「YAMADAサンタ」の継続が一番大切

山田製作所で毎年行っている「YAMADAサンタ」は、社員達がサンタクロースになって児童養護施設の子ども達にプレゼントを贈るという社会貢献活動です。
2017年から始まったこの活動について「元々は社内で開催されるお祭りの売上を児童養護施設に寄付するという取り組みがきっかけだった」と語るのは、総務部部長の吉田さん。「山田製作所は車やオートバイの部品を作る会社。そのため交通事故がきっかけで施設に入ることになった交通遺児達を励ましたいという思いがあった」と言います。活動自体は“結鷲会”という社員で構成された組織が中心になって行っており「子どもが喜んでいる姿を見ると嬉しくなるし、社会貢献の実感が湧く」と社員からの評判も良いそう。
今後の活動について吉田さんは「県内の施設に継続して貢献していきたい。継続が一番重要なので」と力強く語ってくれました。

子ども達からの「ありがとう」が一番の活力

「YAMADAサンタ」として取り組んだことのある試作課グループリーダーの宮田さんは、「直接子どものニーズを聞けて渡せて、繋がりを持てるというのが大きい」と、この活動の魅力を話します。「YAMADAサンタ」では、施設に金額を提示してその金額内で子どもが欲しいものをプレゼントしているため「欲しいものを欲しい人にあげられることが嬉しい」とか。そして「子ども達から直接“ありがとう”と言ってもらえたり、目の前で嬉しそうにプレゼントを開ける姿を見ると元気をもらえる」と笑顔で続けてくれました。「一緒になってプラレールを組み立てて遊んだりしたのはとても楽しかった」と思い出深いエピソードもあるそうです。
最後に「今後は児童養護施設だけでなく、病院で長期入院している子ども達にもサンタをしてみたい」と、今後の抱負を聞かせてくれました。

「YAMADAサンタ」は子どもの“欲しい”を叶えてくれる

「YAMADAサンタさんは無理だと思っていたこともちゃんと叶えてくれる」と語るのは児童養護施設 代表本間さん。「YAMADAサンタ」の活動について「自分の欲しいものがもらえるというのが子ども達にとって一番嬉しい」と言います。特に印象的だったエピソードは「『鬼滅の刃』が流行っていた時にコミックス全巻をお願いしたら、全部揃えてくれた」ことだそう。書店やインターネットでも売り切れが続出しており、絶対に無理だと思っていたため、「全巻揃った漫画をもらえて、子ども達は大喜びだった」とその時の様子を嬉しそうに語ってくれました。
このような企業の社会貢献活動について代表者からは「続けて行くのは難しいと思うが、今後も子ども達のことを見守っていただく存在でいてほしい」と、今後の期待を語ってくれました。

子ども達に山田製作所のことを知ってもらう良い機会

児童養護施設の職員である杉本さんは、「YAMADAサンタを通して、地域の人達が子ども達のことを温かい目で見守ってくれていることを、子ども達に知ってもらえたと同時に、自分達の周りにはとてもよくしてくれる人がいるということを知る良い機会になった」と語ってくれました。さらには山田製作所のことを子ども達に知ってもらえたと続け、「クリスマスに毎年“YAMADAサンタ”からプレゼントをもらえることで、子ども達の記憶の中で“山田製作所”の名前が残っていく」とも。
もしかしたら将来、「YAMADAサンタ」からプレゼントをもらった子ども達が、山田製作所で活躍している、なんてこともあるかもしれませんね。子ども達にとっていつも寄り添ってくれる「YAMADAサンタ」は、“本物のサンタ”として大きな存在になっていきそうです。