こんにちは!日本野生生物研究所の奥山です。冬も本番を過ぎ、春が待ち遠しく感じるこの頃ですが、冬の森には冬の楽しみ方もあります。そのひとつが枯れ木や折れた枝を拾って行なうクラフト(モノづくり)です。そこで今回は、ミニチュア椅子づくりをご紹介します。
冬は、里山の森や雑木林に入り込む大チャンスです。なぜだか、わかりますか? 地面の草はほとんど枯れて足元がスッキリし、また樹木の葉も落ちて見通しが良いので、人間が森の中を動き回りやすいんです。だからこのチャンスに森や雑木林へ出かけて、探検しながら枯れた枝を拾い、ミニチュアの椅子をつくってみましょう!
森の中には、枯れて折れた木や枝がたくさん落ちています。公園などでは剪定して集めてある枝もたくさん落ちています。そんな木や枝を拾い集めます。その際は、カゴのような入れ物を持っていくと便利ですよ。
長すぎる枝は、剪定ばさみで手ごろな長さに切って集めます。ただし、よく切れるので注意して使いましょう。
枝を拾う時のポイントは朽ち過ぎていないこと。すぐに折れてしまうものはバツ。また、クラフトの途中で足りなくならないよう、まっすぐ伸びているものや曲がっているものなど、いろんなタイプの枝をできるだけ多く拾っておきましょう。
枝を集めて持ち帰ったら、自分なりの設計図を描いてみます。どんな椅子でもかまいません。オリジナルの椅子を描いてみましょう。形や大きさも自由。わざと曲がった枝を選ぶのも個性。想像力を働かせましょう。
設計図にしたがって、選定ばさみで枝を切って椅子の部品となる材料をそろえていきます。その際、枝と枝がちゃんと設計図どおりに組み上がるのか、仮組みしてみるのがポイント。
いよいよ本組みですが、枝と枝をくっつけるには、スティック状の樹脂を熱で溶かして接着するグルーガンが便利です。
接着したい場所に樹脂を垂らして素早くくっつけます。ただし、熱くなるのでやけどに注意! 樹脂が冷めて固まると接着完了です。
グルーガンが無ければ木工用接着剤でもOKですが、接着に時間が掛かるので固定が必要です。
設計図はあくまでイメージですから、本当に組み立てていくうちに設計図と違う部分も出てきます。でも、そこは慌てずはさみなどで調整していきます。
ミニチュア椅子の完成です。最後のポイントは足がぐらつかないようにすること。足の枝を少しづつ切って長さを合わせていきましょう。
でき上ったミニチュア椅子をテーブルの上や窓辺に飾れば、とても良いインテリアになります。自分で考えて、色々なタイプの椅子にチャレンジしてみてください。そこで一番大事なのは、完成するまで諦めずにつくること。慌てず落ち着いてつくっていくことをオススメします。
ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。
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