こんにちは!日本野生生物研究所の奥山です。いよいよ夏真っ盛り、子どもたちの夏の楽しみの定番といえば、虫とりです。そこで今回は、虫とり網を使った虫とりのコツを皆さんに伝授します。さあ、里山の森に出かけてカブトムシやクワガタムシを採ってみましょう。
ハローウッズの森に生えているクヌギやコナラから出る樹液は、カブトムシやクワガタムシの大好物。だからハローウッズの森には、この樹液を吸いに多くの昆虫たちがやってきて森が賑わいます。こうした虫たちを採るには、虫とり網を使うのが一番便利です。飛んでいる虫や逃げ足の早い虫などは、手で採るよりは網を使って捕まえるほうが確実。トンボやチョウ・バッタやセミなど、虫によって難易度は様々。網の使い方をマスターして、虫とりのレベルをアップしてみましょう。
※コナラやクヌギの樹液にはどんな虫たちが集まるの?
なぜ?なに?自然の大図鑑! を見る。バッタやチョウなどが、草花や地面の上で止まっているときに有効な採り方です。
採りたい虫を見つけたら、虫から目を離さず、網と虫の間隔を確認します。
網が虫にかぶさる距離まで近づき、素早く上から虫に網をかぶせます。
ちゃんと網の中に虫が入っているのを確認します。
捕まえた虫を網の上に登らせます。網の袋の先をつまみ上に持ち上げると虫は上に登ります。
網の上のほうに登った虫のすぐ下あたりを握り、袋状にして虫を閉じ込めます。
慌てずゆっくり網の中に手を入れて、閉じ込められた虫をゲット!
虫とり網を横方向に振って、トンボやチョウなど飛んでいる虫や木の枝に止まっている虫を採る方法が “スイング” です。止まっている虫の場合、飛び立つことを考えてターゲットよりもやや上を横から網をふりましょう。また飛んで来る虫の場合は、目を離さず進路を読んで網を振りましょう。
獲物を見つけたら、網と獲物の距離を確認しながら網ですくうように横から網を振ります。
獲物が網に入ったら、網を止めずに獲物が網の底まで入るように、振り切ります。
獲物が網の底まで入ったら、素早く網を回すように返します。(獲物を逃がさないように、網のフレームでふたをしてしまいます。)
ここからは “かぶせ技” と同じ。網の中に獲物を確認したら、網の下の部分を獲物を閉じ込めるように握ります。
網を握った反対の手で獲物を掴み、取り出します。
最後に虫とり網を使わない裏技をご紹介。紙コップや筒状の入れ物を地面に埋めて、落とし穴のようなものを仕掛ける技です。中に餌として生肉など匂いのする肉類を入れておくと、地面を歩いて移動する肉食の虫が落とし穴に落ちますよ。
葉っぱの上などにいる小さな虫は、ちょっとしたことで死んだ真似をして下に落ちます。そこで、傘をうけに使い、棒などで、傘の上の木の葉などを軽く叩くと、驚いた虫が手足を縮めて傘に落ちてきて捕まえることができます。この技は、小さなハムシやゾウムシなどに有効ですよ。
皆さん、どうでしたか? 虫とり網を使って持って森に出かけたくなったでしょう。ハローウッズの森でも、大勢の昆虫たちが皆さんを待ってますよ。ぜひお越しください。
ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。夏の虫をはじめ森の生きものたちに触れるワークショップをたくさんご用意して、皆さんをお待ちしています。
ハローウッズのホームページへ・8月11日~14日
「生きもの探険隊 ~夏休み特別編~」
・9月8日~9日
「生きもの探険ファミリーキャンプ~秋の森の昆虫編~」
・9月15日~17日
「生きもの探険隊 ~めざせ、トンボ博士!~」