Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

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Hondaらしい1台を、いつか自分の手で──最年少PLが挑むクルマづくり

新卒で入社し、7年目にしてクルマ開発におけるエクステリア領域のPL(プロジェクトリーダー)に抜擢された宮崎。もともとは商社や広報の仕事をめざしていたという宮崎が、なぜHondaを選び、若くして重要なポジションを任されるようになったのか──ものづくりの難しさと向き合いながら成長してきた軌跡をたどり、Hondaで働くやりがいに迫ります。

宮崎 凱Gai Miyazaki

四輪研究開発センター 内外装・HMI開発室 知覚品質ブロック

学生時代は機械工学を専攻。2020年新卒でHondaに入社し、エクステリア領域にてテールゲートの設計、パワーテールゲートシステムの開発などを担当。その後LPL(開発責任者)育成プロジェクトを経て、現在は新機種開発におけるエクステリア領域のPLとしてチームを牽引している。

クルマ1台として、何がベストか。お客様目線でエクステリア領域をリード

宮崎が所属するのは、クルマのインテリアやエクステリアに加え、ハンドル・ペダル・メーターなど、人とクルマが情報をやりとりするための装置であるHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を開発する部門です。そのなかでエクステリア領域は、ドアやワイパー、ライト、センサー、カメラなど、クルマの外側から見える部品を担当します。

クルマ1台の開発には、多くの人が関わります。開発全体を統括するLPL(※)の下に、設計やテスト、パワーユニットなどの責任者が置かれ、さらにその下で担当領域を束ねるのがPLです。PLはメンバーをまとめ、開発の推進役を担う存在。宮崎は現在、部門のなかで最年少のPLとして、数十名のメンバーとともにエクステリア領域の開発を進めています。

「PLの仕事は、開発日程やコスト、クルマのウエイト(重量)を管理しながら、より良い商品として世の中に送り出すためのアピールポイントを練り上げることです。メンバーから寄せられた部品ごとの困りごとを聞き、皆が最高の答えにたどりつけるように導く役割も担っています。

クルマづくりには答えがありません。クルマ1台として何がベストなのかを考え、各領域の専門家を巻き込みながらも自分の考えをしっかり持ち、意思決定することが必要です」

では、意思決定するための指針を、どう決めるのか──考える軸は「お客様のために」です。

「『お客様の目線に立った時にどう思うのか』を考えるようにしています。もちろん、モビリティとしての安全性やビジネスとしての収益性も考える必要がありますが、それらを含めてお客様のために何が最適なのかを考えています」

より良いクルマを届けるため、さまざまな部門と対話を重ねながら開発を推進する立場。打ち合わせや調整作業など、忙しい日々を送っています。

「たとえば今日は、朝9時から生産部門の担当者と設計についての困りごとを確認する打ち合わせがありました。その後、設計部門の担当者に打ち合わせ内容をフィードバックしたり、事務作業を行ったり。午後は定例会議がいくつか入っています。

基本的に、1日のうち4時間ほどを会議や打ち合わせに使うことが多いですね。その合間にメールの返信や、日程・コストなどをまとめる仕事をしています。

PLを任せてもらっていますが、私はまだまだ経験も浅く、メンバーの多くが私より年上の方たち。他の車種を担当しているPLにアドバイスをもらいながら、自分なりに挑戦しています」

※ ラージプロジェクトリーダー(Large Project Leader)の略。Hondaの開発プロジェクトにおける責任者を指す

対等に接してくれる人柄に惹かれて入社。ものづくりの難しさに触れて知った三現主義

学生時代は機械工学を専攻していた宮崎ですが、就職活動を始めた頃に志望していたのは商社や広報の仕事だったと言います。

「『お客様の喜ぶ顔をつくりたい』という想いがあったんです。より多くのお客様に喜びを届けるためには、自らものづくりをするよりも、すでにあるものの魅力を最大化する方が自分には合っているのではないかと考えました」

その想いをかなえる場を探す上で大切にしていたのは、「この人たちと一緒に働きたい」と思えるかどうか。そんな宮崎の心をとらえたのが「Hondaの人」でした。

「学校にHondaの方が来てくれて、話を聞く機会がありました。その方の目がとてもいきいきしていて。この会社に行けば自分もいきいき働くことができそうだと思ったことが、最初にHondaに興味を持ったきっかけです。選考が進み、他の社員と接するなかでも、その印象は変わりませんでした。

また、一方的なアドバイスではなく、同じ目線に立って話を聞いてくれる人ばかりで、入社後も『自分はこうしたい』という考えを対等に話せるのではないかと感じました」

技術職での採用だったこともあり、入社後はエクステリア領域の担当に。CR-Vのテールゲートに付く樹脂部品の設計を経験した後、FREED(フリード)のテールゲートの担当になり、デザイン構想から量産の立ち上げまでを一通り経験しました。

この時の経験は、ものづくりの難しさを実感するものだったと振り返ります。

「開発の際、まずはパソコン上でモデルを作ります。ただ、それを形にするとなると、画面で見ていたようにはいきません。画面上では部品を合わせる部分がまっすぐに通っているのに、実際はうまく合わなかったり、面が歪んでお客様には凹んでいるように見えてしまったり。そういった不具合がいくつも起きて、どう解決すればいいのかとても悩みました」

その悩みを乗り越える過程で学んだのが、「三現主義」。お客様が喜ぶHondaらしい商品を作り上げるために、Hondaが大切にする「現場・現物・現実」を重んじる考え方です。

「量産するための生産ラインを手がける部門やサプライヤーの担当者らと、同じ現場で同じものを見ながら密にやりとりして調整していきました。

机上ではわからないことがたくさんあります。三現主義の大切さが身にしみて理解できました」

7年目にしてPLに。育成プロジェクトで学んだ視点を大切にチームで取り組む

その後、入社5年目の終わり頃に参加したのが、LPL育成プロジェクト。将来のLPLを育てるために、若手メンバーが半年にわたりLPLのそばで仕事を行う研修です。

「もともと上長にはLPLをめざしたいと伝えていたものの、実際にどのような仕事をしているのかは理解できていなかったんです。でも、この研修を経験したことで、LPLがどのような視点で、何を大切にして仕事をしているかを間近で知ることができました」

その視点こそが、現在大切にしている「お客様の目線で考える」です。

「LPLの皆さんは、常にお客様視点を最優先に商品開発を進めていました。『この判断は本当にお客様のためになっているのか』『お客様がどう感じるのか』という視点を徹底して持っていたのです。

研修に参加する前の私は、自分の担当領域において『技術的に成立するか』『コストや性能への影響はどうか』といった視点で判断することが多かったんです。

しかし実際にLPLのそばで仕事をするなかで、それ以上に大切なのは、『お客様がそのクルマを見たとき、使ったときに何を感じ、何を求めるのか』という視点でクルマ全体の価値を考えることだと気がつきました」

そして、7年目の春にPLに抜擢された宮崎。上長からの「やってみないか」の言葉に「ぜひ、やらせてください」と即答したものの、他のPLに比べて経験が足りないのは明らか。当然ながら、大きなプレッシャーがあったと話します。

「数日間は、『本当にできるんだろうか』と不安でした。でも、挑戦の機会をいただいたからには、期待に応えたい。頑張らなければ、と切り替えました」

もちろん、役割が変わったことでの苦労や難しさはありますが、周囲のサポートを受けながら奮闘しています。

「以前は、担当範囲のなかで『自ら課題を見つけて自ら解決すること』が主な仕事でした。今は、『クルマ1台分としてのベストを出すために、いろいろな人を巻き込みながらファシリテートすること』が私の役割。経験していない領域についても判断していかなければいけないことは難しいですね。

そんな時は、ひとりで抱え込みすぎず、その領域に詳しい方に話を聞きにいくようにしています。Hondaは、意思を持って相談すれば丁寧に教えてくれる方ばかりですし、きちんと理由があれば自由な発想を受け入れてくれます。大変ですが、楽しいです」

自分の想いを届けられる喜び。Hondaだからつくれる1台をめざして

Hondaと出会ったことで、思いがけずものづくりの道を進むことになった宮崎。今では、そのやりがいも実感しています。

「自分の意思を込めたものを世の中に出して、多くの方の手に取ってもらえることが嬉しいんです。自分の想いを届けられることが喜びです」

最年少PLとして成長し、いずれはLPLへ──「Hondaらしい1台」を形にすることが目標です。

「Hondaらしさとは、既存の技術にとらわれず、さまざまな技術を活かしながら、日常のなかで使いやすい製品を生み出していくことだと感じています。

たとえばHondaはかつて、コンパクトカー『シティ』のトランクルームに積んで持ち運ぶことを前提にした『モトコンポ』という小さなバイクを生産していました。四輪も二輪も手がけるHondaだからこその製品です。そういった『Hondaだからつくれる1台』を手がけてみたいですね」

「やりたい」を「やれる」に変えていける。それがHondaで働く魅力だからこそ、就職活動中の学生にも、自分が本当にやりたいと思えることを見つけてほしいと語ります。

「まずは、『自分がどんなことをやりたいのか』『どんな姿になりたいのか』をイメージしてみてほしいです。そして、その想いを身近な人に話してみてください。人に話すことで考えが整理されると同時に、思いがけないアドバイスや気づきから、自分のやりたいことがより明確になっていくと思います。

私自身も就職活動中に家族と何度も話しながら考えを整理してきました。『やりたい』を言葉にして伝えることが、『やれる』につながる第一歩だと思います」

自分のやりたいことと、お客様が求めるもの。どちらも大切にしながら、目標に向けて確かな足取りで進んでいきます。

※ 記載内容は2026年8月時点のものです

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