未来を創る子どもの育成支援活動

日本

子どもアイディアコンテスト

子どもアイディアコンテストは、夢を描き、創造の重要性と喜びを体験する過程で、先行き不透明な時代を生き抜く上で子どもたちの発想力・創造力を育むことのできる有意義な学習活動となっています。21回目を迎えた2023年度は7,601件の応募があり、これまでの国内の作品応募数は累計9万件にのぼっています。

また、同コンテストはベトナムでも開催しており、国内外合わせると累計130万件を超える応募数となり、想像力豊かな次世代を育成する機会を広く提供し続けています。

子どもアイディアコンテスト
子どもアイディアコンテスト

北米

北米Hondaグループ各社が未来のイノベーター育成のためのSTEAM教育を支援

北米のHondaグループは、次世代の創造性と革新的構想力と今後彼らが実社会の諸問題を解決するための革新的なアプローチのためには、STEAM(科学・技術・工学・芸術・数学)教育とキャリア形成準備が最優先事項としています。

毎年、ホンダカナダ財団は「FIRST Robotics Competition」に協賛し、参加する全国30校の高校生チームのロボット製作費を支援しています。また、トロント メトロポリタン大学、クイーンズ大学、ヨーク大学のSTEAMプログラム、ならびにロボット工学や科学を専攻する女性や先住民への奨学金援助、工学分野に優れた学生の表彰、高校生へのSTEAM関連の講義の機会提供、研究室の訪問や地元業界リーダーに訪問の機会、InspireやShad Canadaの起業家やリーダー育成プログラムを支援しています。

米国では、Hondaが2022年後半に産業科学博物館 (COSI)と連携して、若者にSTEAM教育と将来の職業機会を紹介する「Honda Engineering Roadshow」を立ち上げ、これまでに15,000以上の学習キットをHondaの事業拠点周辺の恵まれない地域に配布しています。また、2021年から全米製造業者協会およびThe Manufacturing Instituteと共催している「Creators Wanted」の全国ツアーには延べ15,000人以上の学生が参加し、そのうち84%が製造業に対する職業観が向上したと報告しています。

北米Hondaグループ各社が未来のイノベーター育成のためのSTEAM教育を支援

米国のHondaグループがHBCUに対する長年のコミットメントを強化

米国ではHondaが企業として果たす社会的責任 (CSR) の一環として、30数年にわたって歴史的黒人大学 (HBCU) の教育プログラムや施設の改善を支援するために総額1,400万ドル以上の助成金を拠出し、約30万人のHBCU学生がその恩恵を享受しています。その支援の対象は、STEAM教育や奨学金プログラムをはじめ、Honda Campus All-Star Challenge (HCASC)、全国的に有名なHBCUのマーチングバンドが集合するHonda Battle of the Bands (HBOB)、アラバマA&M大学のSTEM Star Scholars Initiative、アラバマ州立大学の交通安全プログラム、タスキーギ大学とのFASTRACプログラム、モルガン州立大学のJELMA Summer Youth Arts Instituteなど、多岐にわたります。

2023年に支援先として加わった全国都市同盟のBusiness Executive Exchange Program (BEEP)では、主に黒人・ラテン系・AAPI・先住民の学生たちを次世代リーダーに育成する目的で、Hondaのリーダー陣が自社拠点周辺の大学を年間に10校を回り、座学講義・公開討論会や学生のネットワーク作りに参加し、世界的な大手企業の幹部も交えて彼らのキャリア形成に有益な助言や指導の機会を提供しています。

今年、Hondaの従業員も各地でメンタリング、講義、討論会や体験型ワークショップに積極的に参加し、オハイオ州のHonda製造・研究開発部門が、Thurgood Marshall College Fund (TMCF) と共同で初の没入型イベントを開催し、HBCU学生28名を招待しました。


中南米

ブラジルにおけるBachiana音楽プロジェクトへの後援

ホンダ セルヴィッソス フィナンセイロスは、「Bachiana Musicalization Project」を後援しており、サンパウロ市の社会的に不利な立場にある子どもたち90 人を対象に、音楽を通じて文化的・社会的なインクルージョン、音楽教育、そして環境意識を向上させる活動を2023 年度は週に2 回開催しました。

10月にはジョアン・カルロス・マルティンス氏指揮の交響楽団による演奏会が開催され1,255 人が参加し、さらにソーシャルメディアで5,400人以上が視聴しました。ホンダ セルヴィッソス フィナンセイロスはこのような音楽を通じた社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。

ブラジルにおけるBachiana音楽プロジェクトへの後援

ブラジルで職業訓練コースを開講

2023年5月から12月にかけて、ブラジルのペルナンブーコ州レシフェにあるHondaのAfter Sales Training Centerで受講生25名を対象に「Honda Social Project Professionals Training Course」が実施されました。更にこの年、サンパウロ州のスマレでも新たに同コースが開講され、19名が受講しました。

この計870時間に及ぶ職業訓練コースは、社会的に弱い立場にある18歳から20歳までの学生を対象とし、自動車整備、二輪車、金融サービス、販売に関する理論的・実践的な授業に加え、行動モジュールやHondaフィロソフィーについて学ぶセッションも含まれています。

2023年には、45人のHonda社員がボランティア教育者としてこのプロジェクトに参加し、総額159,458.47ドルが費やされました。この他にも、21,187.96ドル相当の食糧バスケットを毎月生徒たちに支給しました。社会貢献が実施されてきた16年間で、300人以上の若者がこの職業訓練プログラムを受講しました。なお、2023年12月にレシフェとスマレで最後のクラスを修了したすべての受講生が就職を果たしました。

ブラジルで職業訓練コースを開講
ブラジルで職業訓練コースを開講

欧州

英国でガースヒル大学の就職フェアを支援

7月12日、英国ブラックネルにあるガースヒル・カレッジで就職フェアが開かれ、地元企業が数多く参加しました。地元の学校や教育パートナーを支援しているHME・HME-UKとHonda Instituteも同フェアの参加企業として名を連ね、様々な事業部門の従業員たちが交代で「Hondaで働くことやHondaが卒業生向けに社内で実施している実習」に関する、学生たちからの様々な質問に真摯に答えました。また、7月14日に同カレッジで開かれた「Year 10 Interview Workshop」には、HME-UKの従業員2人が参加し、面談した14~15歳の生徒たちに将来のキャリアに役立つスキルなどについてアドバイスをしました。ブラックネルに本拠を置くHMEは、地元のガースヒル・カレッジと長年にわたる支援協力関係を構築しており、今後もその関係の維持・強化に努めていきます。

HRE-UKがWMG主催の Industry Day に参加

HRE-UKが参加するウォーリック・マニュファクチュアリング・グループ(WMG)主催の「Industry Day」は、工夫を凝らした就職フェアです。参加企業がそれぞれのブースで広報資料などを配るといった形式を取らず、各企業の採用部門の担当者(以下「業界パートナー」)が、自社の事業内容や科学・技術・工学・数学(STEM)の各分野の専門知識や技術をそれぞれの事業にどのように活用しているかを学生に直接説明する場を設け、学生の選択肢を広げ慎重に選択する機会を提供することを目的としています。

このイベントは、まず企業名と発表者の名前を表示したPowerPointのスライドを一枚用意し、3分間で学生たちに自社の概要を紹介する「ライトニングトーク」から始まり、各社最大20分の持ち時間の中で学生たちに事業内容や特に力を入れている研究開発分野をより詳しく口頭で説明、その後インタラクティブなデモを交えたプレゼンテーションを行う「メインセッション」へと続く二部構成となっています。

今年度は11校から192名の学生が参加者として登録し、イベントへの大きな関心が集まっています。


アジア・大洋州

ホンダカーズインディアが教育向上活動で「Shiksha Vibhushan賞」を受賞

ホンダカーズインディアは、ラジャスタン州タプカラの公立校で実施した教育向上活動の功績が認められ、「Shiksha Vibhushan賞」を受賞しました。今年で2度目の受賞となるこの賞は、ラジャスタン州教育大臣から授与されました。

ホンダカーズインディアが教育向上活動で「Shiksha Vibhushan賞」を受賞

ホンダカーズフィリピン、第6回「Driven to Serve」賞で3つのプラチナ賞を受賞

ホンダカーズフィリピンは、CSR活動の一環として実施した複数のプロジェクトが高い評価を受け、Society of Philippine Motoring Journalists (SPMJ) が主催する第6回「Driven to Serve」賞で3つのプラチナ賞を獲得しました。

HCPIが今回プラチナ賞を受賞したのは、『「Honda SENSING」の生徒向けスマート技術デモンストレーション』、『使用済み鉛酸蓄電池と工業潤滑油のリサイクル』と『フィリピンの高校生を対象としたイノベーションコンテスト』で、それぞれ交通安全・環境保護と教育に関連しています。

ホンダカーズフィリピン、第6回「Driven to Serve」賞で3つのプラチナ賞を受賞

中国

HMCIが資金提供する「SCLF Honda Dream Fund」の新たな受領者が決定

2023年、中国全土の大学に在籍する7人の学生が新たに「SCLF Honda Dream Fund」の支援を受けました。学生たちの夢は、保育教育・地域の環境整備・知的技術の革新など多岐にわたっています。「SCLF Honda Dream Fund」は、学生一人一人が夢を実現できるよう、資金援助と実践的指導を行っています。「SCLF Honda Dream Fund」は、本田技研工業(中国)投資有限公司(HMCI)と中国宋慶齢基金会が共同で2017年9月に正式に発足されました。このプロジェクトは、HMCIが資金を提供し、貧困家庭に育つ若者に支援と援助を行うことで、彼らが自らの夢を追い求めながら社会で自立し、より大きな社会的価値を創出できるように後押しすることを目的としている。「SCLF Honda Dream Fund」は、プロジェクトの開始以来、夢の実現に向かって果敢に挑戦する43人の学生を支援してきました。

中国で「Hondaエコマイレッジチャレンジ」3年ぶりに開催

2023年11月25日から26日にかけて、広東国際サーキットで3年ぶりとなる「第14回 エコ マイレッジ チャレンジ中国大会」が開催されました。2日間にわたる今回のレースには、中国各地の主要大学やHonda関連企業から約60のチームが参戦し、ガソリン車または電気自動車部門の大学・企業チームの4つのグループが熱戦を繰り広げました。 燃料自動車部門では吉林大学(537.77km/l)と五羊-本田(1,092.52km/l)が優勝し、電気自動車部門では北京理工大学(24,094m)と東風ホンダ(51,524m)が優勝しました。

「Honda エコ マイレッジ チャレンジ」は、Hondaの創業者である本田宗一郎が1981年に日本で創設した競技大会で、中国では2007年に開催されるようになって以来、これまで14回開催され、延べ1万人以上が参加しています。

ホンダカーズフィリピン、第6回「Driven to Serve」賞で3つのプラチナ賞を受賞
ホンダカーズフィリピン、第6回「Driven to Serve」賞で3つのプラチナ賞を受賞