交通安全の教育・普及活動
日本
デジタル自転車ルールカード
Hondaは、自転車事故が多い15~19歳への交通安全教育機会を拡げるべく、2026年4月1日から導入された自転車の交通反則通告制度(青切符)をふまえ、限られた時間で継続的に活用できる新教材「デジタル自転車ルールカード」を開発し、2026年4月から提供を開始しました。この教材は青切符・赤切符に努力義務も加えた、全90枚のデジタルカードで構成されており、具体的な違反行為について解説されています。指導テーマや世代別の事故要因に合わせてカードを絞り込め、デバイスやOSを問わずオフラインでも活用できます。
さらに、道路標識の解説や自転車事故による高額賠償事例も盛り込むことで、交通事故の現実味や加害者となるリスクも含めて自覚できる工夫が施されています。実際に利用した先生方からは「1枚のカードに1つのルールがイラスト中心で構成されており、生徒が直感的に理解しやすく、朝の短い時間や講習で手軽に使える」「指導者自身のルール理解にも役立ち、生徒が自分ごととして危険や命の尊さを考えるきっかけになる」といった高い評価が寄せられています。
今後もHondaは、教育機会の拡大や教材の提供を通じて地域や学校と連携し、「誰もが安心して移動できる社会をつくるため」に交通ルールを守るという意識を広め、交通事故ゼロに向けた効果的な交通安全教育を展開していきます。
デジタル自転車ルールカード >
北米
人を中心とした交通安全活動を通じて事故のない社会の実現に貢献
北米のHondaは、グローバル安全スローガン「Safety for Everyone」のもと、地域社会と連携しながら交通安全の向上に取り組んでいます。米国では、自転車教育団体All Kids Bikeと協力し、17地域の幼稚園で自転車乗車プログラムを支援。2025年は1,700人以上の園児が参加し、10年間で約17,000人の子どもたちへの教育を目指しています。
また、カナダではParachute Canadaとの長年のパートナーシップを通じて、青少年向け交通安全教育や啓発活動を推進しています。さらに交通安全学習施設へのペダルカーや自転車の提供、チャイルドシート購入支援なども実施するなど、幅広い世代の安全意識向上を通じて、すべての道路利用者が安心して移動できる社会づくりに貢献しています。
(実施拠点名:北米のHondaグループ)
中南米
ブラジルで子ども向け交通安全啓発活動「Clubinho・Honda」
ブラジルでは、幼い頃から交通安全の知識を身に付けてもらうことを目的に、4歳から10歳までの子どもたちを対象とした交通安全啓発プログラム「Clubinho Honda」を展開しています。この取り組みでは、市街地の交通環境を再現し、子どもたちがミニ電動バイクに乗りながら交通ルールを実践的に学べる体験機会を提供しています。さらに映像教材も活用することで、交通ルールや歩行者への配慮を楽しみながら学べる内容としています。
2013年に現地の交通教育センターで開始して以降、複数都市の教育局と連携しながら、学校や地域イベントなどへ活動の場を広げてきました。これまでに25万人以上の子どもたちが参加しました。
(実施拠点名:ブラジルのHonda交通教育センター (CETH))
ペルーで子ども向け交通安全啓発活動「Honda Aventura Vial」と地域支援
ペルーのリマ市で交通安全啓発と地域支援を組み合わせた活動を実施しました。地域のコミュニティキッチンを利用する子ども20人を対象に、信号機の見方や正しい道路横断の方法、警察官の指示に従う重要性など、交通安全に関する教育を行いました。また、パートナー団体から寄贈された120kgの食料を地域へ届け、住民の生活支援にも貢献しました。交通安全への意識向上と地域支援を通じて、子どもたちが安心して暮らせる環境づくりを後押しする取り組みとなりました。
(実施拠点名:ホンダ・デル・ペルー・エス・エー (HDP)、ホンダ・セルバ・デル・ペルー・エス・エー (HSP))
欧州
スペインでの従業員向け交通安全教育プログラム
欧州のHondaグループでは、従業員を対象とした交通安全教育プログラムを通じて、従業員の安全意識向上をめざしています。
スペインのホンダ・インスティトゥート・デ・セグリダッドで開催された安全運転講習は、通勤時の事故リスク低減、安全運転意識の向上を目的として開催されました。参加者は自身の経験に応じてスクーターや二輪車向けの基礎・応用コースを選択し、専門インストラクターによる指導のもと、車両操作やブレーキング技術、危険予測能力などを実践的に学びました。座学と実技を組み合わせた研修を通じて、安全運転への理解を深めるとともに、日常の移動におけるリスク低減をめざしています。
(実施拠点名:スペインのHonda交通教育センター (HIS))
アジア・大洋州
インドネシアでの二輪車安全運転教育プログラム「Safety Riding Lab」
インドネシアでは、高校内に安全運転教育施設「Safety Riding Lab」を設立し、高校生や教育機関を対象とした二輪車安全運転教育プログラムを展開しています。この施設では、運転技術習熟を目的としたライディングシミュレーション体験、映像教材を用いた交通安全教育、安全装備着用のもとで行う二輪車の実践的走行練習で構成された3つの教育プログラムを実施しています。
インストラクターの指導のもと日常的に活動を行うことで、交通安全教育を課外活動として定着させ、学生の生活習慣の一部とすることをめざしています。また、各校における安全運転指導員の育成にもつなげています。
またSafety Riding Labに所属する学生を対象に、安全運転に関する知識・技能、啓発活動における創意工夫を評価するコンテストを行っています。高評価を得た学生は交通安全を周囲に広げる担い手を育成するプログラム「Safety Riding Camp」に参加することができ、各校での取り組み内容を評価する仕組みを通じて、取り組み全体の質の向上につなげています。2025年度は、このプログラムに23,346人が参加しました。
(実施拠点名:ピー・ティ・アストラ・ホンダ・モーター (AHJ))
ベトナムの子どもたちにヘルメットを寄贈
ベトナムでは、子どもたちへのヘルメット寄贈を通じて、交通安全意識の向上と正しいヘルメット着用習慣の定着に取り組んでいます。この取り組みは、二輪車利用者の適切なヘルメット着用率100%の実現と、児童および保護者への交通安全啓発を目的として、2015年から教育訓練省や国家交通安全委員会と連携し全国で実施されています。
これまでに寄贈したヘルメットは累計約1,200万個に達し、小学1年生のヘルメット着用率は、活動開始前後で37%から85%へ向上しました。本活動を通じて、約180万人の児童と35万人の保護者への交通安全教育推進をめざし、ベトナム政府の「2045年までに交通事故死亡者ゼロ」とHondaの「2050年までにHonda車両による交通事故死亡者ゼロ」の実現に貢献していきます。こうしたヘルメット寄贈の取り組みは、タイやフィリピンでも展開されており、Hondaは地域社会と連携しながら、子どもたちの安全な未来と交通事故のない社会の実現を目指しています。
(実施拠点名:ホンダベトナムカンパニー・リミテッド (HVN))
中国
広汽Hondaが交通安全に関する一連の社会貢献活動を展開
広汽Hondaは「Safety for Everyone」の理念のもと、行政や地域団体と連携し、交通安全普及啓発活動を推進しました。2025年は、6月に「安全中国行・安全運転体験キャンプ」を開催し、Honda初となる「スマートコネクテッド交通教習所」プログラムを展開。先進技術への理解促進と安全運転意識の向上に取り組みました。7月には長沙市でヒーローが登場する体験型の交通安全イベントを実施し、親子で楽しみながら交通安全を学べる機会を提供しました。さらに9月には、購入検討者を増城工場へ招き、品質検査や試乗体験を通じて、Hondaが大切にする「品質第一」のものづくりを体感していただきました。
(実施拠点名:広汽本田汽車有限公司 (広汽ホンダ))
広汽Hondaによる子ども向けの交通安全教育
広汽Hondaは、子どもたちの交通安全意識向上に向けた取り組みを推進しています。2025年6月には、東莞市の販売店で6か所目となる「夢想童行(Dream Children’s Journey)」交通安全教室を開設し、家族で交通安全を学べる環境を整備しました。また、中国自動車技術研究センター(CATARC)と連携し、天津市内30校の小学校で交通安全教育プログラムを展開。6,000人以上の児童が参加し、累計30,000人を超える児童・教職員に学びの機会を提供しました。さらに、広州市黄埔区では交通警察や地域コミュニティと協力し、交通安全教育拠点で約20回の体験型イベントを開催しました。
(実施拠点名:広汽本田汽車有限公司 (広汽ホンダ))
アフリカ・中東
ドバイでの配送ドライバー向け二輪車安全運転講習
本田技研工業株式会社 中東・アフリカ事務所と販売代理店のAl-Futtaim Hondaは、UAEにおける交通安全水準の向上を目的に、ドバイ道路交通局(RTA)と連携し、同地域初となる商業配送ライダー向けの協働型二輪車安全運転トレーニングプログラムを開始しました。2025年9月、ドバイ・オートドロームサーキットで開催された本プログラムには、タラバット、ヌーン 、スマイルズなどの配送事業者がライダーとして参加し、交通安全意識と運転技術の向上に取り組みました。2日間の研修では、安全運転技術や保護具の正しい使用方法、乗車前点検、荷物積載時の車両操作、危険予測、安全確認、交差点事故の事例学習などを実施しました。
日本のHondaレインボーモータースクールの専門インストラクターが指導し、実践的なトレーニングを提供しました。Hondaは、交通安全教育を通じてライダーの安全意識向上を支援するとともに、「2050年にHonda二輪車による交通事故死者ゼロ」の実現に向け、安全で持続可能なモビリティ社会づくりに取り組んでいます。
(実施拠点名:本田技研工業株式会社 中東・アフリカ事務所)