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  • 2021.04.26

伐採木で作る薪とその保管方法を学ぼう!

伐採木で作る薪とその保管方法を学ぼう!
森の達人より
こんにちは!「ツインリンクもてぎ」にある自然体験施設「ハローウッズ」のキャストリーダー和田です。この冬も、ハローウッズ森づくりワークショップでは森の木の伐採作業を行ってきました。伐採した木は主にハローウッズのプログラムやキャンプで薪や炭として利用するのですが、保管の仕方が悪いと湿ったり腐ったりして使い物にならなくなります。そこで今回は、大量の薪の保管方法をご紹介します。
和田 誠
ハローウッズ
キャストリーダー和田 誠
ツインリンクもてぎの自然体験施設
「ハローウッズ」へ行ってみよう!

冬に行う大切な作業「森の伐採」

冬の里山ならではの作業が “伐採” です。冬は樹木が落葉するので木の水分量が減って軽くなること、見通しも良くなり安全に作業できること、下草が枯れて足元が良くなることなどから、人々は昔から冬に伐採を行い、落とした枝や切り倒した木々を薪などに使ってきました。

伐採は人間が燃料を得るための重要な作業だったわけですが、森の元気を維持するための役割も担っていました。木々を伐採することで陽の光が地面に注ぐようになり、春にはそこに種子が芽を出して新たな生命が育っていきます。このように人と自然が共生する場所、それが里山です。

ハローウッズでも、こうした昔からの里山の生活に倣って冬に伐採作業を行ってきました。樹木の生育などを調査して、あらかじめマーキングしておいた木を切り倒すのです。これはハローウッズ森づくりワークショップのプログラムにもなっており、私たちスタッフだけでなく一般の方々にも参加していただき、一緒に「森づくり」を行っています。

森の木を伐採した薪作り

冒頭で述べたように、ハローウッズでは伐採した木をプログラムやキャンプで薪や炭として利用したり、シイタケ栽培の「ほだ木(種菌を植え付ける丸太)」として使用したりしています。だから伐採木をちゃんと利用できるような形に整えて、保管しておかなくてはなりません。ここでは、まず森の木を伐採して「薪」を作るところまでを見てみましょう。

●玉切り~薪割り
伐採した木は、細い枝や幹を切り落として用途ごとに同じ長さの丸太に切りそろえます。これを「玉切り」といいます。ハローウッズでは薪用は40cm、炭用は70cm、シイタケ栽培のほだ木は90cmの長さに切りそろえています。

薪用の場合、丸太をさらに繊維の方向(縦方向)に細かく割る「薪割り」を行います。今でこそチェンソーや薪割機などの機械があるので助かりますが、昔はノコギリや斧を使っての作業だったので、大変な労力を必要としていたのは言うまでもありません。

薪の保管方法と積み方

●薪小屋での保管
薪が出来たら、これを保管しておかなくてはなりません。薪の保管は、火が付きやすくなるように乾燥させることが重要です。よって風通しや日当たりが良く屋根がある場所に保管するのがベスト。ハローウッズでは森の中に薪小屋を作ってそこに保管するようにしています。湿気でカビが発生すると朽ちてしまいますので、薪小屋の床は地上から少し上げて、壁も隙間を作って風が抜けるようにしています。
●屋外での保管
薪小屋を用意するのが難しい場合、建物の軒下を利用することもありますが、それもできない場合は屋外に積み上げておくしかありません。そこで、崩れにくく、湿気を含みにくい薪の積み方を見てみましょう。
1. 両端に井桁を組んで押さえれば崩れない
これは長さや太さがある程度同じ薪の場合によく使われる積み方ですが、同じ向きに壁のように積み上げた薪の両端を井桁型にすることで、薪が崩れるのを押さえることができます。
2. 円柱上に積み上げれば大きさがバラバラでも崩れない
長さや太さがバラバラの薪を積み上げるときは、円柱状に積み上げることで形のバラつきも関係なく安定して積むことができます。

今回は、見本の撮影も兼ねて一時的な保管として積みましたが、屋外で長期的に積んでおく場合は、薪の下に長い木を渡したりパレットなどを敷いて地面との間に隙間をつくることを忘れないようにしてください。

作った薪は、今年もハローウッズの様々なプログラムで活用していきます。

ツインリンクもてぎの自然体験施設「ハローウッズ」へ行ってみよう!

ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。

ハローウッズのホームページへ

森づくりワークショップ ~草刈り~

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近隣の方々も、遊歩道のベンチで一休みできる
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Honda製品の安全性・信頼性を担う機関である品質改革センター。敷地内には昔からの原生林がそのまま残り、里山風情を楽しめます。森の中には従業員向けのウォーキングコースが整備され、休憩時間には 多くの方に活用され健康促進に繋げています。また、敷地境界における高木を、高さ7mに切り揃えた事で解放感が生まれ、日差しも差す様になり、冬季の雪解けも早くなり安全が確保されました。

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本田技研工業(株)品質改革センター
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栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台52-1

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