こんにちは!日本野生生物研究所の奥山です。自然遊びとは、生きものを追いかけたり木登りや岩登りをしたり、自然の中で自由に想像力を働かせて遊ぶこと。今回は、河原に落ちている石に思い切り想像力を膨らませて絵を描くストーンペインティングをご紹介します。
私が子どものころは、河原の石を拾ってその石に絵を描いていくストーンペインティングをよくやっていました。絵を描くのが面白いのはもちろんですが、その前段階の石拾いが子どもだった私にとって大変面白い遊びだったからです。
川の上流・中流・下流で石の形は違います。上流には大きくて尖った角のある石が多く、下流に行けば小さく角が取れた丸みを帯びた石が多くなります。 そんな、大きさや形、色が違う千差万別の石を見て「これは〇〇に似ている、〇〇に見える」と想像力を膨らませて、その石に描く絵を決めていくのです。見たこともないような形や色の石を見つけたときの感動、ドキドキは格別です。
しかし、最近はそんな「石拾い」ができる川が少なくなりました。元々、河原には草が生え、石がころがり、子どもたちの格好の遊び場になってましたが、今は都市部に行けば行くほどコンクリートで護岸工事を施され、またグラウンドなどに整備されて、石が転がっている場所が少なくなっています。川の氾濫を防ぐため、安全のため、という意味では仕方がないことなのですが、自然遊びの場所としての河原の面白さを知っているだけに、寂しい限りです。
さて、それでは具体的にストーンぺインティングの遊び方をご紹介していきましょう。まずは河原に行って、絵を描く石を探します。絵を描きやすいのは角が削れた丸い石です。あまり上流だとゴツゴツ尖った石が多く、また大きさも手ごろなものが無いので、中流から下流にかけての河原に行くといいでしょう。
また、落ちている石なら何でもいいわけではなく、何を描こうか? と想像しながらその絵に合った形の石を探していきます。今回は簡単な方法を紹介しますが、だんだんコツを掴めてきたら、立体的な絵や変わった形の石を探してその石の形に合わせて絵を描くことも、楽しみの一つになりますよ。
川の中流から下流にかけての河原には、こんな石が落ちています。大きさや形から「この石なら何が描けるかな?」と想像しながら石を選んでいきます。
泥や汚れが付いていると絵の具やマジックをうまく塗れないので、拾った石はまずスポンジやたわしできれいに洗います。
洗った石は、日によく当たるところで乾かします。写真のように、持ってきたカゴやバケツをひっくり返してその上に乗せるといいでしょう。
拾った石を手元に置いて、その石にどんな絵を描くのかまずノートなどに下絵を描くと、失敗せずに描くことができます。屋外でノートなどが無い場合は、下絵なしでチャレンジしてもOKです。
下絵ができたら、いよいよ石に絵を描いていきますが、まずは色が塗りやすいように石全体を白い絵の具でまっ白に塗ります。
下絵がある場合は下絵を見ながら、マジックや絵の具で絵を描いていきます。焦らず一色ずつ乾かしながら、時間をかけて描いていくといいでしょう。
ストーンペインティングの完成です。石に描く絵は自由なので、いろいろな形の石を選んでたくさん作ってみましょう。慣れてきたら大きな石を使った大作にも挑戦してみましょう。
いかがですか? ストーンペインティングって楽しそうでしょう? お父さんやお母さん、お兄さんやお姉さんと、どちらが上手に絵を描けるか競争してみると、さらに楽しくなりますよ。皆さんもぜひ挑戦してみてください。
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