春の里山を彩る山野草

ハローウッズの森では、太陽の光が森の地面に当たって植物の種が発芽しやすくしたり花が咲きやすくするために、秋から冬の時期に下草刈りや落ち葉かきを行っています。その甲斐もあって、ピンクや黄色、紫など色とりどりの花が森の地面を彩ります。この花の蜜や花粉は、虫たちにとって待ちに待ったごちそうです。花が咲けば虫たちの動きも徐々に活発になってきて、森の中は、いよいよ本格的な春に向かって動き始めます。

昔ながらの春の味覚、山菜

早春の花々が虫にとってのごちそうなら、草木の新芽や若葉は森に住む生物や、森に寄り添って暮らす人間にとってのごちそうです。その食味と人気の高さから“山菜の王様”ともいわれるタラの芽をはじめ、前項の山野草でもご紹介したニリンソウやシュンラン、カタクリなども食べることができます。
このように、森などに自生していて食用にできる植物を「山菜」と呼びます。里山に暮らす人々は昔から、山菜が冬の間に栄養が不足していた身体の調子を整えてくれることなどを知っていて、山菜を春の森の恵みとして食べる習慣がありました。ここでは、そんな昔ながらの里山の生活には欠かすことのできない春の味覚をいくつかご紹介します。

これら山菜は、天ぷらやおひたしなど種類によって調理法も様々。調理法の多さは、山菜が森の恵みとして昔から親しまれ、美味しく食べられている証拠です。みなさんも身近な春山で山菜狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ただし森によっては立ち入りや山菜の採取を禁じられている場所があります。また、有毒な成分を含む植物を間違って食べてしまうことによる食中毒も例年報告されていますので、山菜狩りの際は十分ご注意ください。ハローウッズの森では、森を知り尽くしたスタッフが採取した山菜を安心して食べられるプログラムも開催していますので、是非こちらもご参加ください。
※プログラム以外での山菜の採取はご遠慮いただいております。