夏から秋にかけて、住宅地にある公園や川辺などでも身近に見ることができるトンボたち。普段よく見るトンボにも実はたくさんの種類があって、その種類によって形や大きさ、色など様々です。卵から幼虫(ヤゴ)までの間を水の中で過ごすトンボは、成虫になっても川や小川、田んぼ、池や沼などの水辺で暮らしていることもが多いですが、どのような水辺で暮らしているのかも種類によって少しずつ違ってきます。みなさんの家の近くにはどんなトンボがいるのか、一緒に調べてみましょう。
えっ、トンボが逆立ち!?
トンボがこのような格好で止まっているシーンは、実は真夏によく見かけます。でもどうして逆立ちなんてしているのでしょうか。
それは、逆立ちのような恰好をすることで、夏の太陽の光を浴びる面積を減らしているからです。つまり、暑さ対策のために逆立ちをしていると考えられています。
このトンボの逆立ちをずっと観察していると、風向きによって体の向きを変えたり、日が陰るとお尻の角度を下げたりしているのが分かります。トンボたちも暑さをしのぐために色々と工夫しているんですね。
こんなトンボたちについて、もっと知ってみたいと思いませんか?
日本には約200種類のトンボがいると言われていますが、今回はその一部をご紹介します。
シオカラトンボは田んぼや公園の池など市街地の水辺でも見ることのできるお馴染みのトンボです。その名前は食べ物の「塩辛」とは関係なく、オスの腹部を覆っている白っぽい粉が塩のようなので、シオカラトンボと呼ばれるようになったと言われています。
シオカラトンボは、共食いをしているところをたまに見かけます。肉食なので大きなトンボが小さなトンボを食べるのはわかりますが、同じ大きさの同じ仲間まで食べてしまう食欲には驚きです。
その名の通り、シオカラトンボを大きくしたようなトンボです。シオカラトンボよりも自然の多いところが好きなようです。
春一番に飛び回るシオカラトンボの仲間です。シオカラトンボと似ていますが、翅(はね)の付け根が黄色っぽくなっているのがシオヤトンボです。
実はシオカラトンボの仲間ではありませんが、観察してみると同じようにお腹に青白い粉を帯びています。
イトトンボの仲間は主に湿地や田んぼなど水かさの少ないところに住んでいます。多くのトンボは翅(はね)を広げて止まりますが、イトトンボは4枚の翅をピタっとくっ付けるようにして止まります。
春の早い時期から飛び回っています。イトトンボの仲間は糸のように体が細いので、水辺の草むらなどを注意深く探してみましょう。
キレイな水色の体は冬になると枯れ草色になってしまいますが、オツネン(おつねん=越年)の名の通りトンボとしては珍しく成虫のまま冬を越します。
黒色とブルーのコントラストがとても魅力的です。沖縄県など暖かいところに住んでいます。
オスは眼の後ろにハート型の模様があります。体長が3cm前後と小さいうえに個体数も減っているので、見つけることができたらとてもラッキーなトンボです。
秋になるとオスの体の色が赤くなるトンボで、田んぼなどの水辺以外にも原っぱや高原などでも見ることができます。童謡でもお馴染みの「赤とんぼ」という呼び名は、このアカネの仲間のことを指します。
秋になると平地を飛び回る「赤とんぼ」の代表格です。夏の間は山の中など涼しい場所まで長い距離を移動します。体力をつけるために多くの虫を食べるので、農作物にとっての害虫を食べる “益虫(えきちゅう)”としても知られています。
アキアカネとそっくりですが、夏の間も遠くに移動しないで平地で暮らしているのがナツアカネです。
体の色に合わせて翅(はね)の先端にある模様(縁紋 えんもん)も赤い色に変わる、おしゃれなトンボです。
暑さが苦手なようで、夏の間は森の中など涼しい場所の枝先などに止まっていることが多いです。翅(はね)の先端が黒いのが特徴です。
体の色が初めから赤いトンボもいます。しかしそんな彼らはアカネの仲間ではないので、ずっと赤い色をしているのに「赤とんぼ」とは呼んでもらえません。
「赤とんぼ」と違って、オスは足まで真っ赤なのが特徴です。
ハローウッズの休耕田にも住んでいる、体長2cmほどの日本一小さいトンボです。
今回はほんの一部しか紹介できませんでしたが、私たちの周りにはたくさんのトンボたちが住んでいます。それぞれの特長をもっと良く知るためには、本物を観察するのが一番。みなさんも虫捕り網を持ってトンボを捕まえに行ってみましょう!
●トンボを観察した後は、優しく逃がしてあげましょう。
ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。
ハローウッズのホームページへハローウッズの森をスタッフと一緒にお散歩して、夏の生き物を探しましょう!そしてその後は、家族みんなでキャンプに挑戦してみませんか?キャンプに必要な道具から、食材まですべて付いているので手ぶらで参加可能です。家族で力を合わせてテントを立てて、みんなで火おこししてアウトドアクッキング!はじめてのキャンプでも道具の使い方から食事のつくり方まで、スタッフがフルサポートします。
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