2025.01.21
ハローウッズ キャスト
奥山 英治
こんにちは!日本野生生物研究所の奥山です。いよいよ本格的な冬到来ですが、こんなに寒いとなかなか外で遊びたくなくなりますね。でも今回は、寒さを忘れて楽しく外で遊べるとっておきのワザをご紹介しましょう。公園や雑木林などの「落ち葉」で飛行機を作って飛ばす遊びです。
「落ち葉飛行機」の材料は、文字どおり公園や雑木林などで見つかる落ち葉です。「そんなもので飛行機なんか作れるの?」と思う方も多いと思いますが、これが簡単に作れてしまいます。そして誰でも作れるので、子どもから大人まで一緒になって楽しめる遊び、それが「落ち葉飛行機」です。
上の動画を見ていただけば、ハサミを使ってあっという間に落ち葉を飛行機に変身させる様子をご覧いただけます。
このように間口が広い一方、葉っぱの選び方や翼の形、重量バランスなどで飛び方が全然違ってくるのが「落ち葉飛行機」です。きれいに遠くまで飛ぶ飛行機を作ろうと思ったら、非常に高度な感覚や経験が必要になるというわけで、そんな奥の深さが大人も夢中になる理由の一つです。
ちなみに次の動画では、ハサミを使わず手で葉っぱをちぎって飛行機を作る様子をご覧いただけます。散歩中に良い落ち葉を見つけたら、ハサミを持っていなくても自分の手だけで、その場で飛行機を作ることもできます。
落ち葉であればどんなものでも飛行機の形にはできますが、小さい葉っぱや軽い葉っぱだと、さすがにちゃんと飛びません。大きな葉っぱのほうが、適度な重さがあってバランスもとりやすいので飛行機に適していると言えます。森や公園で探すのであれば、「ホオノキ」の葉を探すといいでしょう。
ホオノキの葉が見つかったら、予備のために何枚も拾っていよいよ飛行機づくりです。
どんな形の飛行機にするかは作り手それぞれの好みの形で大丈夫ですが、どんな形でも一番大事なのはバランスです。全体に前が重く、左右の翼が同じデザインと重さになるように葉っぱを切っていきます。しかしこれがなかなか難しい。そもそも葉っぱそのものが左右対称でないものが多いので、前後左右から葉っぱを見て、バランスを取りながら切りそろえていきます。そしてある程度飛行機の形になったら、あとは飛ばしてみて、少しづつ調整していきます。
手首のスナップを使い、押し出すようにすっと手を離すのが飛ばし方のコツです。遠くまで飛ばそうと思うあまり強く投げるように飛ばすと、逆にまっすぐ飛ばない結果になってしまいますので、優しめに手を放すようにします。
寒い冬、外で落ち葉飛行機に挑戦してみましょう。そして友だちや大人たちと誰が一番遠くまで飛ばせるか、競争してみましょう。ビッグフライトを経験すると、きっとやめられなくなりますよ。