安全に楽しく走るためにウェアやバイクの特性を知ろう
安全性がしっかりとしていて
自分のスタイルに合ったウェアを選ぼう
ライディングウェアで大切なのは、しっかりとした安全性を備えていること。その点をチェックした上で、ご自身のスタイル、バイクの楽しみ方に合わせてウェアを選びバイクライフを楽しんでください。また、日頃の通勤や・通学でバイクに乗るときも、長袖・長ズボンを着て肌の露出は絶対に避けてください。万一の転倒時の身体の保護はもちろん、風による体温低下や日焼けによる疲労を軽減してくれます。以下にウェアのチェックポイントをまとめました。
初心者のみなさんへ
ライディングウェア選びのチェックポイント
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ヘルメット
●SG規格/PSCマーク付きのもの
●試着してゆる過ぎずきつ過ぎないものを
●重さ/風切音/通気性なども確認
●色の濃いシールドは夜間は見えにくい
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グローブ
●指先まで保護し、手の動きを妨げないサイズ
●プロテクター付きなど安全性が高いもの
●冬は防寒性、夏は通気性が高いもの
●バイクのスタイルに合わせて選ぶ
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シューズ
●くるぶしまで隠れるもの
●足首の動きを妨げないもの
●シフトパッドがあるもの
●ソールの厚さと操作感を確認する
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ジャケット
●肩/ひじ/背中などにパッドが入ったもの
●立体裁断など運転操作を妨げないもの
●身体に合ったサイズで風でバタつかないもの
●反射材や素材色など他者から認識されやすいもの
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パンツ
●ひざにパッドが入っているもの
●動きやすい伸縮加工があるもの
●腰まわりがゆったりで足元がタイトなもの
●冬は防寒性、夏は通気性が高いもの
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プロテクター
近年は万一の転倒時に備えてプロテクターを付ける方が増えています。転倒による脊椎損傷などが、大きな傷害に結び付くことが周知されてきた背景があります。
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レインウエア
●防水性に優れたもの
●通気性が高く蒸れにくいもの
●縫い目を防水加工したもの
●視認性が高く目立つ色のもの
●ジャケットの上に着るためワンサイズ大きめのもの
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レイングローブ/ブーツカバー
雨に濡れると手足の指先から冷えてきて、運転操作を妨げます。グローブやブーツカバーは、操作性を妨げず、保温性が高く縫製や素材が丈夫なものを選びましょう。
正しいポジションで乗ることが
快適なライディングの第1歩です
正しいライディングポジションをとることで、ハンドル操作がしやすく、周囲の情報も集めやすく、長く乗っても疲れにくくなります。だから楽しく安全なバイクライフの第一歩は、正しいライディングポジションを覚えることから始まります。しかし、ひと言にライディングポジションといっても、スポーツ、ツーリング、オフロード、大型スクーターと様々なタイプのバイクが存在します。どんなタイプのバイクでも基本は同じですが、それぞれに注意するポイントもあります。基本となるライディングポジションと自分のバイクの特性をよく理解して、より快適にバイクにお乗りください。
基本となる正しい運転姿勢の7つのポイント
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❶目
視線は“広く・速く”を心がけ、前方の情報をより多く収集します。
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❷肩
力を抜いてリラックスすることが大切です。
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❸ひじ
腕を突っ張らずに、手を自然とハンドルに添えるようにひじの力を抜きます。
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❹手
アクセル・ブレーキの操作がスムーズに行える自然な角度で、やわらかく添えるように握ります。
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❺腰
ハンドル操作がしやすく、ひざが窮屈になったり、腕が伸びきらない位置に腰かけます。
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❻ひざ
両ひざで軽くタンクを締める(ニーグリップ)ようにします。
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❼足
スムーズなペダル操作ができるように、土踏まずをステップに乗せ、ブレーキペダル、チェンジペダルの上につま先を軽く置きます。
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ビジネスタイプ
上体をまっすぐに起こしたゆったりとしたポジションが基本です。両ひざが開かないようにして、ステップに乗せた足はつま先を真っすぐ前方に向けます。
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スクータータイプ
オートマチックトランスミッション、フロア型のステップでスポーツタイプと異なる特徴があります。つま先が前方を向くようにして座り、車体よりはみ出さないようにします。
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オフロードタイプ
ハンドルの位置が高く、車高が高いのがオフロードタイプです。ハンドルの切れ角が大きいので、ハンドル操作をさまたげないように腰の位置を決めます。
バイクのコーナリングのポイントは
進入までの十分なスピードダウン
コーナーには、コーナーの大きさや路面状況によって、どんなライダーでも超えることのできない物理的な限界速度があります。また、見通しの悪いコーナーでは、途中の障害物や路面状況の変化などの確認が遅れると同時に、その状況への反応も遅れがちです。さらにコーナリング中のブレーキングはバランスを崩す原因となり転倒の恐れも高まります。コーナーに進入する手前で十分に減速し、状況の変化に対応できる余裕を持ったコーナリングを心がけてください。もちろん交差点などの右左折時も基本は同じです。常に前方の情報を収集しながら走りましょう。
カーブを安全に楽しく走るポイント
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ストレート
標識、センターライン、ガードレールの曲がり具合などからカーブの大きさを判断。目線を出口方向に移しながら進入速度を判断します。路面状況も確認。
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ブレーキング
早めのブレーキ操作を心がけましょう。他車の動きや停止車両の有無、急激な路面状況の変化、カーブの大きさの変化に合わせ、いざというときに停止できる速度まで減速します。
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カーブ
カーブの大きさに合わせて、徐々に車体を傾け、カーブに合ったバンク角になったら、一定速度・一定バンク角で走行しながら常に先を見ます。
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カーブ出口
出口が見え、安全が確認できたら徐々にアクセルを開け、車体を起こします。