交通事故や違反をした者に反省を促す後追いの取り組みではなく、事故や違反そのものをなくす取り組みこそ実施すべき。そうした想いから[Honda Cars しなの]は、各販売店ごとに一週間無事故・無違反を達成したらたすきをリレーしていく交通安全活動を考案。2014年に[Honda Cars しなの]で実施したのが今回ご紹介する長野県 Honda Cars「交通安全たすきリレー」の始まりです。

お客様に伝える前に まず自ら無事故・無違反を達成しよう

全国交通安全運動(主催:内閣府)の期間にあわせ、例年Honda Carsでも交通安全キャンペーンを行ってお客様に安全を呼びかけています。しかし[Honda Cars しなの]は、クルマの販売に携わる自分たちがまず無事故・無違反をたすきリレーによって目に見える形で達成し、地域の交通安全に貢献するとともに規範となることをめざしたのです。2015年、その活動の輪が長野県の全Honda Carsに広がりました。

たすきに込めた「安全」をつなぐ 責任感で目標を達成し成功体験を獲得・継承する

「箱根駅伝と同じです。たすきを絶対につなぎたいと思う。そのプレッシャーの中で全社員が無事故・無違反を達成し、次のお店につなぐ。そしてその想いを一ヶ月、一年と無事故・無違反を継続していくのがこの活動のねらいです。お店の代表者だけでなく、全員がやる。仕事の時間だけでなく、プライベートの時間も含めてです。徹底する。これによってお店に今までにない団結力が生まれました」と活動の提案者である[Honda Cars しなの]仁科丈彦 取締役 代表代理は語りました。

つなぐことによっての 盛り上がり意識を高めた経験は決して無駄にはならない

「交通安全たすきリレー」のたすきを渡されたお店では、朝礼で声がけを行ったり、思い思いの意識向上策を練って無事故・無違反を達成していきました。そして、たすきを受け取った一週間をきっかけに、その後も安全運転に対する高い意識はお店で継続されたようです。

大切なのは取り組むこと 報告は簡単に

2015年4月9日に長野県の「交通安全たすきリレー」はスタートしました。無事故、無違反を達成したお店はその報告をホームページに掲載しています。これにも一工夫があります。写真を撮ったら、データをホームページ制作会社に送信するだけ、これで完了です。取り組みやすくするために、報告書を作成するなどの手間を軽減することに留意しました。
長野県 Honda Cars 総合サイト NHナビゲーターはこちら

全員でひとつのことを達成する 安全について考える貴重な機会

[Honda Cars しなの]東和田店スタッフの感想
営業リーダー 安田亮:「免許を取って20数年になりますが、この経験を通じて一時停止の重要性など初心忘るべからずというのをリアルに体験しました。そして、手作りで掲示板などを作成するなど、全員で意識を高めて達成する体験をしたことで職場の連帯感も高まりました。このリレーでの体験をもとに、お客様にも安全運転の大切さや安全運転がエコにつながることなどをお話ししています」  フロント 松本麻弥:「この活動に参加し、いつもクルマに乗る前に身が引き締まる思いがしました。そして、小さい子供が多い時間帯は特に前方に気を配ったり、朝の通勤時間帯はお年寄りが多く急に道路を横断したりするので、横断歩道のないところも注意するなど事故を起こさないための注意点を考え意識しました。それが今でも習慣になり、安全運転につながっていると思います」

手作りの取り組みは 意識が高まり継続にも寄与する

写真は[Honda Carsしなの]で手作りされた掲示板のひとつ(写真左)。ボードにスタートからゴールまでの道のりを描き、無事故・無違反のたすきリレーを終えた順に販売店のシートを掲出。見事全店達成したことが示されています。そしてバックヤードには、たすきリレーを終えたあとも一年間無事故・無違反を宣言するシート(写真右)が貼られ、毎日全スタッフのハンコが押されていました。

創業以来率先して安全を大切にしてきたHondaイズム継承のために

「交通安全たすきリレー」を実施し継続したことでお客様とも話題となることが多く、「Hondaは安全を大切にしている」ということが長野で自然と広がっていきました。他の会社からも「真似させて欲しい」という要望があり、ノウハウを伝授するというできごとも。長野県のHonda Carsがリレーのゴールを9月24日のHonda創業の日にしたのは、Hondaは創業以来率先して安全を大事にしてきた会社であることを再認識し、そのHondaイズムを継承していくためだったのです。

ページTOPへ