱが色付いて紅葉するメカニズム

黄色く色付くメカニズム
冬に葉を落とす木々を落葉樹といい、夏はだいたい緑色の葉をつけています。この葉の中には黄色い色素(カロチノイド)と緑色の色素(クロロフィル)が存在し、太陽の光や気温で色素の分泌が変化します。秋、太陽の光が弱くなり、気温が下がると今までの緑色の色素が減り、だんだん黄色い色素の方が上回るようになり、緑から黄色に変わっていきます。こうして気温や太陽光で葉は色を変えているのです。
赤色に色付くメカニズム
太陽の光が弱くなり、気温が下がると枝と葉の根元に栄養を遮断する壁ができます。葉は光合成で葉の中で作られた糖分を木の枝や幹に送ることができず、糖分は葉の中に留まり、日が当たるごとに濃くなり、葉緑素が分解されて化学反応が起き、赤色の色素(アントシアニン)に変化して赤くなるのです。
黄色に色付く木、赤色に色付く木の種類
黄色に色付く木は、イチョウ・ブナ・シラカバ・カツラなどが有名です。また赤色に色付く木には、カエデ・ナナカマド・ヤマウルシ・ハナミズキなどがあります。紅葉する木を気にして散歩しながら葉の観察をしてみてください。黄色から赤に変わろうとしている途中の葉や、一本の木で葉のグラデーションが観れたりメカニズムを知って観ると見え方が違ってきますよ。

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