Sustainable impacts 2026/03/02
挑戦できることは、まだまだ広がる。難しいからこそ感じるソフトウェア開発の醍醐味
2020年にキャリア入社し、ソフトウェアプラットフォームの開発に挑戦している崔。まだ答えのない領域での挑戦にもがきながらも、「技術の前では皆平等」というHondaの文化のなかで、ものづくりの手応えを感じています。「チームで挑戦するから大きなことができる」と話す崔が語る、Hondaで働く魅力とは。
崔 丹Dan Cui
四輪事業本部SDV事業開発統括部 電子プラットフォーム開発部 制御ソフトウェアプラットフォーム開発課
学生時代はシステム情報工学を専攻し、卒業後は電機メーカーで8K信号発生器用ファームウェアの開発に従事。その後、ソフトウェアベンダーで車載用通信モジュールソフトウェアの開発を担当し、2020年Hondaにキャリア入社。現在はAD/ADAS(自動運転/先進運転支援システム)向けECU(電子制御ユニット)におけるソフトウェアプラットフォーム開発を担当。
めざすのは、将来の可能性を広げるOS。次世代車両を技術面から支える
ソフトウェアをアップデートしていくことで機能を進化させていくSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)が広がりを見せるなか、HondaではSDV事業開発統括部を立ち上げ、モビリティの新しい「あたりまえ」を生み出すことに挑んでいます。
そのなかで崔が所属するのは、電子プラットフォームの開発を担当する部署です。
「私たちのミッションは、次世代車両を技術面から支えるOSを開発すること。モビリティが進化していくなかで、さまざまなアプリケーションや通信、サービスが生まれていきますが、それを支えるプラットフォームは重要な役割を担っています。責任を感じますが、やりがいのある仕事です」
崔の担当は、AD/ADAS(自動運転/先進運転支援システム)向けECU(電子制御ユニット)のソフトウェアプラットフォームの開発。めざすのは、将来の可能性を広げるOSです。
「複数の車種で共通利用できるOSを開発することが最終的なゴールです。私はプラットフォーム開発と、その品質を担保する評価領域をメインに、ソフトウェアアーキテクチャの設計からAPIやサービスが仕様通りになっているかどうかの評価まで、一貫して携わっています」
ソフトウェアプラットフォームはユーザーの目に直接触れる部分ではありませんが、安全性や信頼性において大きな責任を担う部分。だからこそ、チーム一体となって作り上げることを大切にしていると話します。
「ひとりで頑張れることには限界があると思っています。とくに、私たちの仕事は安全性や品質に直結する部分も多く、さまざまな人の視点で考えながら標準化して、再現性が高く長期的に品質が向上するものを生み出す必要があります。
さらに、モビリティにおけるソフトウェアプラットフォームもAD/ADASも新しい領域で、まだ正解がありません。そのため、メンバーからはそれぞれ異なる意見が出ることも多々あります。そこで重要なのは、人の意見を否定しないこと。自分の考えを発信しながら皆の意見にも丁寧に耳を傾け、議論を積み重ねて作り上げていくことが大切だと思っています。
Hondaには、『技術の前では皆平等である』という考えが浸透しています。立場や年齢に関係なく議論することをチーム全員が大切にしているので、とても仕事がしやすいです」
Honda入社の決め手は、移動を「体験」に変える「自由運転」と「ワイガヤ」の文化
もともと、ものづくりに興味があったと話す崔。新卒で入社した電機メーカーでは、8KテレビのSoC(System on Chip)や信号発生器向けファームウェアの開発に従事していました。
その後、もっと幅広い領域を経験してみたいと大手SIerに転職。車載部品を手がけるメーカーに出向し、車載用通信モジュールのソフトウェア開発やテストなどに携わっていました。
ものづくりの手応えを感じながらさらにクルマへの関心を深めていった崔がHondaにキャリア入社したのは2020年。きっかけは、アメリカに旅行した際にたまたま訪れた展示会だったと言います。
「クルマに関係する企業が参加する展示会に立ち寄ったら、Hondaが掲げる『Augmented Driving(自由運転)』という自動運転コンセプトに出会いました。
Augmented Drivingは、目的地に効率よく移動することを重視するのではなく、ドライバーがふと興味を抱いた場所に思いのままに立ち寄れるなど、移動中の偶発的な発見や体験を重視したコンセプトです。
技術そのものを目的にするのではなく、人の体験や安心感、楽しさまで含めた価値を提供していこうという考え方にとても魅力を感じました」
この出会いを機にHondaの選考に臨んだ崔は、選考過程で感じたHondaの文化にも惹かれていったと振り返ります。
「とくに、年齢や職位にとらわれずワイワイガヤガヤと議論する『ワイガヤ』という文化に惹かれました。
それまでは新卒入社で経験が浅かったり、女性の技術者が少なかったりという環境で仕事をすることが多かったので、ベテラン技術者と議論する場で自分から意見を発信するのを遠慮してしまうことも少なくありませんでした。
けれど本当は、素直に自分の考えや技術について議論する姿勢を大切にしながら働きたいと思っていたのです。Hondaなら、その想いがかなえられるのではないかと感じました」
クルマの開発はひとりではできない。心が折れかけた時に感じたチームで取り組む大切さ
Honda入社後は、AD/ADASのECU開発を担当。センサーやチップなどハード領域の仕事を担当した後、ソフトウェアプラットフォーム開発にチャレンジします。
崔にとって印象深いプロジェクトとなったのが、主担当として進めることになったセンサーインターフェースの開発でした。
「センサーインターフェースは、各センサーからの信号をマージ・変換してAD/ADASのアプリケーションに渡す役割を持っていて、扱うセンサー信号の数は膨大です。そのため、自動運転に関わるさまざまな部署から異なる要望が寄せられるのです。主担当としてプロジェクトを推進することも初めてでしたから、技術面だけではなく、いろいろな意見や要望を調整しながら計画通りに進めていくことがとても難しかったですね」
とくに大変だったのが、刻々と変化する情報への対応だったと話す崔。新しい領域であるがゆえに、関係者からの要望や仕様が日々更新されていくのです。
「社内関係者の要望を整理した上でパートナーであるサプライヤーに伝える必要があるのですが、誰も正解を持っていない領域であることに加えて、関係者も多いため、前日と方針が変わったり、さらに次の日にまた変更になったりすることもありました。
私も経験が浅かったので、サプライヤーからの質問にすぐに回答できずに情報元の社内メンバーに確認しなければいけないことも多かったのです。主担当としての責任を果たしたいと焦る一方で、スムーズに進まないもどかしさに心が折れかけました」
そんな崔を救ったのは、上司や周囲のメンバーだったと言います。
「当初は、自分ひとりで何でも解決しなければいけないと思い、打ち合わせなどもひとりで参加して情報をまとめていました。でも、前職以上に深いクルマの知識が求められるなか、自分だけでは全体像が見えなくなっていたのです。
上司や先輩たちに相談して打ち合わせに同席してもらったり、一緒にタスクを整理しながら進める形に変更したりしたことで、ようやくプロジェクトを前に進めることができました。クルマの開発はひとりではできません。周囲を巻き込むことが重要なのだと実感しました」
Honda発のOSを広げていきたい。仕組みづくりや人材育成でも貢献できる存在をめざして
苦労もありながら、答えのない領域に挑戦する日々にやりがいも感じていると笑います。
「今取り組んでいるプラットフォームをはじめ、Hondaはソフトウェア開発の内製化を進めています。影響範囲も広くて責任も大きいですが、その分ものづくりの手応えを強く感じられる仕事です。とくに、これからはソフトウェアがクルマの価値を大きく左右する時代になりますから、新しく挑戦できる領域はまだまだ広がっていきます。
たとえば、スマートフォンのOSのように、違う会社のクルマにHondaが開発したOSを載せることもできるかもしれません。今開発しているものを量産につなげて、さらに他社にも広げていく未来を想像しながら仕事を楽しんでいます」
また、技術に対して誰もが平等に向き合う文化に加えて、新しい技術を積極的に取り入れるHondaの姿勢も魅力だと話します。
「近年AIがとても注目されていますが、Hondaも積極的にAIを活用しています。Hondaの社員はクルマだけに関心があるわけではなく、世の中で流行っている技術や新しく登場したものにも興味を持つ人が多いですし、会社としてどんどん活用していこうとする風土があります」
周囲の人に支えられ、困難なこともチームで乗り越えてきた崔。今後はプロジェクトをリードする存在をめざし、ソフトウェアプラットフォームの開発のさまざまなことに挑戦していきたいと意気込みます。
「技術面だけではなく、開発の仕組みづくりや人材育成にも貢献していきたいと思っています。
これまでを振り返ってみると、難しい課題に直面した時や大きな仕事を任せられた時に、相談できる環境や素直に意見を言える先輩の存在があったことが、自分の成長を大きく後押ししてくれました。
とくに、ソフトウェアプラットフォームの開発は扱う範囲が広く、最初から全体を理解することは難しい。だからこそ、個人の能力に頼るのではなく、周囲がサポートしながらチームとして成長できる仕組みが重要だと感じています。今度は私が、皆が安心して挑戦できる環境づくりに貢献していきたいと思います」
皆で取り組むからこそ、答えのない領域にも挑戦できる──難しさをやりがいに変えながら、チームで新しい「あたりまえ」を生み出します。
※ 記載内容は2025年12月時点のものです
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