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  • 2019.08.06

身近なトンボのなぜ?なに? 編

身近なトンボのなぜ?なに? 編

夏から秋にかけて、住宅地にある公園や川辺などでも身近に見ることができるトンボたち。普段よく見るトンボにも実はたくさんの種類があって、その種類によって形や大きさ、色など様々です。卵から幼虫(ヤゴ)までの間を水の中で過ごすトンボは、成虫になっても川や小川、田んぼ、池や沼などの水辺で暮らしていることもが多いですが、どのような水辺で暮らしているのかも種類によって少しずつ違ってきます。みなさんの家の近くにはどんなトンボがいるのか、一緒に調べてみましょう。

奥山 英治
ハローウッズ キャスト奥山 英治

えっ、トンボが逆立ち!?
トンボがこのような格好で止まっているシーンは、実は真夏によく見かけます。でもどうして逆立ちなんてしているのでしょうか。

それは、逆立ちのような恰好をすることで、夏の太陽の光を浴びる面積を減らしているからです。つまり、暑さ対策のために逆立ちをしていると考えられています。
このトンボの逆立ちをずっと観察していると、風向きによって体の向きを変えたり、日が陰るとお尻の角度を下げたりしているのが分かります。トンボたちも暑さをしのぐために色々と工夫しているんですね。
こんなトンボたちについて、もっと知ってみたいと思いませんか?
日本には約200種類のトンボがいると言われていますが、今回はその一部をご紹介します。

シオカラトンボの仲間たち

シオカラトンボは田んぼや公園の池など市街地の水辺でも見ることのできるお馴染みのトンボです。その名前は食べ物の「塩辛」とは関係なく、オスの腹部を覆っている白っぽい粉が塩のようなので、シオカラトンボと呼ばれるようになったと言われています。

シオカラトンボ
1シオカラトンボ
シオカラトンボ

シオカラトンボは、共食いをしているところをたまに見かけます。肉食なので大きなトンボが小さなトンボを食べるのはわかりますが、同じ大きさの同じ仲間まで食べてしまう食欲には驚きです。

オオシオカラトンボ
2オオシオカラトンボ
オオシオカラトンボ

その名の通り、シオカラトンボを大きくしたようなトンボです。シオカラトンボよりも自然の多いところが好きなようです。

シオヤトンボ
3シオヤトンボ
シオヤトンボ

春一番に飛び回るシオカラトンボの仲間です。シオカラトンボと似ていますが、翅(はね)の付け根が黄色っぽくなっているのがシオヤトンボです。

ハラビロトンボ
4ハラビロトンボ
ハラビロトンボ

実はシオカラトンボの仲間ではありませんが、観察してみると同じようにお腹に青白い粉を帯びています。

イトトンボの仲間たち

イトトンボの仲間は主に湿地や田んぼなど水かさの少ないところに住んでいます。多くのトンボは翅(はね)を広げて止まりますが、イトトンボは4枚の翅をピタっとくっ付けるようにして止まります。

アジアイトトンボ
5アジアイトトンボ
アジアイトトンボ

春の早い時期から飛び回っています。イトトンボの仲間は糸のように体が細いので、水辺の草むらなどを注意深く探してみましょう。

ホソミオツネントンボ
6ホソミオツネントンボ
ホソミオツネントンボ

キレイな水色の体は冬になると枯れ草色になってしまいますが、オツネン(おつねん=越年)の名の通りトンボとしては珍しく成虫のまま冬を越します。

ムスジイトトンボ
7ムスジイトトンボ
ムスジイトトンボ

黒色とブルーのコントラストがとても魅力的です。沖縄県など暖かいところに住んでいます。

モートンイトトンボ
8モートンイトトンボ
モートンイトトンボ

オスは眼の後ろにハート型の模様があります。体長が3cm前後と小さいうえに個体数も減っているので、見つけることができたらとてもラッキーなトンボです。

アカネの仲間たち

秋になるとオスの体の色が赤くなるトンボで、田んぼなどの水辺以外にも原っぱや高原などでも見ることができます。童謡でもお馴染みの「赤とんぼ」という呼び名は、このアカネの仲間のことを指します。

アキアカネ
9アキアカネ
アキアカネ

秋になると平地を飛び回る「赤とんぼ」の代表格です。夏の間は山の中など涼しい場所まで長い距離を移動します。体力をつけるために多くの虫を食べるので、農作物にとっての害虫を食べる “益虫(えきちゅう)”としても知られています。

ナツアカネ
10ナツアカネ
ナツアカネ

アキアカネとそっくりですが、夏の間も遠くに移動しないで平地で暮らしているのがナツアカネです。

ミヤマアカネ
11ミヤマアカネ
ミヤマアカネ

体の色に合わせて翅(はね)の先端にある模様(縁紋 えんもん)も赤い色に変わる、おしゃれなトンボです。

コノシメトンボ
12コノシメトンボ
コノシメトンボ

暑さが苦手なようで、夏の間は森の中など涼しい場所の枝先などに止まっていることが多いです。翅(はね)の先端が黒いのが特徴です。

赤いのに「赤とんぼ」と呼んでもらえない仲間たち

体の色が初めから赤いトンボもいます。しかしそんな彼らはアカネの仲間ではないので、ずっと赤い色をしているのに「赤とんぼ」とは呼んでもらえません。

ショウジョウトンボ
13ショウジョウトンボ
ショウジョウトンボ

「赤とんぼ」と違って、オスは足まで真っ赤なのが特徴です。

ハッチョウトンボ
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ハッチョウトンボ

ハローウッズの休耕田にも住んでいる、体長2cmほどの日本一小さいトンボです。

トンボを捕まえて観察しよう!

今回はほんの一部しか紹介できませんでしたが、私たちの周りにはたくさんのトンボたちが住んでいます。それぞれの特長をもっと良く知るためには、本物を観察するのが一番。みなさんも虫捕り網を持ってトンボを捕まえに行ってみましょう!

●トンボを観察した後は、優しく逃がしてあげましょう。

ツインリンクもてぎの自然体験施設「ハローウッズ」へ行ってみよう!

ハローウッズは42ha(東京ドーム約9個分)の広さがあり、いつでも、誰でも、思いっきり遊べる元気な森です。人と自然が楽しくかかわり合い、自ら体験し、発見できるプログラムをたくさん用意して、皆さんをお待ちしています。

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夏のはじめてファミリーキャンプ

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