未来を創る子どもの育成支援活動
日本
子どもアイディアコンテスト
子どもアイディアコンテストは、夢をもつこと、挑戦することの楽しさや素晴らしさ、モノづくりのおもしろさを次世代の子どもたちに実感してもらいたいという想いで、2002年から開催している次世代育成プログラムです。夢を絵で描き、作品を制作する過程で、先行き不透明な時代を生き抜く子どもたちの発想力・創造力を育む機会となっています。23回目を迎えた2025年度は9,755件の応募がありました。累計作品応募数は11万件にのぼり、想像力豊かな次世代を育成する機会を広く提供し続けています。
北米
カナダでSTEM分野における公平性の促進を支援
カナダでは、STEM分野において特定コミュニティの参加が限定的である課題認識のもと、すべての人々の声や可能性を広げる取り組みを支援しています。その一環として、STEM分野における包摂性を称え、その促進を目的とするトロント・メトロポリタン大学が主催する全国規模の年次会議を支援しました。
本会議には約250名の学生が参加し、学生と専門家による交流や協働を通じて、STEM分野全体における多様な人材の参画機会の拡大を強化しています。
STEM分野の公平性をさらに推進するため、黒人の若者にメンターシップ、資金援助、実践的なスキル構築の機会を提供し、将来の進路選択やキャリア形成を後押しするクイーンズ大学の「Black Youth in STEM(BYiS)」や、先住民の若者のリーダーシップの開発、技術分野のキャリアパスに触れる機会を提供するSkills Canadaの「Soaring Skills」などのプログラムも支援しています。
(実施拠点名:ホンダカナダ財団)
米国で次世代のものづくり人材育成を支援
米国では、教育を通じた次世代人材の育成に取り組んでいます。2025年は、カリフォルニア州、フロリダ州、オハイオ州などで、Boys & Girls ClubやSTEM教育団体と連携し、製造業に必要な先進的な技術や知識を学ぶ機会を提供しました。参加者は実践的なプログラムを通じて技術の理解を深め、将来のキャリア形成につながる経験を積んでいます。また、地域イベントや工場周辺でのキャリア啓発活動では、Hondaの従業員も参加し、子どもたちや若者が製造業やものづくりへの理解を深める機会も創出しています。
(実施拠点名:北米のHondaグループ)
中南米
ブラジルとペルーで若者の自立と就業機会の拡大をめざした職業訓練
Hondaは、ブラジルとペルーにおいて、若者の自立や就業機会の拡大を目的とした人材育成活動を推進しています。ブラジルでは、社会的に支援を必要とする若者を対象とした職業訓練プログラムを実施。2025年はレシフェ市とスマレ市の2地域で計45人が参加し、総計800時間の研修を通じて、コミュニケーション力や課題解決力などの社会的スキルに加え、アフターセールス、営業、金融サービスなどHondaの事業分野に関する知識を学びました。
ペルーでは、地域住民を対象に二輪車整備の職業訓練講座を開催し、2025年は80人が参加。二輪・四輪エンジンの構造や整備に関する理論と実技など、就業や起業につながる技能の習得を支援しました。また、安全な整備作業や環境への配慮、交通安全についても学ぶ機会を提供しました。Hondaは、実践的な学びの機会を通じて、地域社会の発展を支える次世代人材の育成に取り組んでいきます。
(実施拠点名:ホンダ・デル・ペルー・エス・エー (HDP)、ホンダ・セルバ・デル・ペルー・エス・エー (HSP))
ブラジルで環境教育を通じて子どもたちの学びと地域のつながりを育む
ブラジル・イチラピーナ市において、地域社会とのつながりを深めながら環境意識の向上を目指す「Semear 2025ワークショップ」を開催しました。公立小学校5校の5歳から12歳の児童が参加し、ブラジルの伝統的な競技を環境をテーマにアレンジし、ゲームを通じて楽しみながら持続可能な社会について学びました。各校には「森の守護者」「水の守護者」「リサイクルの達人」など環境を象徴するヒーローが割り当てられ、児童たちはヒーローのデザイン制作や学校対抗の活動に取り組みました。また、参加校には環境をテーマとした児童書456冊を寄贈しました。
当日は280人の児童が活動に参加し、70人のHondaボランティアが運営を支援。児童や教員、地域住民を含む約650人に活動の輪が広がりました。環境保全について学ぶだけでなく、協力や思いやり、社会・環境への責任意識を育む機会となり、地域全体のつながりを深める取り組みとなりました。
(実施拠点名:ホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダ (HAB))
欧州
イタリアで産学連携での次世代育成プログラム
イタリアの二輪車生産拠点であるホンダ・イタリア・インダストリアーレ・エス・ピー・エーは、イタリア・ラクイラ大学の学生を対象に人材育成プログラム「Learning Days」を実施しました。本プログラムでは、新機種開発、工程自動化、サプライチェーンマネジメント、コミュニケーション、プロジェクトマネジメント、デザイン思考、リーン生産方式など、実務に直結する幅広い知識とスキルを学ぶ機会を提供しました。また、学生たちはHondaの目標である「交通事故死者ゼロ」の実現に向けた提案を発表。Hondaはこれからも産学連携による学びの機会の提供を通じて、次世代人材の育成と実践的なスキル開発を支援し、持続可能な社会と産業の発展に貢献していきます。
(実施拠点名:ホンダイタリアインダストリアーレ (HII))
アジア・大洋州
ベトナムの小学校に図書館備品やICT機器を寄贈
ベトナムでは、子どもたちの主体的な学習や読書習慣を育むことを目的に、2008年から「ホンダ図書館備品寄贈プログラム」を展開しています。この取り組みでは、小学生向けの図書や教員向けの教材・資料に加え、机や椅子、本棚、ICT機器などを小学校に寄贈することで、教育環境の整備と学習の質の向上を図っています。
2025年度は、全国35校の小学校に備品を寄贈しました。教育環境が十分に整っていない12校には図書館備品を提供し、別の12校にはコンピュータールーム整備に必要な備品を寄贈することで、学校教育におけるデジタル活用の促進に貢献しました。さらに、残る11校については、2025年の洪水により深刻な被害を受けた地域を対象に、復興支援と学習環境の改善を目的として図書館備品を寄贈しました。これまでに累計で143校の小学校に図書館備品の寄贈を、17校の小学校にコンピュータールームの整備支援を行いました。
(実施拠点名:ホンダベトナムカンパニー・リミテッド (HVN))
インドでの女学校設立
Hondaは、女子教育の機会拡大と職業能力向上を目的に、インドのラジャスタン州タプカラに女学校および女性向け職業能力開発専門学校を設立しました。インドでは農村部では教育機会へのアクセスが限られ、高等教育に進学する女子の割合が低いことが課題となっています。本プロジェクトは、こうした課題の解決に向け、女子学生が高等教育や実践的な職業スキルを学べる環境を整備するものです。
2025年9月に完成したキャンパスには、教室21室、研究室14室、コンピュータ室2室、図書館2室、講堂などを備え、学位課程と職業訓練課程を提供しています。また、太陽光発電設備や雨水利用システム、緑地整備など環境に配慮した設備も導入しました。この取り組みで2025年度は約650人の学生を支援し、女性のエンパワーメントと地域の持続的な発展に貢献しています。
(実施拠点名:ホンダインディア財団 (HIF))
中国
小学生向け環境貢献アイデアコンテストの開催
東風ホンダは、環境保全や社会貢献への理解を広げることを目的に、小学生から環境への貢献をテーマとした創作作品を募集し発表を行う「環境貢献アイデアコンテスト」を開催しています。2025年は第10回大会を開催し、「緑・社会貢献・創造性」をテーマに全国から240点の作品が寄せられました。このうち武漢地区から119点、新疆ウイグル自治区やチベット自治区、四川省茂県、湖北省房県などの地域から120点以上の応募がありました。
(実施拠点名:東風本田汽車有限公司 (東風ホンダ))
SCLFホンダ・ドリーム基金
Hondaと中国宋慶齢基金会が共同で設立した「SCLFホンダ・ドリーム基金 」は、経済的に恵まれない家庭の青少年に経済的支援を提供し、彼らが自らの夢を追い求めながら社会で自立し、より大きな社会的価値を創出できるように後押しすることを目的としています。
この基金は、2017年の開始以来、合計48人の学生に資金援助と実践的指導を行ってきました。学生たちの夢は、技術革新・保育・地方の法律教育など多岐にわたります。
(実施拠点名:本田技研工業 (中国)投資有限公司 (HMCI))
アフリカ・中東
南アフリカで若者の雇用機会拡大を目指したインターンシップ
ホンダ・モーター・サザン・アフリカ・リミテッド(以下、HSAF)は、若者の雇用機会拡大を目的に、大学卒業生10名を対象とした12か月間のインターンシッププログラムを支援しました。南アフリカでは若年層の高い失業率が課題となっており、本プログラムは実践的な職場経験と体系的な研修を通じて、参加者が長期的な雇用に必要なスキルや経験、自信を身につけられるよう支援するものです。
また、女性の参加促進にも重点を置き、これまで十分な機会が得られなかった分野への参画を後押ししています。HSAFは、女性に平等な成長機会を提供することで、スキル開発に加え、社会的・経済的なエンパワーメントの推進にも貢献していきます。
(実施拠点名:ホンダ・モーター・サザン・アフリカ・リミテッド (HSAF))