環境の基本的な考え方
Hondaは、1960年代から積極的に環境課題の解決に取り組んできました。
1970年代には一酸化炭素、炭化水素、NOx※1の排出を減らした低公害の「CVCC※2エンジン」を開発し、当時世界で最も厳しい自動車の排出ガス規制といわれた米国マスキー法に世界で初めて適合しました。
- NOx:Nitrogen Oxides(窒素酸化物)の略。
- CVCC:Compound Vortex Controlled Combustion(複合渦流調整燃焼方式)の略。
Honda環境宣言
1992年には、すべての環境への取り組みの指針となる「Honda 環境宣言」を制定しました。ここでは、資材調達から設計、開発、生産、輸送、販売、使用、廃棄に至る製品ライフサイクルの各段階で環境負荷を低減するという基本姿勢を整理・明文化しています。
Honda環境宣言
地球環境の保全を重要課題とする社会の責任ある一員として、Hondaは、すべての企業活動を通じて、人の健康の維持と地球環境の保全に積極的に寄与し、その行動において先進性を維持することを目標として、その達成に努めます。以下に、私たちの日々の活動にあたって従うべきガイドラインを示します。
- 私たちは、商品の研究、開発、生産、販売、サービス、廃棄というライフサイクルの各段階において、材料のリサイクルと、資源、エネルギーの節約に努めます。
- 私たちは、商品のライフサイクルの各段階で発生する廃棄物、汚染物質の最少化と適切な処理に努めます。
- 私たちは、企業の一員として、また社会の一員として、人の健康の維持と地球環境の保全に努力することが重要であると認識し、積極的に行動することに努めます。
- 私たちは、事業所の活動が、それぞれの地域の人たちの健康と環境や社会に対し及ぼす影響について認識し、社会から高い評価をいただけるように努めます。
1992年6月制定・発表
Honda環境・安全ビジョン
Hondaはすべての人が心から安心して、どこへでも自由に移動することができる社会をつくることを目指して、2011年に「Honda環境・安全ビジョン」を定めました。このビジョンに掲げた「自由な移動の喜び」と「豊かで持続可能な社会」の実現に向けて、グローバルに展開するHonda の各事業所では、あらゆる環境負荷の低減に取り組んでいます。その取り組みは、気候変動の原因の一つとされているGHG※3の排出量削減やエネルギー使用量の低減をはじめ、水資源や鉱物資源など資源の効率利用、廃棄物の適切な処理と削減など、生物多様性を含む地球環境の保全に向けたものです。
Hondaは、この環境宣言を自社やグループ企業だけでなく、サプライヤーや販売会社などHondaに関わるすべての皆様と共有して、ともに活動していくことで、ビジョンを実現していきます。
Honda環境・安全ビジョン
「自由な移動の喜び」と「豊かで持続可能な社会」の実現
2011年制定
環境スローガン・シンボル
Honda環境・安全ビジョンの達成に向け、今後さらなる環境取り組みを進めていく意思表明として、Hondaグローバル環境スローガン「Blue Skies for Our Children」を制定。これを象徴するシンボルとして、「Hondaグローバル環境シンボル」を定めました。
グローバル環境スローガン
― BLUE SKIES FOR OUR CHILDREN ―
「自由な移動の喜びを次世代に(for our children)伝えていきたい、だからこそ豊かで持続可能な社会(blue skies)を実現させたい」という、これまでも、これからも変わらないHondaの環境への取り組みに対する想いを象徴するスローガンとしました。
グローバル環境シンボル
丸い地球のモチーフのなかに、太陽と青空(きれいな空気)、きれいな水、そして緑豊かな大地といった「豊かで持続可能な社会」の実現のために必要な自然の恵みを表現しました。また、中央の白いラインはモビリティが自由に移動できる道を、ハートはHondaの環境への取り組みに対する想いや情熱を表現しています。