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「はずれ値人材Meet Up! Vol.2」開催決定!担当者が語る見どころと裏話

ときにミラクルな120点をたたき出す人材が集うイベント「はずれ値人材Meet Up!」。2021年1月に第1回を開催しましたが、この度11月14日に第2回の開催が決定しました。イベント企画を進める本田技術研究所の安井 裕司と谷 愛彩が、イベント開催の背景やイベントの魅力について語ります。

安井 裕司Yuji Yasui

株式会社本田技術研究所 先進技術研究所 知能化領域

1994年新卒入社。入社後、パワートレイン領域でのクリーンエンジン用システム制御の研究開発を経て、現在、協調人工知能を用いた自動運転・運転支援技術プロジェクトのリーダー、および、次世代モビリティの知能化研究における技術統括業務に従事。

谷 愛彩Aya Tani

株式会社本田技術研究所 統括機能センター企画室人事ブロック

2019年に新卒入社し本田技術研究所の総務部門に配属される。現在、統括機能センター企画室人事ブロックで採用を担当している。

社内外から高評価を獲得。採用成果にもつながった「はずれ値人材Meet Up! Vol.1」

2021年11月14日、「はずれ値人材Meet Up! Vol.2」が開催されます。テーマは「AIが実現する“はずれ値”スマートシティ」。本イベントは開発現場と人事が一体となって進めているもので、先進技術研究所の安井と人事の谷をはじめとするメンバーが協力しながら企画しています。

前回のイベント「はずれ値人材Meet Up! Vol.1」は、同年1月30日に開催されました。「AIがアップデートする未来社会」をテーマとして、AIを活用し誰かの役に立ちたい、世の中を楽しくしたいと考える3名のゲストを招いてトークセッションを開催。その後、数々のポジティブな反響が寄せられました。

安井 「イベント終了後、SNSで『こういう取り組みってHondaらしいよね』と言っていただけたり、はずれ値人材Meet Up!というキャッチコピーやデザインが評価されたりしました。はずれ値人材を採用するためのイベントとして一般にも受け入れられましたし、厚生労働省協賛の『日本HRチャレンジ大賞』でも開発現場と人事が一体となったユニークな採用手法として高く評価され、奨励賞も受賞したんです。

当日は一般の方々と社員がオーディエンスとなり、Teamsで活発にディスカッションをしていましたね。コメントも2時間半で600件ほど集まりました」

はずれ値人材の採用につながるイベントの開催は、社員からも高く評価されたと安井は振り返ります。

安井 「別の部署のメンバーも『あのイベントすごくおもしろかったね。あれはいい!』『はずれ値人材は必要だ、うちにも来て欲しい!』と言ってくれて、他部署でも開催したいという声が多数出ていますね。

個性的かつ行動力のある人材は、Hondaが100年に1度の大変革に立ち向かっていくための発想力・原動力として求められています。このようなイベントを開催してはずれ値の人材を集めるのは大切なことだと、皆さん言ってくれますね」

採用につなげることを意識しつつも、Hondaの知能化モビリティに関するビジョンやメッセージを伝えるイベントとしても考えていたため、あえて採用イベントと銘打っての実施はしませんでしたが、イベントを通じて採用状況にもプラスの影響がありました。

安井 「イベント開催によって、はずれ値人材といえる新メンバーを迎えることができました。彼らは入社後3カ月も経たないにもかかわらず、HRI*コラボプロジェクトの主担当として活躍してくれており、その活躍レベルはまさに“はずれ値”です。また、イベント開催のアナウンスが出たあたりから、中途採用の応募者の中に私たちがいっしょに働きたいという人材が増えたのです。

『こういう人を求めている』というHondaのスタンスを表明できたのが大きかったんだと思います」

*株式会社ホンダ・リサーチ・インスティチュート(Honda Research Institute)の略称。自動車技術を超えた新しい領域に挑戦するための組織として2003年日米欧に設立されたHondaのグループ会社。先端科学技術の研究および開発を行う。

これで終わりたくない──ゲストの熱意とA市の協力で第2回の開催が決定

第1回のイベントが終了した直後、安井は3名のゲストにお礼のメールを送りました。すると、全員から「話し足りない、これで終わりたくない」という反応をいただいたのです。その結果、2月に音声配信SNS でゲストが発起人となり、イベントの振り返りも兼ねた、ワイガヤ*が開催されました。実はこれが、第2回の開催につながるのです。

*「夢」や「仕事のあるべき姿」などについて、年齢や職位にとらわれずワイワイガヤガヤと腹を割って議論するHonda独自の文化。合意形成を図るための妥協・調整の場ではなく、新しい価値やコンセプトを創りだす場として、本気で本音で徹底的に意見をぶつけ合うことで、本質的な議論を深める。

安井 「2月のワイガヤでゲスト3名と話し、『リアルなソリューションとして、本気で“はずれ値スマートシティ”を考えたい』、『これで終わったらもったいない、何らかのプロジェクトにつなげたい』と全員の意見が一致しました。ゲストの皆さんはそれぞれAIを活用していますが、単なる道具としてのAI、人の仕事を奪うAIではなく、“人に寄り添って生活を豊かにするAIを展開する”という同じビジョンを持っています。“人とモビリティが一体となったコミュニケーションを通じて人の自由な移動を支えるAI”を目指しているHondaも、想いはいっしょでした。

その後、第2回のイベントについて検討を開始したタイミングで日本HRチャレンジ大賞の奨励賞内定の連絡がありました。外部からの評価も企画も追い風になり、第2回は「AI×はずれ値スマートシティ」というテーマで開催することになったのです」

Hondaではスマートシティを支える知能化モビリティやサービスの取り組みを行っていますが、本イベントはその取り組みの紹介にフォーカスしたものではありません。そこで、当初は架空の街を想定し再び3名のゲストに来てもらって語ろうと考えていました。しかし、実際に存在するとある県のA市をモデルにして「本気で」話すことになったのです。

安井 「もともと私たちHondaの先進技術研究所の知能化領域は、スマートシティ化による地域活性化を進めるA市と協力し、自動運転技術を用いたモビリティソリューションの技術実証実験に関して話をしていました。さらに、『このイベントでゲストとスマートシティについて語るならA市をモデルにして本気で語りたい』という社員の声もあり、イベントでA市をモデルとしたディスカッションを行いたいと市長に伝えたところ、ご快諾いただいたんです。

A市では移動スーパーや在宅医療・介護サービスなど、積極的な取り組みが進められています。Hondaにテストコースを提供し、自動運転やマイクロモビリティの研究をして市民を支えてほしいとお話しされていたので、イベントのディスカッションについてもご快諾を得ることができました」

今回のイベント本番前にゲストとHonda社員で数時間に渡るプレワイガヤを行いました。そこで出た構想を本番で振り返りながら、さらにはずれ値構想にできないかという観点でブラッシュアップする予定です。

安井 「はずれ値人材Meet Up!は採用につながるイベントですが、私たち社員もゲストの皆様も、AIやモビリティを活用したまちづくりをすることでA市を盛り上げたいと本気で考えています。最初は技術実証実験レベルですが、2030年くらいにはモビリティソリューションを本格的に稼働させ、街のさまざまなところで人々の生活を支えられるよう、A市にご協力いただきたいと話しています。そのためにイベント後、再びA市を巻き込んだ対談をする予定です」

「はずれ値」はネガティブワード?第1回イベントの裏話

第1回のイベントは大きな反響を呼びましたが、実は実施前に、社内では懸念の声もあがっていました。

谷 「Hondaにとって、チャレンジングなイベント実施であったこともあり、タイトル名や実施方法に関しては社内からさまざまなご意見をいただきました。部門にも協力いただき、各所へ企画趣旨やこだわりを説明し、最終的には関係する皆様にご理解いただいてイベントを開催することができました」

こだわりの1つであるタイトル名内にある「はずれ値」というワードは、AIに携わる人材やHondaが求めている人材にぴったりのキャッチフレーズが、これ以外にないと考えたからです。

安井 「はずれ値というのは、AIに関わっている人なら当然わかる言葉です。つまり、AIがわかる方はこのイベントのおもしろさに気づいて興味を持ってくれるという確信がありました。

また、はずれ値は英語でoutlier(アウトライヤー)といって、ダ・ヴィンチやアインシュタインなど、少し変わっているけれど天才的な仕事を成し遂げた人のことを指します。それはまさにHondaが求めている人材そのものなので、はずれ値という言葉はイベント名から絶対に外したくなかったんですよね」

谷 「第1回のイベント終了後、実際の採用実績や日本HRチャレンジ大賞の奨励賞受賞などを社内の関係者に伝えたところ、社内外にて評価いただけたことを喜んでいただき、第2弾の実施に向けての後押しもいただけたので、とても嬉しかったですね」

安井 「日本HRチャレンジ大賞の受賞理由として『人事と部門が一体となって活動した』ことが挙げられていましたが、まさにそのとおりです。開発サイドがステージに立って話をしていましたが、第2回の開催が無事決まったのは人事のメンバーが関係部門との調整を繰り返し、社内で味方を作ってくれたからです。Hondaとしても前例のないこの取り組みが続けられるのは、開発と人事の協力があってこそですね」

チャレンジングなイベントで、社会貢献やはずれ値人材について考える

安井が所属する先進技術研究所の知能化領域は、自動運転や運転支援など四輪車の知能化から発足しました。しかし、現在は四輪や二輪に限らず、知能化した新しいモビリティを企画し技術を作り、さまざまな部門にトランスファーしながら具現化していく部門となっています。

安井 「かなり自由度が高く、何を提案してもいいことになっています。その代わり、提案したものは有言実行しなければなりません。恵まれた環境で開発できる分、責任があります。社会や次の世代に対して貢献できるものを生み出すためのグループとして、開発や『はずれ値人材Meet Up!』のようなイベントを進めています」

人事の谷はHonda入社3年目の若手社員ですが、はずれ値イベント運営を通してHondaの文化や知能化領域の魅力を感じています。

谷 「ゲスト3名と安井のワイガヤから、第2回のイベントにつながったように、生まれたアイデアがきちんと形になるのはHondaや知能化領域の良いところだと思います。チーム全体が本気でアイデアを実現させようというマインドを持っているのも、知能化領域の特徴ですね。

第1回、第2回ともに、 “Hondaが本気で取り組んだらこうなるんだ”を発信できるイベントになっています。Hondaの取り組みの様子を、正しく発信していけたらいいですね」

「はずれ値人材Meet Up!」自体、Hondaにとってかなりチャレンジングなイベントです。そして11月14日に開催する第2回は、第1回を上回るチャレンジングな内容になると企画メンバーは確信しています。

安井 「第1回ははずれ値というタイトルがキャッチーで、はずれ値とは何か考え、AIを使って社会を変えていこうというのがメインでした。しかし、第2回はより具体的に社会に貢献していこうと、ターゲットを絞って議論します。

また、Hondaとしてはまだまだ未知数なトピックを語るという、非常にチャレンジングなイベントになります。それが見どころですね」

谷 「前回は『Hondaがはずれ値を集めているなんて!』というインパクトがあったかと思いますが、今回はそんなHondaのはずれ値人材が本気で取り組んでいる話題を元にワイガヤを実施します。その取り組みに共感し、『ミラクルな120点をたたき出したい』または『ミラクルな120点をたたき出せる』と思ってくれる新たな“はずれ値人材”に出会いたいと思っております。

Hondaとしてもかなりチャレンジングな企画になっているので、そのチャレンジに共感し、自分も一緒に挑戦したいと思ってくださる方にぜひみていただきたいです」

はずれ値についての理解を深めた前回のイベントから一歩前進し、はずれ値人材がまさに取り組もうとしていることを具体的に知ることができる「はずれ値人材Meet Up! Vol.2」。

Hondaの未来をともにつくる新たなはずれ値人材との出会いを、楽しみにしています。

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