Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

好きだからこそ、妥協しない。こだわりを貫き、世界中にバイクの楽しさを届ける

自分がバイクで感じた感動を、多くの人に届けたい──そんな夢を抱きHondaへ入社した髙橋 勇輝と髙橋 慶介。名車「CB400」を再定義するプロジェクトでは、徹底的に軽さにこだわり、試行錯誤しながら理想を実現しました。「世界中の人が楽しめるバイクを手がけられることが喜び」と笑うふたりが、Hondaで感じているやりがいを語ります。

髙橋 勇輝Yuki Takahashi

二輪・パワープロダクツ事業本部 二輪・パワープロダクツ開発生産統括部 第二商品開発部 完成車開発課

学生時代にバイクの楽しさを知り、2013年Hondaに新卒入社。入社後はバイクの車体設計を担当し、フラッグシップモデルやレース用車両、海外向けモデルの骨格設計などを経験。現在は新機種の車体設計を担当している。

髙橋 慶介Keisuke Takahashi

二輪・パワープロダクツ事業本部 二輪・パワープロダクツ開発生産統括部 第二商品開発部 完成車開発課

学生時代にHondaのバイクに乗り始めたことをきっかけに入社を志望し、2017年Hondaに新卒入社。バイク骨格の剛性解析を経て、操縦安定性を担当する部署へ異動。現在はPLとして操縦性・安定性のテストを担当している。

自分が買いたいと思うか──バイクが好きだからこそ、お客様の視点を大切にする

ふたりが開発に携わったCB400 SUPER FOUR E-Clutch。髙橋 慶介はテストライダーも務める

Hondaのものづくりと価値創造の原点である二輪事業。2025年5月には、累計生産台数が5億台を突破するなど、世界中で多くのお客様に愛されています。

髙橋 勇輝と髙橋 慶介が所属するのは、フレームボディと呼ばれるバイクの車体骨格や外装部品をはじめ、ハンドルやステップといった操作に必要な部品などを開発する部署。髙橋 勇輝はフレームボディの設計を、髙橋 慶介は操縦安定性を保証するための仕様構築を担当しています。

髙橋(慶)

「設計と仕様構築というと役割が明確に分かれているように見えますが、フレームボディにおいては密に連携しながら進める必要があります。図面を起こしていく段階からCAE(コンピュータ上で性能をシミュレーションする技術)や各種ツールを用い、検討を行いながらめざす姿に近づけていきます」

髙橋(勇)

「私たちの役割は、車両全体のコンセプトを具現化していくために、どのような性能や素材が必要なのかを検討すること。チーム全員で考えながら作り上げています」

趣味もバイクというふたり。髙橋 勇輝はレース活動をしていた経験があり、髙橋 慶介はこれまで10台以上のバイクを乗り継いできたほどのバイク好き。だからこそ、開発においては「自分がお客様だったら」という視点を大切にしています。

髙橋(慶)

「『自分なら、その値段で買いたくなるかどうか』を考えるようにしています。国内向けの機種であれば、自分のライフスタイルなどと照らし合わせて『この性能で、この値段であれば納得できる』と思えるかどうか。海外向けの機種であれば、その国の年収水準に合わせて、現地の人が買いたいと思えるかどうか。お客様の目線で性能を磨くことを意識しています」

髙橋(勇)

「お客様に、『このバイクに乗ると楽しい』『買ってよかった』と感じていただけることが一番大切です。もちろん、設計においては技術的な制約やコストとのバランスなどを考えなければいませんが、お客様に喜んでいただけるかどうかが大きな軸になっています。

なかでもこだわっているのが、軽さです。レース活動を通して、自分が思った通りにバイクを扱うためには、軽くて取り回しやすいことが重要だと感じたのです。その自分の感覚を大切にしながら設計しています」

好きな場所に行ける喜び、世界が広がる感覚。原点は、バイクで得た感動

ふたりがHondaへの入社を志望した理由も、「バイクが好きだから」。それぞれ、学生時代に感じたバイクの楽しさが、その魅力に気づいたきっかけでした。

髙橋 勇輝がバイクに乗り始めたのは高校生の時。友人から原付バイクを譲り受けたことをきっかけに免許を取得したと言います。

髙橋(勇)

「もともと釣りが趣味だったのですが、原付バイクに乗り始めたことで釣り以外にも行動範囲が広がって、好きな時間に好きな場所へ行ける楽しさを知ったのです。

しだいに、釣りよりもバイクに乗ることが楽しくなって。HondaのHornet250に乗りたくて中型バイクの免許も取りました。その後、NSR250というレースで使われるモデルのレプリカに乗るようになったことで、自分でもスポーツバイクを作りたいと思ったのです。だから、就職先を考える際はHonda一択でした。

面接でも、若い世代が購入できるスポーツバイクを作って、自分と同じような感動を届けたいと話しました」

髙橋 慶介も、バイクに乗り始めたきっかけは友人からの勧め。VTR250やHornet250といったHondaのバイクを愛用していたと話します。

髙橋(慶)

「風を切って進む気持ち良さや、どんどん世界が広がっていく感覚に魅了されました。自分でもそんな体験を届けられるバイクを作ってみたいと思ったものの、正直Hondaに入れるとは考えていなかったんです。

大きいものを造ってみたいという想いもあったので、就職活動では造船会社やエレベーターを手がける会社などを受けていました。でも、自分の人生を決める上で、最も好きなものを仕事にしてみたいと思い、ダメもとでHondaの選考に挑戦しました」

選考では、「エントリーモデルとなるような手頃で扱いやすいバイクを開発したい」という想いを伝え、内定が出るまでは緊張の日々だったと振り返ります。

髙橋(慶)

「なかなか結果が来なくて、もうダメだと思いながらバイクで海に出かけたんです。そうしたら、駐車場にいる時に内定の連絡が届いて。嬉しさで手も足も震えていたのを覚えています」

40%軽量化への挑戦。妥協なき「軽さ」へのこだわりで理想を追求

入社後、髙橋 勇輝は車体設計を中心にキャリアを歩んできました。小型部品から始まり、フラッグシップモデルの刷新プロジェクトやレース車両の骨格部品設計などに従事。その後、インドで販売する機種で初めてフレームボディの設計を担当します。

一方の髙橋 慶介は、車体の解析を行う部署に配属され、剛性解析からキャリアをスタート。その後、操縦安定性のテストを行う部署に異動し、スクーターから大型バイクまで、さまざまな機種のテストを担当してきました。

そして、ふたりが共に開発に携わったのが、「CB400 SUPER FOUR E-Clutch」。1992年に発売され、日本のネイキッド・ロードスポーツのスタンダードとして愛されてきた「CB400 SUPER FOUR」の系譜を受け継ぎながら、次世代のスタンダードを作っていこうと生まれたプロジェクトです。

髙橋(勇)

「CB400は、多くの教習所でも使われている王道のバイクです。“Next CB”を掲げつつ、免許を取得したばかりの人でも乗りやすい『扱いやすさ』は引き続き大切にしていこうという考えは、チーム全体で共有していました」

プロジェクトにおいて、ふたりが最もこだわり、それゆえに一番難しかったと語るのは、まさに「扱いやすさ」に大きく影響するフレームボディの重量でした。

髙橋(勇)

「軽快性を高めるために、もともとのフレームボディから40%ほど軽量化しようと考え、かなり“攻めた”設計をしました。

しかし、軽くするということは、強度が下がり壊れやすくなる可能性があります。実際、テストの段階で何度も壊れてしまいました。また、重量が変わると乗り心地にも大きく影響します。とくに、慶介さんがテストを担当している操縦性と安定性を成立させることには本当に苦労しました」

髙橋(慶)

「Hondaは強度に関しても厳しい要件を設けています。その要件と軽量化、さらに量産に向けた生産やコストなど、さまざまな制約のなかでめざす性能を実現しなくてはいけません。

フレームが壊れた際には、CAEで操縦安定性観点の検討をすることはもちろん、実走テストも急ピッチで行います。テストでは迫りくる期限に対し、その場で調整しながら性能を担保するための手段を検討し、すぐに勇輝さんに共有して、対策案が上がってきたらまたテストして……という作業を各要求が満たされるまで繰り返し行いました。

操縦安定性といった『乗り手がどう感じるか』という部分を作り込むのはとても難しいんです。ライダーとしての自分の感覚はあるものの、数値化できない感性の領域があるのです。熟練のノウハウを持つベテラン社員にもアドバイスをもらいながら、なんとか満足いく性能を実現できました」

髙橋(勇)

「もう少し重量や強度に余裕を持たせた設計にすれば、苦労は少なかったのかもしれません。でも、扱いやすさにこだわるなら、『軽さ』は最大の魅力です。そこを妥協することはできませんでした。

慶介さんをはじめ、皆に負担をかけてしまったので、軽いけれど強度的に余力のある設計ができるようにならなければいけませんね」

知識と経験を受け継ぎ、世界で愛されるHondaのバイクにさらなる付加価値を

バイクの楽しさを届けたい──その想いとこだわりが詰まったバイクを世に出せる。それこそが、Hondaで働くやりがいだとふたりは話します。

髙橋(慶)

「操縦安定性という領域は、軽快な乗り心地にしたいのか、緩く楽に乗りたいのか、どんな風にコーナーを曲がりたいのかなど、自分好みのフィーリングを実現しやすい領域です。もちろん、命を預かるモビリティとしての機能はしっかり守りつつ、その命が輝くための性能を作れることがおもしろいんです。

さらに、Hondaは二輪の世界シェア1位です。生活必需品として使われる方から、バイク好きの方まで、自分の理想の性能を世界中の人に届けて喜んでいただける。それが一番のやりがいです」

髙橋(勇)

「二輪は、ひとりが担当する領域が大きいことも魅力です。フレームボディは車体全体に影響を与える部品ですし、重量や大きさ、前後のホイールの距離をどうするか、ライダーをどのように乗せるのかなど、自分の意思を反映できます。

担当範囲が広い分、大変なことも多いですが、自分がめざしたいものを提案して、皆の合意を得られれば、自分で最後まで作ることができる。若手のうちからそういった経験ができることがおもしろいですね」

CB400のプロジェクトを通して、さらにバイクを作るおもしろさを感じ、成長の手応えも得たふたり。Hondaのバイクをもっと多くの人に届けるため、これからは自分たちが中心的な存在にならなければいけないと口をそろえます。

髙橋(慶)

「今回のプロジェクトで、自分にはもっと知識や経験が必要だと痛感しました。Hondaには、豊富なノウハウを持つベテラン社員がたくさんいます。そのノウハウを受け継ぎながら、自分たちなりの付加価値をつけられるようになりたいと思います」

髙橋(勇)

「次の世代を担っていくのは、私達のような30代半ばのメンバーです。技術的なことはもちろん、『どうしたらお客様が楽しんでくださるか』を本気で考える人、自分のこだわりをしっかり持っている人と一緒にチームを作っていきたいと思っています」

髙橋(慶)

「バイク好きな方はもちろん歓迎ですが、たとえバイクに詳しくなくても、世界中の人に貢献したいという想いがあれば、それをかなえられるのがHondaです。妥協せずに考え抜いた製品が多くの人に届き、その暮らしを支える。そんなおもしろさを感じてほしいですね」

好きだからこそのこだわりを詰め込んだバイクが、多くの人に愛される。その喜びを糧に、先人たちの想いを受け継ぎながら、最高のバイクを世界へ届けていきます。

機械領域の研究開発について詳しくはこちら▶︎
https://www.honda-jobs.com/jobs/machine/

※ 記載内容は2026年8月時点のものです

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