いざという時に、安心安全に
クルマからの救助活動を行ってもらえることを目指して



Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」
Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」

レスキューのプロである消防士と警察官に、
救助活動に役立つ次世代自動車の知識を学んでもらう講習会

Honda Cars 愛知南では、地域の方が安心して暮らせるまちづくりを目指した社会貢献活動の一環として、レスキュー活動を担う消防士などを対象とした「次世代自動車講習会」を行っています。
講習会は、座学と実車を使った講習の2部構成。約1時間半の講習の中では、電気自動車や燃料電池自動車の構造に関する基礎知識や、救助活動時の注意点などをHondaの整備士たちが参加者に伝えていきます。
今回は、愛知県蒲郡市の「蒲郡市消防本部・消防署」で、昨年に引き続き2回目となる講習会を実施。約60名が参加し、実際に救助活動の現場で役立てるための知識やノウハウを学んだ講習会の様子をレポートします。

講習内容紹介

クルマの知識を深める座学からスタート。講習中は緊急出動する参加者の姿も

今回の講習会は、前半は「電気・ハイブリッド・水素自動車の構造」を学ぶ座学、後半は「電気・ハイブリッド車を使った構造確認」の二部形式で行われました。座学では、そもそも燃料電池車と電気自動車、ハイブリッド車とは何かというクルマ自体に関する基礎情報だけでなく、燃料となる水素の特徴紹介やクルマに装備された水素システムの扱い方、また、電気自動車のリチウムバッテリーはハイブリッド車のものより大容量であることなど、救助活動に役立つ専門的な知識を蒲郡三谷店の工場長・小田弘行さんが解説。さらに、実際に水素が漏れたり、次世代自動車で車両火災が起きたりした際の注意と処置方法など、レスキュー時に必要なことについても伝えていきます。
小田さんの説明に耳を傾けながら配布資料に目を通す参加者の表情は真剣そのもの。実際の救助現場をイメージしながら、学んだ知識を即座にインプットしていました。また、講習の合間には緊急出動命令が入り、席を立って急いで現場に向かう参加者の姿も。このように常に現場と隣り合わせ、一分一秒でも迅速に行動しなければならない緊迫した環境にいるからこそ、知識習得への意欲や集中力が高いのだろうということがうかがい知れます。

Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」

Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」

Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」

実際に実車を見て、車体にふれながら学ぶ、レスキュー時の対応

約30分の座学が終わると、外に移動して実車を使ったレスキュー時の対応についての説明がスタート。参加者は2つのグループに分かれて、駐車場に配備された電気自動車とハイブリッド車のまわりに集まり、Hondaのスタッフからレスキュー時の対応について説明を受けます。救出に車体の切断が必要な場合は、高電圧部位や高圧ガス発生装置部分近辺を切断してはいけないことや、感電のリスクと高電圧システムの遮断方法や車体にふれなければならない場合の注意点など、想定される場面に合わせた対処方法を学んでいく参加者のみなさん。実際に車体にふれ、クルマに乗ってシステムの配置や操作方法も確認していきます。

講習中は、「液漏れの可能性はあるのか」「乗っている人の意識がない場合、車体の安全性を確保するためにはどうしたらいいか」など、多くの参加者がHondaのスタッフに質問をしたり、参加者同士で確認をし合ったりなど、積極的に学ぼうとする姿が見られました。予期せぬことが起こりやすい救助現場、しかもクルマが絡んでいる現場の場合、救助活動中にもいろんな疑問がわいてくることも多いのでしょう。そんな疑問を、今回実物を見ながら確認し、解決する機会を得られたことは、これからの救助活動の安心に少しでもつながったようです。

Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」

Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」

Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」

Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」

講習会で得た知識を活かし、これからも安全安心な救助活動を

実車を使った講習が終わった後は再び室内に戻り、質疑応答の時間。最後に、Honda Cars 愛知南の代表取締役社長 山本昌宏さんから消防士の方への日頃の感謝の言葉と、企業として官民一体となって参加者の方達の活動をサポートする取り組みをしていきたいと今後の抱負が語られ、約1時間半の講習が終了しました。
講習中、深くうなずきながらHondaスタッフの話を聞いたり、さまざまな質問をしたりする参加者の積極的な姿に、地域の安全・安心を守りたい、という強い想いが感じ取れました。今回の学びが、地域の安全安心を守る皆様の今後の救助活動を支える一つの糧となってくれることを願っています。

Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」

Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」

参加者の声

  1. 次世代自動車の専門的知識・技術不足を解消し、安全かつ迅速な救助活動に役立てたい

    年々、次世代自動車の普及が進み、電気自動車やハイブリッド車の事故に対応する機会が増える一方で、我々がその車両の構造や救助活動時の注意点を学ぶ機会は少なく、専門的な知識や技術の不足に悩んでいました。安全かつ迅速な救助活動をするためにも、クルマの専門家から学ぶのが良いだろうということで、Honda Cars 愛知南様に講習会の相談をした所、快諾していただきました。
    昨年実施したハイブリッド車の講習会が好評だったので、今年は電気自動車や燃料電池自動車の説明も加えた講習会を実施してもらいました。有益な内容なので、新しい車両が出た時はまた講習会をやっていただきたいですし、学校での次世代自動車の試乗体験など、子どもたちに環境にやさしいクルマを身近に感じてもらえるような取り組みなども行ってもらえたら嬉しいです。 蒲郡市消防本部 消防士 高島龍介さん

  2. Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」参加者の声
  1. 救助活動時に役立つ知見が得られ、現場で感じていた疑問を解消できた

    クルマを専門に扱う方からクルマの構造や取扱いについて直接話を聞ける機会はあまりないので、職員にとって講習会は大変有意義な時間です。配布資料はもちろん、整備士の方のお話は救助活動の現場で非常に役立つと感じました。実際に現場で感じていた疑問を今回の講習会で聞いて解消することができたので、次に同じような事故が起きた時は学んだ知識を活かして対応できると思います。 蒲郡市消防本部 消防士 林賢司さん

  2. HHonda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」参加者の声


Honda Cars 愛知南 担当者の声

  1. レスキューのプロに救助活動に役立つ副知識を得ていただき、事故の起こらない世界に

    レスキューのプロの方への講習ということで、すごく緊張しました。大きな事故の場合、怖いのは、救助活動時に怪我をするなどの二次災害です。被害を拡大させないためにも、講習会で学んだことを副知識として覚えていただければと思い講習会に取り組んでいます。
    今回の講習会では、水素自動車、電気自動車の仕組みの他、動力源である水素の特徴や危険性についてもお話させていただきました。クルマの仕様や、救助時の安全性の確保の仕方についてなど、参加者の皆さんからはいろいろな質問が出てこちらも勉強になりました。講習後は皆さんの顔から達成感が伝わってきたので、実施してよかったです。
    今後、次世代自動車もさらに増えてくるでしょうから、私たちも現場の方が要救助者をいち早く救助するための知識を提供していければと思っています。二次災害も含め、いずれは事故が1つも起こらない世界になってほしいです。
    Honda Cars 愛知南 蒲郡三谷店 工場長 小田弘行さん

  2. Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」担当者の声

Honda Cars 愛知南 代表者の声

官民一体となり、クルマに携わる企業として
安全に暮らせるまちづくりに貢献したい

講習会の参加者は、私たちの暮らしを守ってくださっている方達です。我々の持つ知見を得ていただき、誰かを救う活動につながればこれ以上いいことはありません。「少しでもお力添えできれば」という想いで、この活動に取り組んでいます。
Honda Cars 愛知南では、被災地の復興ボランティアを始めとして、これまでに交通事故0の日の立哨活動や交通安全推進協議会へのパトロールベストの寄付、自販連主催の社員献血活動など、さまざまな社会貢献活動に取り組んできました。こうした活動の原動力になっているのは、やはりお世話になっている地元に対しての感謝の気持ちです。クルマに携わる企業として活動を行うことで、一件でも交通事故を減らし、未来を担う子ども達が安全に暮らせるまちづくりに貢献できればと思っています。
そのためにも重要なのは、官民一体となって活動を行っていくことです。また、企業同士の協力体制も大切だと考えています。弊社も近年合併し、活動拠点が広域になったので、自動車学校とタイアップした高齢者向けの踏み間違い防止教室など、みんなで街を良くするための活動に更に取り組み、街の活性化につなげていければと思います。



Honda Cars 愛知南「次世代自動車構造講習会」代表者の声山本昌宏さん
Honda Cars 愛知南 代表取締役社長

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