Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

Hondaには、宝物がたくさんある──さまざまな知見を掛け合わせて新たな体験価値を創出

魅力ある顧客体験を提供することで、新たなHondaブランドを創る──クルマやバイクといった枠を超えてデジタルプロダクトを生み出すUX企画部。「Hondaに眠る宝物を輝かせたい」と話すふたりが、それぞれのキャリアを振り返りながらHondaで働く魅力を語ります。

村西 俊哉Toshiya Muranishi

電動事業開発本部 BEV開発センター BEV企画統括部 UX企画部 UX戦略課

学生時代はコンピュータサイエンスを専攻。卒業後、外資系広告代理店を経て、グローバルSNSを運営するプラットフォーム企業に転職。マーケティングマネージャーとして戦略的CSRブランディングやマーケティング施策に従事。2023年Hondaにキャリア入社。コネクテッド車両データを活用した新規事業開発やブランディング戦略などに携わっている。

清水 克真Katsumi Shimizu

電動事業開発本部 BEV開発センター BEV企画統括部 UX企画部 デジタルラボ

学生時代は半導体物理やハードウェアセキュリティを専攻。2019年Hondaに新卒入社し、スポーツカー向けロガーアプリの開発などを担当。2024年7月にリリースされたスコアリングアプリ 「RoadPerformance」の開発にリーダーとして従事している。

クルマから得られるデータやお客様のニーズから新たな体験価値を生み出す

UX企画部は、その名の通り“顧客体験”を通じてHondaのファンを増やしていくことがミッション。お客様の価値観に沿ったUX戦略を構築し、Honda独自のアセットを活かしたデジタルプロダクトや、先進IT技術を駆使した新たな体験価値を生み出す役割を担うのが、清水が所属するデジタルラボです。

清水

「お客様視点でのデジタルプロダクトの創出が私たちの役割。その際にキーワードとなるのが“エンゲージメントの向上”です。利益を上げるだけではなく、Hondaのファンを増やし、エンゲージメントを高めることを大切にしています」

そのために清水が取り組んでいるサービスが、2024年7月にリリースされたスマホアプリ「RoadPerformance」。コーナリングや加速といった運転技術をリアルタイムでスコアリングすることで、「もっと運転がうまくなりたい」というニーズに応えたサービスです。

清水

「これまで特定のスポーツカーにだけ搭載されていたサービスを、誰もが使えるスマホアプリにしました。スマホアプリであればHonda車以外のユーザーも使えますし、これからHonda車専用の機能も追加していく予定です。

スマホアプリでHondaとの接点を増やすと同時に、運転の楽しさを知ってもらう。そして、『クルマっていいな』『こういったアプリを出している企業のクルマは、やっぱりおもしろいね』と感じてもらえたら最高ですね」

村西が所属するUX戦略課は、デジタルプロダクト戦略構築のほか、データを活用した新たなビジネスの創出に挑戦しています。

村西

「UX戦略課は『Hondaのクルマが走ると街が幸せになる』というキャッチコピーを掲げています。そのために私が取り組んでいるのは、『Honda Drive Data Service』というコネクテッド車両から取得したデータを活用した新規事業開発、そして清水さんが開発したアプリをはじめとした新しいサービスのブランディング戦略とマーケティングプランの立案です」

「Hondaのクルマが走ると街が幸せになる」。そのためにデータを活用するとはどういうことか──村西はこう説明します。

村西

「たとえば、コネクテッド車両の位置情報データを活用することで特定の小売店の駐車台数を把握して業績予測を行い、金融機関と連携した事業開発を行っています。他にも、コネクテッド車両に搭載されたセンサーから路面の損傷具合を分析して道路管理企業へ情報提供したり、急ブレーキが多発する箇所を抽出することで、交通事故を削減するべく行政や警察と連携して道路改善につなげたりしています。

また、災害が起きた際には、他の完成車メーカーと連携して、通行実績データから通行可能な道の情報を提供したりしています。

クルマから得られるデータにより、さまざまな状況が可視化できます。そのデータを社会課題や企業課題の解決につなげていくことで、社会に貢献できるのです」

クルマを取り巻く変化への興味や事故の経験から自動車業界へ

学生時代は半導体物理やハードウェアセキュリティの研究をしていた清水。クルマへの興味はそれほどなかったと言いますが、就職活動をするなかで自動車業界を志すように。

清水

「自動車業界で働く卒業生の話を聞き、興味を持ちました。さまざまなものとクルマがつながっていくことで、ガラケーからスマホに変わるような変革がクルマに起こっていくという予感がしたんです。クルマだけにとどまらない世界が広がっていく、大きな変化が起こる業界だというワクワク感がありました。

なかでもHondaは、バイク、飛行機、パワープロダクツなど生活に欠かせない製品を幅広く扱っていることが魅力でした」

半導体など学生時代に学んでいたことをそのまま活かせる部署もあるものの、クルマを取り巻く環境や周辺のサービスに関わりたいと、現在の仕事へ。これまで携わった仕事のなかでも、「RoadPerformance」の前身となるアプリの開発がとくに印象に残っていると話します。

清水

「車載アプリとスマホアプリを同時並行で進めるため、それぞれの仕様の整合性を確認するなど、広範囲を見る必要があったのです。当然、関わる社員も増えますから、意見を調整する難しさも感じました。

また、サービスをリリースした後のプロモーションやセキュリティ、グローバル展開のための施策など、作るだけではないさまざまな業務も経験しました。今、新しいプロジェクトのリーダーを務めていて、ある程度先が見通せるようになったのは、この時の経験があるからだと実感しています」

村西は、新卒で外資系広告代理店へ。その後、グローバルSNSを運営するプラットフォーム企業へ転職。マーケティングマネージャーとして日本市場における戦略的CSRブランディングやさまざまなマーケティング施策を担当しました。

Hondaへキャリア入社したのは2023年。きっかけは、自身が経験した単独の交通事故でした。

村西

「大雨の日に濡れた道路を走行した際に、タイヤと路面の間に水の膜が入り込んでしまうハイドロプレーニングが起きたことによる単独事故でした。この事故をきっかけにクルマの最新技術を調べていたところ、現在の上司である福森 穣の記事を目にしたのです。

そこに書かれていたのは、まさに今私が担当しているコネクテッド車両のデータを活用した社会課題解決の話。自社の利益だけではなく、社会全体を考えて事業を行っていることに感銘を受け、そのまま採用の応募ボタンを押しました」

入社後はUX企画部の業務にとどまらず、これまでの経験を活かし、打ち手の一つとしてSNSを活用するマーケティング戦略のノウハウを社内に展開。実際に販売店がSNSマーケティング施策を開始するなど、成果が出始めています。

村西

「新規事業に必要なデータを集めるため、さまざまな部署に協力を求める必要がありました。その際、こちらからも何か提供したいと考えて上司の福森に相談し、問題解決の一つの方法として、ターゲットのインサイトやバリュープロポジションを明確にしながらSNSを活用するブランディングやマーケティング戦略の解説資料を作って、行く先々で紹介したのです。

本来の私の役割を超える動きではあるのですが、Hondaのいろいろな施策と組み合わせることで新しい掛け算を生んでいけるのではないかと期待され、社内表彰を受けるなど高く評価してもらえました」

雑談からも得られる有益な情報。さまざまな色を混ぜて新しいHonda色を創る

未経験での入社に不安はあったものの、村西は夢に近づいている実感を持てることがおもしろいと話します。

村西

「Hondaは『2050年に全世界で、Hondaの二輪・四輪が関与する交通事故死者ゼロ』の実現をめざしています。私も、単独事故の経験から『世界から交通事故をなくしたい』という夢を抱いて入社しました。

未経験の業界ですから、必要なスキルも違えば、会社の仕組みも違う。そこは難しさや壁を感じるところではありますが、尊敬する上司や優秀なチームメンバーたちに囲まれながら、めざしたい社会に近づいている、自分が働けば働くほど会社の目標にも貢献できるという手応えを感じられる点が一番のやりがいです」

一方の清水は、ゼロからサービスを生み出せる点が魅力だと語ります。

清水

「『お客様が求めているサービスは何か』というところからスタートできる点がおもしろいですね。それを実現するなら車載アプリが良いのか、スマホアプリが良いのか、それとも別の形が良いのかなど、調査から仮説を立てて組み立てられる。

Hondaはもともとハードウェアの会社なので、開発のスピード感や不具合に対する認識など、エンジニア同士の背景が違う点は苦労することの一つですが、そういったことも含めて試行錯誤できることが楽しいんです」

また、村西がこれまでのスキルを活かし、部署の枠を超えた取り組みをしているように、挑戦したいという意思を示せばチャンスがある環境がHondaの魅力だと口を揃えます。

村西

「たとえば私が入社して間もないころ、『英語力をつけるために海外での事業開発に挑戦したい』と話したら、いきなり官民連携で社会課題解決に取り組むプロジェクトにアサインされ、2週間インド共和国に出張したことがあります。

現地では、政府関係者から一般の生活者まで、さまざまな立場の方と話す機会を得ることができ、改めて『Honda』というブランドが世界中で通用することを実感しました。
また、海外経験が豊富な同僚と協働する機会に恵まれ、非常に有意義な経験となりました。

入社後すぐに大きなプロジェクトに参加できることに驚きもありましたが、意思さえあればいくらでもチャンスが転がっていて、かつそれを応援してくれる会社なのだと感じました」

▲インド共和国出張時の様子。グローバルな規模でさまざまな活躍の舞台がある
清水

「新卒なのか、キャリア入社なのかという違いもありませんよね。とくにUX企画部はキャリア入社のメンバーが多く、これまでのHondaに足りなかったノウハウを持っている人がたくさんいるので、私もいつも刺激を受けています。

良い意味でHonda色が薄いというか、さまざまな色が混ざり合って新しい色を創っているおもしろい部署なんです。ふとした会話から、その人しか持っていない情報や発想を聞くことができるので、コミュニケーションの敷居を下げておくことも大事だなと感じます」

村西

「確かに、雑談から有益な情報が入ってくることが多いですね。社員同士の会話を大事にする『ワイガヤ』という文化もおもしろいなと思います。自分から少し動くことで得られるものがたくさんありますよね」

クルマでできることはもっと増える。Hondaの宝物を世の中に広めていきたい

自分たちで新しい“Honda色”を作りながら、魅力ある体験価値を提供し、お客様のエンゲージメントを高めていく──そんな挑戦をするうちに、村西は「世界から事故をなくす」という夢に加え、新たな夢ができたと言います。

村西

「この会社には宝物がたくさん埋まっていることに気がついたんです。コネクテッド車両から得られるデータはもちろん、清水さんが携わっているようなアプリだったり、素晴らしい技術だったり。

でも、まだ十分に知られていないと感じています。だから、私のこれまでの経験を活かし、Hondaが持っている技術をどんどん世の中に広めていきたい。クルマに乗らない人にも知ってもらうことで、Hondaの活動にも興味をもらってもらう。その結果、事故をなくしていくことにもつなげていきたいですね」

新たなアプリをリリースしたばかりの清水は、まずはこのサービスを広めていくことが目標だと話します。その先には、「お客様と共に楽しむ」という未来を描いています。

清水

「お客様の声を聞きながらサービスを成長させていけることがデジタルプロダクトの魅力。その過程をお客様にも楽しんでもらいたいんです。お客様にとっても、私たちにとっても良いサービスをめざしながら、一緒に成長させていきたい。

これからクルマでできることはもっと増えて、車内での過ごし方、移動の楽しみ方はさらに多様化していきます。そこに関わっていけることはとてもうれしいですね」

Hondaに眠る宝物を探し、新たなサービスに変えてその価値を届ける──自らの夢、そして社会課題の解決に向けて、それぞれの色を混ぜ合わせながら挑戦を続けます。

※ 記載内容は2024年7月時点のものです

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