こんにちは!日本野生生物研究所の奥山です。暖かい日が多くなり、春本番も間近ですね。春になると、人間もそうですが、森の生き物たちも待ってましたと言わんばかりに動き出します。ハローウッズの森に咲く花の周りでは、チョウがひらひらと飛び回るのを見ることができます。今回は、チョウの捕まえ方をご紹介しましょう。大人たちだって、子どもの頃を思い出してつい夢中になってしまうはずです。
虫の世界では、春になると成虫の姿で越冬していたものが真っ先に動き出します。それはチョウも同じです。春が訪れるとまずは成虫として越冬したものが姿を現します。そしてその後も暖かい日が続くと、蛹(さなぎ)で越冬したものが次々に羽化をして、元気に飛び回る様子を見ることができるようになります。
そんなチョウたちには、森や緑の多い公園の日の当たる場所や花が多く咲いている場所で待ち伏せていれば、比較的簡単に出会えます。みなさんの身近な場所にはどんなチョウがいるのか、実際に捕まえて観察してみましょう。
ひらひらと飛び回って、人の気配を感じるとすぐに逃げ出してしまうチョウを捕まえるのは、動きの遅い虫と比べると難易度はちょっと高め。でも、虫とり網の基本技「かぶせ技」と「スイング」をマスターしていれば、きっと捕まえられるはずです。チョウを捕まえる時の注意点も踏まえながら、今回はこの2つの基本技をご紹介します。
地面や草花にとまっているチョウを捕まえるときに使う技です。地面の近くを低空飛行しているチョウを捕まえるときにも有効です。
まずは自分とチョウとの距離を確認しながら、網が届く距離まで忍び足で近寄ります。
網が届く距離までチョウに接近できたら、上から網を素早くかぶせます。失敗を恐れず、エイッ!とかぶせるのがコツです。
網の中にチョウが確認できたら、網の外からチョウの翅(はね)を閉じるようにしながら、胸の部分を軽くつまみます。こうすれば、チョウが暴れて翅が痛むのを抑えることができます。
チョウの胸を軽くつまんだまま、網を裏返します。
チョウをつまんでいる手を反対の手に持ち替えてチョウを網の外へ。これでゲットです。
飛んでいるチョウを捕まえるときに使える技がスイングです。チョウは種類によって飛び方が違います。そのチョウの飛び方をよく見て、チョウの行く先を想像して網を横に振るのがゲットのコツです。
チョウの飛ぶ方向や高さなどを確認したら、飛んで行く方向もしくは真後ろの方向から網を横に振るようにすることで、ゲット率が高まります。このとき、チョウから目を離さず、よく見て網を振りましょう。
チョウが網に入ったのを確認したら、素早く網の口を反転させましょう。
網を反転させることで、網のフレームを利用して蓋にすることで、チョウを網の中に閉じ込めることができます。
チョウを閉じ込めたら、あとはかぶせ技と同じです。網の外からチョウが暴れないように指で軽く胸をつまみます。
チョウをつまんだ状態のまま網を裏返すように外に出し、反対の手でチョウの胸を持ち替えれば、チョウをゲットです!
ゲットしたチョウは、大きさや色だけでなく、翅(はね)の模様も細かく観察してみましょう。例えば同じシジミチョウの仲間でも翅の裏(翅を広げた時に地面を向く側)の模様が水玉ならばヤマトシジミ、茶色い縞模様はトラフシジミなど、種類の違いを判別できることがあります。
そしてチョウの観察が終わったら、優しく自然に帰してあげましょう。
網を上手に使えるようになると、狙い通りにチョウを捕まえることができるようになってきます。するといままで以上にたくさんのチョウとも出会えるようになって、森や公園に出かけるのがますます楽しみになりますよ。
ハローウッズの森にも色々な種類のチョウがいます。みなさん虫とり網を持って、ぜひ遊びに来てください。
ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。
ハローウッズのホームページへキャストと一緒にハローウッズの森へ出かけよう! 季節ごと、日ごとに変化するハローウッズの森。見つけた生きものをじっくり観察したり、手にとって触ってみたり、そこには不思議や発見があふれています。
ハローウッズ「森あそび」ページへ