CBR Stories
新開発の2気筒エンジンを搭載
気鋭のグローバルモデルが誕生
あらゆるライダーの「所有する喜び」を満たすバイクを
2012年11月、イタリアのミラノで開催されたEICMA 2012(ミラノショー)において、CBR500R、CB500F、CB500Xが出品されました。この3車種には、新開発の水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ直列2気筒エンジンが搭載されました。
フルカウルスポーツのCBR500R、ネイキッド・ロードスポーツのCB500F、クロスオーバースタイルのCB500Xそれぞれに、最新のデザイントレンドが採用され、個性の異なるラインナップが誕生しました。
この3車種の開発にあたっては、世界中のユーザーニーズを調査しながら、排気量や車体サイズ、デザインの検討を進めました。多様な志向をもったライダーがおり、それぞれが求める理想のバイクの姿は多岐にわたります。
たとえば大型スポーツモデルのベテランユーザーのなかには、もう少し排気量が少なくて、取り回しやすい車体サイズを求める人たちがいます。一方、小排気量モデルから本格的なスポーツモデルにステップアップを目指す人たちもいます。
こうした幅広いユーザーニーズに対応するために、排気量はミドルサイズの500cc(日本は400cc)に決定。車体は、しなやかさと剛性感を併せもち、コンパクトで軽量なダイヤモンド・フレームに、前後17インチホイールを採用しました。
そして、求めやすい価格を実現するために、エンジンと車体を共用した3車種を同時に開発する手法を採用したのです。
3車種のスタイリングは、それぞれ個性的でありながら高い質感にもこだわり、所有する喜びも追求しました。
「Super Sports DNA」がデザインのカギ
CBR500R/CBR400Rのデザインは、「Super Sports DNA」をコンセプトとし、CBRシリーズのフラッグシップモデルCBR1000RRのDNAを受け継ぐ。
シャープなデザインのデュアルヘッドライトを採用し、精悍なフロントフェイスとしました。
そして、フルカウルを装備しながら、エンジンの力強い造形美を見せることで、CBRの新しいデザインを打ち出しました。
新たに開発されたエンジンを搭載
新開発の水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・直列2気筒エンジンは、低・中回転域から高回転域までスムーズで力強い出力特性としながら、燃費が良く環境性能にも優れた設計としました。
CBR500Rのボア×ストロークは、67.0mm×66.8mmの471cc。CBR400Rは、67.0mm×56.6mmとストローク量を変えて399ccとしました。
欧州では、2012年11月のミラノショーで、CBR500Rの2013年型モデルとして製品概要を発表。2013年2月により詳しい内容を発表しました。
日本においては、CBR400Rとして2013年4月に販売をスタートしました。
1993年12月に発売したCBR400RRを最後に長い間販売が途切れていましたが、約20年ぶりの400ccクラスのCBRブランド復活となったのでした。
CBR500Rは、欧州を中心にアメリカ、オーストラリア、ベトナムなどで販売され、CBR400Rは日本で販売されています。
CBR500R/CBR400Rは、世界各地の幅広い層のライダーから、スタイリッシュなデザインと取り回しやすいコンパクトな車体サイズが広く支持されているスーパースポーツモデルとしての地位を確立したのです。