ハローウッズでは、冬の間に棚田の休耕田やため池内の枯草刈りを行っています。休耕田やため池は放っておくと草が茂り、やがては樹木が生えてしまうからです。
そこで、湿地を覆いかくすような枯草を刈ったり、時には流入した土砂を取り除いたりすることで現在の水辺環境を維持し、田んぼ・ため池、湿地、草原、森と様々な環境がありつづける状態を保つことで、多くの生きものが暮らせる環境を維持しているのです。
ハッチョウトンボは体長2cmほどの世界最小のトンボの一種です。ハローウッズの棚田はハッチョウトンボの棲息地になっており、この10円玉ほどの大きさのトンボを見ることができます。そこでこの田んぼを「ハッチョウトンボの棚田」と呼ぶようになりました。
そんなハッチョウトンボの棚田にも、そろそろ春がやってきます。畦に咲いたフキノトウ、アカガエルの産卵もはじまり、日に日に増してくる春の息吹とともに、これからどんどん生きものたちで賑やかになってきます。
例年、2月の下旬から3月の上旬にかけて暖かい日が続くと、ハッチョウトンボの棚田ではアカガエル(ヤマアカガエルとニホンアカガエル)の産卵がはじまります。
棚田を囲む森の土の中、沢の石の下、池の泥底の中などで冬眠していたアカガエルは、産卵のために一斉に目覚め棚田に集まってきます。そして産卵を終えると、春までまたゆっくりと二度寝するおもしろい生態を持っています。繁殖活動中は独特の鳴き声が棚田中に響き渡ります。観察するときには、気づかれないようにしないとぴたっ!と鳴き声も動きもとめて棚田の泥底に隠れてしまいます。まだヘビなどの天敵が少ない時期ですが、子孫を残すために細心の注意を払っていることを感じることができます。
●棚田に響くアカガエルの鳴き声
田んぼや休耕田・湿地に暮らす生きものたちのほんの一部を紹介します。
四季折々、ハッチョウトンボの棚田では多く生きものたちと触れあうことができます。みなさんも、ぜひ一度、この生きものの宝庫である棚田に遊びに来てみてはいかがでしょうか?
ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。
ハローウッズのホームページへ新緑と春の日差しがまぶしいハッチョウトンボの棚田で、わいわい生きもの探し!カエルやドジョウ、サワガニやザリガニなどが住んでいるよ。詳しいキャストと一緒に過ごす2時間で、何匹の生きものと出会えるかな?
※実施:2019年4月27日、28日、29日、30日(申し込みは1週間前まで)
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埼玉県朝霞市にある本田技術研究所パワープロダクツR&Dセンターは、発電機や船外機、耕うん機などHondaのパワープロダクツの開発を行っています。その敷地はHondaWoods朝霞の森が外周を覆い、四季折々の花が咲いて道行く人の目を楽しませています。
埼玉県朝霞市泉水3-15-1