支援の考え方
Hondaは、『学生フォーミュラ』を、社会貢献活動理念に掲げる「次世代のための心豊かで活力のある人・社会づくり」に寄与すべく、モノづくりを通じて将来の優れた技術者を育てるためのプログラムと考え、積極的に支援をしています。
Hondaの支援の経緯
Hondaと学生フォーミュラの関わりは、1998年、学生フォーミュラに参加する英国LEEDS大学からのエンジン支援要請に応えることからスタートしました。日本においては、公益社団法人自動車技術会関東支部の学生自動車研究会のなかに発足した、5大学1高専の合同チーム「Challenge! NIPPON」が、2002年の学生フォーミュラUSA大会にアジア地域から初めて参戦。
Hondaは、部品の供給、走行テストのためのコース提供など、日本チームの初挑戦を支援しました。その後、徐々に増え始めたチームに対応するために、
HondaのOBボランティアによる「マイスタークラブ」を立上げ、技術指導や講座開催を行なっています。また、国内での大会開催への機運が高まるなか、2001年には、トライアルイベントをツインリンクもてぎで開催し、日本大会開催に向けた公益社団法人自動車技術会の取り組みにも協力してきました。
エンジン
国内チームに限り、エンジンを提供しております。
※お申込みについては、ページ一番下をご覧ください。
エンジンについて
Hondaでは学生フォーミュラ搭載エンジンとして「CBR600RR」
または「CRF450RX」をご用意しています。
「マイスタークラブ」による
技術指導
次世代を担う若者たちにモノづくりの楽しさを伝えたい。そんな想いから、モノづくり教育の実践の場と機会を提供する目的で 、Honda OB で結成された技術屋集団「マイスタークラブ」が、机上の研究だけでは学べない「次世代への技術の伝承」を実践し、学生をサポートしています。
「チャレンジ講座」の開催
マイスタークラブが中心となって、年間を通して学生たちにフォーミュラカーを制作する上での基礎的な技術について教えています。
講座名 | 講座概要 |
---|---|
応用講座 | 車両各部の基本設計から戦闘力のある 車両設計まで広く応用できる内容です。 |
製作実技講座 | 加工、溶接、FRP成形、そして 組立治具構想など実践的な内容です。 |
エンジン講座 | 構造の理解と整備方法および、 ホンダPGM-FIのセッティング方法を学びます。 |
サスペンション 講座 |
サスペンションを構想し、具現化する過程の設計手法を学び、アライメントの測定法を体験します。 |
ものづくり工房
「ドリーム工房」
「マイスタークラブ」の活動拠点としてツインリンクもてぎ内に開設したのが、"ドリーム工房"。2002年8月より、HondaのOBボランティア「マイスタークラブ」のメンバーが講師となって、「学生フォーミュラチャレンジ講座」と称して、溶接や加工などの実技講座、エンジン整備(分解・組立)講座、足回りに関する講座などを開催しています。
学生フォーミュラ
日本大会への支援
米国で行なわれている学生フォーミュラの日本版として2003年度からスタートした、公益社団法人自動車技術会主催の『学生フォーミュラ日本大会~ものづくり・デザインコンペティション~』に協賛し、大会の運営に協力しています。公益社団法人自動車技術会の会員企業の一員として大会実行委員会へ参画したほか、大会当日の車検や各種競技の審査などのスタッフとして、従業員やマイスタークラブのメンバーを派遣しています。静岡県小笠山総合運動公園で開催されるこの大会には、Hondaが支援したチームを含め、国内外から多くのチームがエントリーしています。
Hondaの支援の1年の流れ
9月の学生フォーミュラ日本大会終了後から翌年9月の学生フォーミュラ日本大会までの、大まかな支援の流れをご紹介します。
新規に申し込む場合
パワーユニット提供をご希望のチームは公益社団法人自動車技術会の各支部を通じて支援要望をお申込みください。
申込締切は出場予定大会の前年9月末日とさせていただきます。
社内基準に準じて事前にヒアリングを実施させていただいた上で、次年度の学生フォーミュラ日本大会に向けた支援の検討を行います。
公益社団法人自動車技術会 関東支部連絡先
住所:〒102-0076
東京都千代田区五番町10番2号 五番町センタービル2階
TEL:03-6261-7728
FAX:03-3262-9688
E-mail:kanto@jsae.or.jp
URL:https://www.jsae.net/kanto/
本田技研工業株式会社 社会貢献推進室
「学生フォーミュラ」事務局
住所:〒107-8556 東京都港区南青山2-1-1
TEL:03-5412-1260
FAX:03-5412-1115