Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

現場感覚と先端技術の融合がHondaのものづくり。移動の喜びを広げる自動運転をめざして

自由な移動の喜びを提供することをめざし、Hondaが注力する領域の一つがAD/ADAS(自動運転/先進運転支援システム)。その中核を担う部署で、商品戦略立案やAIの実装に携わる川手と瀬尾。先端領域に取り組むからこそ現場を重視することを大切にしているふたりが感じるやりがい、そして夢とは。

川手 貴生人Tamito Kawate

四輪事業本部 SDV事業開発統括部 先進安全ソリューション開発部 先進安全システムソフトウェア開発課

自動車部品メーカーにて組み込みソフトの開発や研究開発部門での製品検討、特許活動を伴う技術研究に従事。2021年Hondaへキャリア入社後は、車線維持支援機能や路外逸脱抑制機能の開発を担当。現在は、現場の知見を活かしてAD/ADASの機能開発を行う部署目線での商品価値検討と、その活動を浸透化させるための方策検討に取り組んでいる。

瀬尾 燦振Chanjin Seo

四輪事業本部 SDV事業開発統括部 先進安全ソリューション開発部 先進安全システムソフトウェア開発課

大学の助教としてAIを用いたスポーツ動作分析の研究に従事した後、2023年Hondaへキャリア入社。現在は量産車に搭載されるECUへのAI実装や最適化を担当。ハードとソフト両方の知識を活かし、自動運転システムの安定稼働に向けた開発を行っている。

製品の価値を追求しながら、自動運転・運転支援技術のソフトウェア開発に幅広く取り組む

ふたりが所属するのは、AD/ADASの技術開発を主導する部署。自動運転や運転支援技術に関連するソフトウェア開発を中心に、Hondaの自動運転・運転支援システムをお客様に提供していくための戦略立案まで担います。

瀬尾

「ハードウェアに寄り添ったソフトウェアをどのように開発していくか、自動運転のためのアルゴリズムをどう作っていくかなど、自動運転や運転支援技術のソフトウェア開発に幅広く取り組む部署です」

川手

「私たちは、将来的に交通事故死者ゼロやドライバーの負担軽減を実現するために、ナビで目的地を設定することで自動車がアクセル、ブレーキ、ハンドル操作を積極的に行い目的地に向かって快適に移動する次世代ADASの開発に注力しています。まずはこの次世代ADASシステムを形にして、その先にある自動運転の実現へとつなげていくことをめざしています」

将来に向けた戦略において、一つの核とも言える領域。そのなかで瀬尾が担当しているのは、AIに関わる技術開発です。

瀬尾

「量産車のECU(電子制御ユニット)にAIモデルを入れて安定稼働するための技術と、そのAIモデル自体の精度を高め、よりADASの性能を向上させるための開発に取り組んでいます。必要なAIモデルを作成し、それをECUに適した形に最適化・変換し、実装する。そして、システムが安定して動くかを確認するというプロセスです。

初めて運転支援領域への大規模なAIの投入を進めているため、その過程には多くのボトルネックがあります。スケジュール通りに進めていくためには、立ち止まる時間をどれだけ減らせるかが大切。問題が起きた時に、解決するための方法を洗い出して整理し、優先順位をつけながら一つずつスピード感を持って検証していくようにしています」

川手が担当するのは商品戦略面。開発現場から積極的に顧客価値を検討し、開発現場を通して練った戦略を最大化するためのより良い仕組みづくりがミッションです。

川手

「私たちのチームは、ソフトウェアの開発現場の目線から製品の価値やUX(ユーザー体験)を検討し、商品コンセプトを考えています。そして、そのコンセプトを実際に開発する現場メンバーとすり合わせることも私たちの役割。『自分たちが作っている機能はどのようにお客様の喜びにつながるのか』を開発現場からも積極的に提案してコンセプトに反映できると同時に、開発現場まで一貫された戦略を、技術戦略や事業企画部門にまで浸透させられるような仕組みを検討しています。

この活動は大きなプロジェクトですし、共に検討する仲間や多くの関係者と対話を繰り返しながら理解を得ていくことが大切です。だからこそ、人との関わりを大切にしなければ成功はないと思っています。自分にできること・できないことを明確にして、相手を尊重した対話をしながら任せるべきところは任せる。そうした日々の積み重ねを心がけています」

「クルマ全体を見た開発がしたい」「夢の原点に挑戦したい」。ものづくりへの想いが入社の理由

川手は新卒で自動車部品メーカーに入社。2年ほど組み込みソフトウェア開発に携わった後、研究開発部門に異動し、将来に向けた製品検討や技術開発、特許取得や技術PRといった訴求活動などを行っていました。

転職を考えはじめたきっかけは、クルマ全体を捉えながら仕事がしたいという想いが芽生えたことだったと言います。

川手

「部品メーカーで研究開発に携わるなかで、クルマ全体としての価値づくりにより強く関わりたいと考えるようになりました。車両全体を見ながら、実際に見て走って感じて検討できる環境を求め、完成車メーカーへの転職を決めました」

なかでもHondaを選んだのは、あえて難しい道を選ぶチャレンジ精神に惹かれたからでした。

川手

「当時、多くの完成車メーカーが自動運転技術の開発に力を入れはじめていました。ほとんどのメーカーが多数のセンサーを搭載して自動運転を実現しようとするなか、Hondaは人間の目と同じようにカメラ主体の開発に挑もうとしていたのです。あえて難易度の高い挑戦をする姿勢に興味をもったことが入社の決め手です」

一方、瀬尾の前職はアカデミアの研究職。工学部で学んだ後、助教としてスポーツ動作の分析にAIを用いる研究を行っていました。業界の異なるHondaを次のステージに選んだのは、夢の原点に立ち返ったことが理由だと話します。

瀬尾

「AI技術が急速に発展し、さまざまな専門家の知見がAIに取り入れられています。専門的な分野であってもAIにできることがどんどん増えていくなかで、徐々におもしろさを感じられなくなってしまったんです。

そんな時、もともとは『ものづくりがしたい』と思っていたことを思い出しました。じつは、工学部に進んだきっかけは、Hondaの二足歩行ロボット『ASIMO』に憧れて、自分もロボットを作りたいと思ったからなのです。

当時は30歳を目前に控えた時期。『このタイミングで自分の知らなかった分野にチャレンジしたい』『夢の原点に挑戦してみたい』と考え、Hondaへの転職を決めました」

実車だからわかることがある。「現場目線」での開発がお客様にとっての価値を生む

Honda入社後、川手は安全支援システムの開発を担当。Hondaでの開発フローを学んだ後、車線維持支援機能(LKAS)や路外逸脱抑制機能(RDM)の開発に携わります。

その後、現在の部署に異動し、新規機能の実装やテストを経て、製品のコンセプトや価値を検討する立場に。開発現場から戦略側へと変化しましたが、実際にクルマを走らせながら検証してきた経験が活きていると話します。

川手

「なかでも印象深いのが、北海道にあるテストコースで実施した実車検証です。その時に担当していた開発車両のLPL(開発総責任者)と同乗し、私が調整したソフトウェアを確認してもらうことになりました。

しかし、クルマに乗っている人の感じ方には個人差があり、『こうしたい』というフィードバックはどうしても感覚的な部分もあります。それをどうやってソフトウェアの形に落とし込んでいくか──先輩のサポートを受けながら試行錯誤しましたが、『これで行こう』とLPLの合意を得られた時は、大きな手応えを感じましたね」

また、「お客様目線に立つこと」の重要さも学んだと続けます。

川手

「実際にクルマに乗ってみると、自分が想定していた動きと違っていたり、修正すべき点が見つかったりします。さらに、『スポーツ車らしいハンドリングとはどんなものか』というように、クルマ全体のコンセプトに合わせていくことも必要です。手を動かして改善しながら『お客様が良いと思えるクルマ』を作り上げていく醍醐味を味わえました」

アカデミアの研究職からものづくりへとキャリアチェンジした瀬尾。AIという先端技術に深く関わっていたからこそ、当初は専門用語の扱いに苦労したと振り返ります。

瀬尾

「論文を書くことも仕事の一つだったので、どうしても専門用語が出てしまうのです。けれど、AIはまだ新しい領域のため、『何ができるのか』という機能をベースに説明した方が伝わります。多くの人が納得感を得やすい説明や資料づくりを意識するようになりました」

加えて、川手と同じように「現場で開発する」ことの重要性を感じていると話します。

瀬尾

「実際にクルマに載せてみると、想定外の不具合が起こることがあります。その際は実車を使った検証現場に何度も足を運び、皆で意見を出し合いながら改善しています。

クルマはさまざまなチームが協力し合って作り上げていくもの。ソフトウェアはどこにいても開発できると言われますが、現場で意見を出し合いながら問題を解決していくことで、チームに一体感が生まれるんです。こうした『現場目線』での開発こそが、Hondaのものづくりを支えているのだと実感しました」

Hondaの安全運転支援システムについてはこちら▶︎
https://www.honda.co.jp/hondasensing/sensing/

自動運転で広がるクルマの可能性と移動の喜び。価値を追求できるHondaで夢に近づきたい

AIの活用や現場からの顧客価値創造など、AD/ADAS領域で新たな挑戦を続けるふたり。お客様により良い製品を届けるという目標こそがやりがいだと語ります。

瀬尾

「自分が取り組んでいるものを製品にできたら、お客様に使っていただける。責任もありますが、新しいものを作り上げていくプロセスにモチベーションを感じています」

川手

「お客様にとって何が本当に価値のあるものなのか、世の中にとって良いものとは何かをしっかり考えて、それを製品に反映できるのが嬉しいですよね。

Hondaにはワイガヤという文化があって、役職や年齢にかかわらずフラットに意見を言い合えます。『何が良いのか』を考える上で、皆が純粋な気持ちで真剣に本音をぶつけ合えるのがHondaのおもしろさだと感じています」

瀬尾

「私も仕事仲間と話すのが好きなので、Hondaの雰囲気はとても魅力的です。何気ない会話が、自分の中のモヤモヤや仕事で行き詰まっていることの回答になることもあります。ポジティブに技術に向き合う原動力になっている気がします」

この環境のなかでふたりは、クルマの可能性や移動の喜びを大きく広げる夢を抱いています。

川手

「私は将来的にコックピットの設計をしたいと考えています。自動運転の時代が来れば、車内での過ごし方は今とは全く違うものになるはずです。ハンドルやアクセルが必要なくなるかもしれないし、VRで別の世界を見せるような空間にすることもできるかもしれない。移動中の車内空間をもっとおもしろく、価値あるものにする。前職の頃から抱いていたこの夢に、少しでも近づいていきたいですね」

瀬尾

「自動運転が実現すれば、クルマを所有するという考え方が大きく変わるはずです。クルマに荷物を預けて自宅に届けてもらったり、自分がいる場所に迎えに来てもらったりということも可能になるかもしれません。そうなれば、人間の行動の選択肢が増えます。そこに技術で貢献したいと考えています。

ただ、自動運転を実現するためには、クルマの機能以外にも都市計画やインフラの整備など解決すべきことが山積みです。新しいものが出てきて複雑に問題が絡み合う状況に一本の筋を作るのは『理論』だと私は思っているので、最終的にはアカデミアに戻って行動科学や自動運転科学のような理論を構築してみるのもおもしろいかもしれませんね」

人々に自由な移動の喜びを提供し続けていくために──現場の感覚と先端技術を融合させながら、さまざまな壁を乗り越えていきます。

※ 記載内容は2026年3月時点のものです

先進安全領域の求人情報(オープンポジション)はこちら▶︎
https://honda-career.snar.jp/jobboard/detail.aspx?id=THaRI34knFKgcHMxQMgPcg

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