EVが大会新記録のタイムを樹立
新たな時代の幕開けを告げる!?
動的審査の始まった4日目、ゼロスタートからの75mの走行タイムを競うアクセラレーションでは、テストランで日本記録を上回っていた静岡理工科大学をはじめ、EV勢が注目を集めていた。静的クラスでトップを取ったEVクラス出場の名古屋大学は、日本大会新記録となる3.649秒というタイムを叩き出して審査を見守る来場者を驚かせるなど、いよいよEV時代の到来を予感させる走りを見せた。
大会前のもてぎ試走会で話を聞いたEVクラスの東北大学チームは、4日目のブレーキテストで高電圧系のトラブルに見舞われてしまった。そのため残念ながら動的審査には進めなかったが、その後修理を終えるとフォローアップ走行※に臨んだ。2周目でストップとなり完走は逃したものの、1周のタイムをしっかり残せたことで、来年につながる成果を確実に得ることができたようだ。
総合優勝は、京都工芸繊維大学が2位以下を大きく引き渡すポイントを獲得して見事に2連覇を達成。EVクラス1位の名古屋大学は、総合15位に入る健闘を見せた。
学生たちのクルマづくりへの情熱と感動、そして喜びや悔しさが交錯した6日間は、こうして幕を閉じた。来年の大会はAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)に会場を移して開催することが決まっており、学生たちはそれぞれの成績を胸に刻みつつ、早くも次の大会へと向かって歩み出していた。
※フォローアップ走行…エンデュランス走行に進めなかったチームのためにドライバー交代ありの5周+5周の走行機会を提供