MONTHLY THE SAFETY JAPAN●2001年5月号


危険予知予測能力の向上に期待
     越正毅 日本大学理工学部教授
          (財)国際交通安全学会会長


 シミュレーターを効果的に使うには、教育目的を明快にすることです。主に初心運転者や、長く運転していないブランクがあった人を対象に、実際の路上ではできない危険体験、危険予知予測を目的にして使うととても有効だと思います。
 Hondaのシミュレーターは教育ソフトが非常に充実しており、危険場面もほぼカバーしているといえます。危険場面 を口で伝えてもなかなか受講者は実感できませんから、印象に残らない。シミュレーターは実際の路上に近い画面 で危険を体験できますので強く印象に残ります。公道で似たような場面を思い起こすことができる点が、シミュレーター教育の特徴です。
 また、状況に応じたブレーキのかけ方など、事故にあわないための防衛運転を学ぶ、いわゆる「戦略的」な安全運転教育に使うことも効果 的です。
   

前のページへこのページのトップに戻る次のページへ

 
  安全運転普及活動コンテンツINDEX