こんにちは!日本野生生物研究所の奥山です。みなさん秘密基地を作ったことありますか? 秘密基地というと、大人でも子供でもわくわくどきどきするものです。しかし最近は自然が残る場所も少なくなり、作ろうと思ってもなかなか難しいのが現実。そこで今回は、日本の河原に多く残るヨシ原を使った秘密基地の作り方をご紹介します。
ヨシは元々アシとも呼ばれ、川や湖沼の水際に生える背の高い多年草です。軽くて丈夫なため、日本では昔から様々な用途に用いられてきました。ヨシの茎で作った葦簀(よしず)と呼ばれるすだれや、茅葺民家の屋根材などがその代表例です。
ヨシは冬にはみんな枯れてしまい、春に新しく芽を出し育ちます。なので、今、河原で枯れているヨシは自由に使えるというわけです。今回はそんなヨシを利用して秘密基地を作ってみます。
まず用意するのは、ヨシを切るための枝切りバサミやクワなど。ちなみに写真は、生け花などで使う剪定バサミです。
さらに、ヨシを切って運ぶ際にケガをしないよう、軍手や作業用グローブを使用するのがベストです。
道具をそろえたら、河原へ行って場所選びです。今回は、簡単に作れるティピー型(三角錐型)を作りますが、大人の人に立ち会ってもらったり、その場所で遊んでいることをちゃんと説明し、火は使わないなどルールを設け堂々と遊んでください。
密集して生えている場所を選び、なるだけたくさんのヨシを利用できるようにします。場所を決めたら基地周りのいらないヨシを抜いたり踏んで倒します。雑にやると刺さったりするので、一本ずつ丁寧に切ります。
次に丸く部屋の大きさを決め、その内側のヨシを、ハサミが少し土に入り込むようにして切り落とします。ヨシが土から飛び出ていると、刺さったりするからです。
丸くヨシが残るように居住空間の外側にヨシも同じように刈り取ります。全体の様子を見ながら、足りない部分に足していきます。細かくなったり途中で折れたものは、居住スペースに絨毯(じゅうたん)がわりにたくさん敷き詰めます。
基地の本体を密に円すいにするため、最初に刈り取った長いヨシや周りから刈り取って綺麗に壁になるように並べていきます。ほぼ丸くヨシを並べたら、長い紐で出来るだけ高い位置で髪を結うような感じで、ヨシを束ね軽く結びます。
紐やロープなどで上部をまとめ、束ねて縛ります。あまり強く縛るとうまくいかないのでゆるく縛ります。
ほぼ完成したら、基地らしくするために壁に厚みを持たせ、入口をカッコよく飾ります。
この秘密基地を数個作ると、なんとなくどこかの民族の集落のような感じになります。友達を誘い、賑やかに遊ぶと楽しいです。また親子でも楽しめるので、遊んでみてはどうでしょうか。
※河原の河川敷は基本的には国の持ち物で、誰が遊んでもいいものです。ただし、場所によっては許可も必要なところがあるので、川の管理している団体に許可をもらいルールを守りのびのび遊んでください。
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