2つのクラッチの切り替えにより、駆動力の途切れがなく、スムーズで素早い変速を可能にしたDCT。オフロードでも走行ラインのトレースと加減速に集中できるだけでなく、エンストの心配からも解放。2020年モデルとして、よりドライバビリティを高めるべく、制御をブラッシュアップしました。
エンジニアは語る
新しいアフリカツインのDCTにおける注目のポイントは? 「ライダーが自分の好きなタイミングで好きなようにシフトチェンジをするマニュアルトランスミッションを理想と考えたとき、またそこに一歩近づくことができたと思います」 どのように? 「DCTは2010年のVFR1200Fでデビューをして、人間の感性に近い制御に磨きをかけてきました。それでもこれまでは、スロットル開度一定でコーナリングをしているようなシーンで、DCTが『直線を走っている』と判断してシフトアップをしてしまうなど、『人間だったらこうしないのに』という状況があったのも事実でした。今回からIMU(慣性センサー)を使うことでバンク角をリアルタイムに検知できるようになったことで、より感性に合ったシフトチェンジが可能になったと思います」
その他の《ニューアイテム》