飛行機を “見る” “触れる” “作る” 体験で
子ども達の好奇心を呼び起こす
ようこそ、本田航空へ!
航空機の実機に触れ、空の楽しさを感じる体験プログラム
セスナ機やヘリコプターの実機体験、模型飛行機を制作できる「航空体験学習」が、桶川市に飛行場がある本田航空で開催されました。このイベントは、ホンダフライングクラブ、桶川市教育委員会、一般財団法人 日本航空協会が主催しており、本田航空は活動の想いに共感し、開催場所や航空機の提供などで協力しています。
当日は、“航空機が好き”という子、“航空機を見たことがない”という子、さまざまな子ども達が参加。本物の航空機を目の当たりにして感動したり、自分のつくった模型飛行機が空に飛んでいく様子に大はしゃぎしたりしながら、それぞれがたくさんの発見をし、航空機への関心がどんどん強まった1日となりました。
活動内容紹介
ドキドキ、ワクワク、
たくさんの”はじめて”と出合える
「航空体験学習」スタート!
今回参加したのは、桶川市の小学4年生から6年生の16名。普段の学校とは違う雰囲気に、子ども達は緊張気味です。開会式では今日の体験を通して“おもしろい”と思ったことや疑問に感じたことを大切にしてもらいたいという本田航空の想いを子ども達に話します。少し固くなっていた子ども達も、話を聞いて、「楽しいことが待っていそうだ!」とワクワクした表情に変化。開会式後には航空機の模型を手に取ってみるなど、活動が始まる前から楽しみな気持ちが抑えられない様子で、すっかり緊張がほぐれたようでした。
本物の航空機が目の前に!
セスナ機&防災ヘリコプター見学で開いた
好奇心の扉
開会式が終わると、早速航空機の実機を見学します。実際にセスナ機の操縦席に座って操縦桿を操作する経験は、参加した子ども達のほとんどが初めて。興味津々でハンドルを動かしたり、ペダルを踏んでラダーを動かしたり、「ここを触るとどうなりますか?」と質問をぶつけたりします。“見る”だけでなく、自分の手で“触れる”。
その体験によって飛行機を楽しむところから飛行機への興味が生まれていきます。
セスナ機見学の後は、防災ヘリコプターの見学。平時の移動手段としてだけではなく、災害時に人を助ける働きを持つ航空機もあるなど、航空機ごとの役割の違いも学びます。説明を聞く子ども達の表情は真剣そのもの。また、子ども達は機内をじっくり観察し、「さっき乗った航空機と全然違っておもしろい」と機体の大きさや機内の広さ、ボタンの数などセスナ機との違いをどんどん見つけていきます。普段はなかなか体験できない航空機の見学に、子ども達は目をキラキラと輝かせていました。
航空機を自分で操縦してみよう
「操縦シミュレーター」でパイロットを疑似体験!
航空機を“見る”、“触る”ことを経験した子ども達は、続けて航空機を“操縦する”ことにもチャレンジ。シミュレーターには航空機の速度や機首方向、垂直速度などが表示されており、この日は桶川市からスカイツリーまでの遊覧飛行を体験しました。ホンダフライングクラブの方からのアドバイスをふまえ、子ども達は「もっとゆっくり動かせば上手くいくのかな?」と、考えを巡らせます。思いどおりに操縦するのはなかなか難しく、航空機を操縦するパイロットのすごさを実感しました。
自分で作って、飛ばして、考える
「模型飛行機づくり」
シミュレーターでの操縦体験の後は、「模型飛行機づくり」を体験。子ども達は目の前に置かれた模型飛行機のパーツを一つ一つ確認しながら、黙々と作業を進めていきます。説明を聞いてもわからないことが出てくると、日本航空協会のスタッフの方に声をかける積極的な姿が見られました。自分で一から作ることで、模型飛行機が飛ぶ仕組みを理解しただけでなく、モノづくりの難しさ、おもしろさも体感しました。
できあがった模型飛行機を飛ばすために外へ。「せーの!」のかけ声で一斉に模型飛行機を投げると、取りに行くのが大変なくらい遠くへ飛んでいくものもあればすぐに落ちてしまうものも。どのようにしたら遠くへ飛ぶのかを友達に相談し、各々試行錯誤します。「なんで風の吹いてくる方向に投げると飛ぶんだろう?」と疑問を持つ子もいて、子ども達は終始熱のこもった眼差しで、自分がつくった飛行機を飛び方に合わせて調整をしていました。模型飛行機に関わることで、自分で考える力が少しずつ芽生えてきたようです。
子ども達の声
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お父さんが航空機に関わる仕事をしているので、興味があって参加しました。1番楽しかったのは「模型飛行機づくり」。本物の航空機のようなエンジンがなくても、飛ぶようにできるということがわかりました。なんで航空機が飛ぶのかについて勉強したいと思います。
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自分でつくった模型飛行機が最初は上手に飛ばなくて、説明してくれた先生に話してみたら「こうしたら良いんだよ」と教えてくれました。がんばって調整をしてみたら遠くまで飛ぶようになってびっくり! 今度は自分1人でどう調整をしたら今よりも飛ぶようになるのかいろいろと考えてみたいです。
関係者の声
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今回のような体験学習を、以前はホンダフライングクラブの行事として全国各地でやっていたのですが、「地元桶川市の子ども達にも体験してもらうのはどうだろう」と。子ども達は航空機を見る機会がなかなかありませんから、本物に触れる機会を生み出すのはとても意味があるはずだと考えたんですね。各主催団体とも意見が一致し、さらには本田航空さんの協力も得て活動を始めました。心がけているのは、“子ども達に嘘を言わない”こと。航空機が飛ぶのは科学ですから、知識を正しく伝えることを今後も大切にしていきます。参加した子ども達には、航空機を見て感じたことや自分の手で作る楽しさが心の中に少しでも残ってくれると良いと思っています。
ホンダフライングクラブ会長 濱尾豊さん
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「航空体験学習」では、「模型飛行機づくり」を教えています。子ども達には、自分で模型飛行機を作ることができたという経験をしてもらいたい。何かをつくりあげた“達成感”を感じてほしいのはもちろん、モノづくりでは、細かいところだけでなく全体を見る目も必要になってくるので、ものの“見方”を身につけてくれるとうれしいです。モノづくりを経験した後、興味の方向は人それぞれだと思いますが、空や航空機への興味関心を喚起するのが我々の役割。子ども達の“無限で境目のない空のような視野”へつながっていくようにという願いを込めて教室に協力させていただいています。
一般財団法人 日本航空協会 常務理事
航空スポーツ室長 髙津良彦さん
代表者の声
「体験から子ども達の好奇心が生まれてほしい」というホンダフライングクラブと桶川市教育委員会の想いに共感し、「航空体験学習」の開催に協力させていただいております。子ども達の生き生きした表情を見ると、心から実施して良かったなと思いますね。本田航空の設立者・本田宗一郎は、人々のために空をもっと身近なものにしたいという気持ちを持っていたので、「航空体験学習」に協力することは、その気持ちを引き継ぎ、形にしていくことだと自負しています。
本田航空では今回の活動以外でも、弊社の持つ知識、場所、機材といった“強み”を地域貢献として活かせればと思い、災害が起きたときに自治体への物資提供や空からの被害状況の調査をおこなう「応援協定」を地元の自治体と締結しています。今後も我々の持つ専門性や特殊性を活かした社会貢献活動の形を模索し、地域の方々に「地元に本田航空があるのがうれしい」と思っていただけたら幸いです。
本田航空代表 嶋津和真さん
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