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2024.05.28

今年もハローウッズに巣をつくった
ツバメたちの様子を間近でじっくり撮影!

奥山 英治 奥山 英治

ハローウッズ キャスト

奥山 英治

寒い冬はマレーシア・オーストラリア・フィリピンなど暖かい南の国で過ごし、春になると子育てに日本へやってくるツバメ。今年もハローウッズに帰ってきて巣をつくったツバメたちの様子を間近で撮影することに成功しましたのでぜひご覧ください。

昔から人間の生活圏に巣をつくり人間と協力してきたツバメ

ツバメは昔から人家の軒先など人間の生活圏で巣をつくってきました。現代では商店街や公共施設などの建物の壁の段差なども好まれるようですが、このようにツバメたちが人間のそばに巣をつくるのは、カラスなどの天敵を人間が追い払ってくれるので子育てしやすい場所だからだと言われています。

一方人間から見ると、ツバメは子育て期間中多くの虫をエサとして捕まえるので、人間の生活圏の害虫退治をしてくれる益鳥として認識されており、両者は昔から共に仲良く暮らしてきました。「ツバメが巣をかける家は縁起がよい」などと言われてきたのは、その家にはほどよく人の出入りがあって、湿気も少なく、ツバメを邪魔者扱いしない優しい人間たちがいて、そんな家の人々は豊かに栄えてきたからでしょう。

ちなみに、卵やヒナがいる野鳥の巣を許可なく撤去することは、鳥獣保護管理法により禁止されています。つまり卵やヒナがいるツバメの巣を府や市町村の許可なく壊してしまうと罰金や刑罰が科せられる可能性がありますので注意しましょう。

藁(わら)と泥で巣をつくり、そこで子育てするツバメ

ハローウッズの入り口、インフォメーションにも毎年ツバメがやってきて巣をつくり、子育てをします。今年も4月上旬にその姿を現し、田んぼから藁(わら)と泥をせっせと運んで巣をつくりました。泥を巣づくりに使う鳥は珍しく、出来上がった巣はまるで日本の昔の家屋や壁と同じで非常に素晴らしい建造物です。
巣が完成するとツバメはそこに4〜5個の卵を産みます。5月17日時点で、ハローウッズの巣には4つの卵が確認できました。

産卵後はオスとメスが交互に卵を温めて、だいたい2週間くらいで孵化します。生まれてきたヒナは3週間ほどで親とほぼ同じ大きさに成長し、巣立ちを迎えます。しかしツバメのヒナがすべてちゃんと育つのは非常に難しく、カラスなどの天敵に襲われることもしばしば。人間がいると追い払われるので、カラスは人間が動き出すよりも早い時間に現れて、巣に襲いかかります。カラスは非常に頭のいいハンターなんです。

これからの季節、日本のあちこちでツバメがヒナにエサを運んで与えるシーンを見ることができます。何羽のヒナがいるのか、どれくらい成長しているか、観察してみるのも楽しいものです。じっくり観察すればより深くツバメのことが分ってきます。野鳥の子育ての様子を自然界で見るのであれは、このツバメが一番身近で観察しやすいので、ぜひチャレンジしてもらいたいものです。

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