地域に根ざした活動
日本
能登半島地震への支援
Hondaは、2024年1月に発生した能登半島地震の被災地の復興に社会全体で取り組んでいる現状を踏まえ、3,500万円を義援金として拠出しました。また、発電機や高圧洗浄機など1,500万円相当の物資の提供も併せて申し出ています。
北米
北米のHondaグループが山火事の被害者を支援
2023年度、カナダでは6,500件もの山火事が発生し、例年の平均焼失面積の9倍近い4,500万エーカー以上が焼失しました。同年夏には、米国ハワイ州マウイ島の山火事で、100人近い多くの犠牲者が確認されているほか、2,000棟以上の住宅などが損壊しました。米国のHondaグループとホンダカナダ財団は、赤十字社の長年にわたるパートナーで、カナダ赤十字社のDisaster Response Alliance に寄付金を提供しています。この資金により、物資の事前手配や、発災時に迅速に対応できる体制と災害対策チームを確保できます。ホンダカナダ財団は、この活動を通じて、カナダ全土の山火事被害者を支援しました。
また、米国のHondaグループは、マウイ島の山火事で被害を受けた地域における人道支援として50万ドルを米国赤十字社に寄付しました。さらに、昨年の山火事により被災した多くの人々を支援した団体へ、従業員とともに1対1のマッチングギフトプログラムを実施しました。
中南米
ブラジルで食料回収キャンペーンを実施
ブラジルで実施された「Food Collection Campaign」にHondaの従業員がボランティアとして参加しました。このキャンペーンで集まった合計47tの食料は、マナウスにある22のコミュニティや施設に寄贈され、その地域で暮らす社会的に弱い立場の家庭に配られました。
同社の社会サービス部門が実施した現地調査を通じて、社会的に脆弱で飢餓状態にあるコミュニティが選定されました。キャンペーン期間中、選ばれた22のコミュニティには食料や玩具を詰めたバスケットを持参するHonda社員が数多く訪れました。
ブラジルで連帯を呼びかけるワークショップを実施
12月、Hondaは「Solidarity Workshop」プロジェクトを通じて、ブラジルのスマレ工場周辺に住む社会的に恵まれない子どもたち約1,000人にクリスマス・キットを届けました。Hondaは、このプロジェクトにスマレ工場で働く従業員が年間で集めた募金と同額を会社として寄付する形で関わりました。
このプロジェクトにボランティアとして参加した91人の従業員は、玩具・衣服・スリッパ・学用品・衛生用品 (2歳未満の子ども用) や食料をクリスマス・バッグに詰め、7つの施設に配布しました。ほとんどの子どもたちにとって、これがクリスマスに受け取った唯一のプレゼントだったため、それぞれの家族にとって大きな贈り物となりました。
Hondaは創業以来、社会とお客様に貢献することを目指し、高品質の製品と技術を生み出し共存共栄を図り、事業拠点周辺の地域社会との絆を深めることを目的とした社会貢献活動を推進しています。
欧州
ウクライナの戦争難民の雇用とエミリア・ロマーニャ州への災害支援
ウクライナ侵攻が始まって以来、フランスの都市オルレアンでは難民を受け入れており、ホンダフランス・マニュファクチュアリング・エスエーエスでは、ウクライナからの難民を臨時従業員として雇用する支援を実施しています。難民の多くは英語もフランス語も話せないため、難民との調整役をフランス語が話せるウクライナ人従業員が担いました。これまでに累計20人の難民を受け入れています。
また、2023年にイタリアのエミリア・ロマーニャ州で発生した大規模な洪水では、ホンダモーターヨーロッパ・ロジスティクス・エヌブイが送水ポンプ3台と小型運搬機1 台をヴェネト州ガルツィニャーノ・テルメの市民保護局に寄贈しました。この市民保護局は、イタリアでも有数の緊急事態に特化した組織ですが、大規模な災害が発生した際には、消防士を支援するよう要請されています。そのため、火災だけでなく洪水や地震の際にも使用できる製品を選びました。
アジア・大洋州
タイで2024年Hondaマラソン大会を開催
タイでは、Hondaの役員や社員ならびにディーラーの代表者がそれぞれの家族と共に参加したチャリティマラソン大会が、プラ・ナコーン・シー・アユタヤ県にて開催されました。
2,000人を超えるランナーが集まり、同県内に点在する風光明媚な史跡を巡りコースを楽しく走りました。
このチャリティイベントは、プラ・ナコーン・シー・アユタヤ県とプラチンブリー県の病院を支援するために1,000,000バーツを集めることを目的として開催されました。
ホンダインディア財団、困窮地域の女性を対象とする健康増進プログラムを開始
インドのHondaグループのCSR部門であるホンダインディア財団 (HIF) は、グレーター・ノイダとタプカラ内の社会経済的に立場の弱い村落で暮らす成人女性と思春期の少女の健康増進を目的としたプログラムを開始しました。
このプログラムは、そうした社会経済的に恵まれない成人女性や思春期の少女たちの後ろ盾となり、既存の保健インフラを強化することに焦点を当てています。また同プログラムは、彼女たちを将来的に「Swabhiman(自尊心)」運動としても知られる、地域社会の結集プロセスに積極的に貢献することができるチェンジ・エージェントとして活躍できるように支援や指導を行うことにも力を入れています。