9月も中盤を過ぎると、ハローウッズの森に吹く風もだいぶ涼しく感じられるようになってきました。夜には気温もぐっと下がるので、最近はエアコンを使わず網戸から入る夜風だけで過ごせます。そんな秋の気配の強まりに合わせるかのように、これまで騒がしかった蝉の声が少しづつ減り、代わりに他の虫の鳴き声がどんどん強まってきています。そこで今回は、秋に鳴く虫たちについてご紹介していきましょう。
秋に鳴く虫の代表格「スズムシ」
それでは、ここから秋に鳴く虫をたくさんご紹介していきます。興味を持った虫については、ぜひ名前を覚えてください。そして家の周りや公園、森に出かけて虫の声を聴き、その姿を探してみてください。まずは「コオロギ」の仲間から。
マツムシ
マツムシと体の形が似ていることからアオマツムシと名付けられました。
翅を立てて開き、こすり合わせて音を出します。
スズムシ
エンマコオロギ
ところで、「コオロギ」というのはコオロギ科の虫の総称です。一口にコオロギと言ってもその中には色々な虫が含まれ、先に紹介したマツムシやスズムシもコオロギの仲間。しかし一般的にコオロギと言う場合は「エンマコオロギ」のことを指すことが多く、マツムシやスズムシをコオロギと呼ぶことはほとんどありません。
●その他のコオロギの仲間
ツヅレサセコオロギ:「リーリーリーリー」と連続で鳴きます。他のコオロギに比べて翅が短いのが特徴です。
タンボオカメコオロギ:「チィチィチィチィ」と忙しく鳴きます。顔がぺしゃんこなのが特徴です。
ミツカドコオロギ:「ジジジジジジ」と早いリズムで繰り返し鳴きます。顔がぺしゃんこで三角です。
カネタタキ:「チィンチィンチィン」と甲高い音で鳴きます。メスには翅がありません。
カンタン:「トゥルルルルルル」と鳴き続けます。人気があり、育てたカンタンの鳴き声大会があるほどです。
クサヒバリ:体長8mm前後と小さく、葉の上で「キィリリリリリ」と鳴きながら音を強弱させるのが特徴です。
キリギリスの仲間の中にも、コオロギの仲間と同じく秋に鳴く虫が多くいます。ただコオロギと違って、その鳴き声は美しいと言うよりうるさいと感じるほうが多いかもしれません。その分、一度聴いたら忘れない鳴き声でもあります。
キリギリス
クツワムシ
●その他のキリギリスの仲間
ヤマクダマキモドキ:「チッィ・チッィ・チッィ」と小さな音で夜昼問わず鳴いています。
ハヤシノウマオイ:「ツィーチョン・ツィーチョン」と高い音で夜によく鳴きます。
いかがですか? 他にもたくさん秋に鳴く虫がいます。秋の夜「この鳴き声の正体は何だ?」そんな気持ちで鳴き声の主を探してみてはどうでしょうか。また、実際に聴いた虫の鳴き声を文字に起こしてみるのも面白いですよ。虫の声の聴こえ方は人によっても違いますから、お友だち同士でどう聴こえたかを文字に書いて比べてみてもいいでしょう。ぜひチャレンジしてみてください。
ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。
ハローウッズのホームページへ秋の虫たちがにぎやかに鳴く夜の森では、様々な生きものが活動しています。ハローウッズの森を知り尽くしたキャストと一緒に、生きものの気配を感じながら感性が研ぎ澄まされるドキドキの森観察をお楽しみください。
夜の森観察~秋の虫の音演奏会~ページへ