Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

自分の仕事が未来のクルマにつながる。答えのない領域でHondaらしい技術を生み出したい

「Hondaは本当におもしろい人が多い」と話す廣田と稲積。Hondaの電動化戦略において基盤となるパワーエレクトロニクス領域で充給電の開発や将来に向けた技術探索に取り組んでいます。まだ答えのない領域に挑むからこそ感じるやりがい、そして立場に関係なく議論を交わすHondaの技術文化の魅力とは。

廣田 大地Daichi Hirota

四輪開発本部パワーユニット・エネルギーシステム開発統括部 エネルギーストレージシステム開発部 パワーエレクトロニクスシステム開発課

前職で産業用ヒートポンプの開発に従事。EV(電気自動車)市場の可能性や社風に惹かれて2019年Hondaにキャリア入社。クルマから電気を取り出す給電機能の部品開発やBEV(バッテリー式電気自動車)向けの新価値企画を経験。現在は、次世代BEV向け充給電システムの車両適合開発をリードしている。

稲積 拓也Takuya Inazumi

四輪開発本部パワーユニット・エネルギーシステム開発統括部 エネルギーストレージシステム開発部 パワーエレクトロニクスシステム開発課

大手電機メーカーで家電や車載向けのコンデンサ開発やクルマの駆動用インバーターの研究開発に従事。2020年Hondaにキャリア入社。FCEV(燃料電池自動車)やBEVのインバーター開発などを経て、現在は電動戦略構築に向けたパワーエレクトロニクス技術の先行研究や戦略検討を担当。

答えのない領域に挑むには、柔軟性が必要。未来から逆算して技術を検討する

EV(電気自動車)を動かすためのインバーター、充電器などの開発を行うパワーエレクトロニクスシステム開発課。「電動化を支えるコア技術となるパワーエレクトロニクスシステムの開発と技術戦略の策定」というビジョンを掲げ、次世代技術の探索から量産車への適合までを手がけています。

廣田

「私は、次世代BEV(バッテリー式電気自動車)向けの充給電システムと、ケーブルやブラケット(充電器やケーブル等を固定する部品)などの部品開発のとりまとめを担っています。

私たちのチームが担当するのは機種開発と言われる量産に向けたプロセスで、直近では新型軽EVの『N-ONE e:』を手がけました。EVは、開発する上でのマニュアルはまだ十分な状況ではありません。そのため、皆で手探りしながら開発を進めています」

試行錯誤しながらノウハウを積み上げていく苦労はあるものの、ものづくりの楽しさを忘れないことを大切にしていると言います。

廣田

「自分の手がけたものが製品となってお客様のもとに届き、使っていただけるということは、やっぱりうれしいんですよね。だから、安全や品質を担保することは大前提として、お客様が求める価値は何か、どうやって喜んでいただくかを先頭に置き、それを実現するためにはチームをどう動かしていくのがいいかを考えるようにしています」

稲積が担当するのは、将来に向けた研究開発。本田技術研究所などHonda内の他部門やTier1と呼ばれる総合部品メーカーといったさまざまな組織と協力しながら、パワーエレクトロニクス領域の要素技術を作っていく仕事です。

稲積

「たとえば、自動運転が普及した時に、お客様はEVをどのように使うのかを考えて、そこから逆算して電源に関する技術を検討します。また、コストを抑えた上で小型化、高効率化するために必要な基礎技術について、自分たちで試作しながら調査・検討を行うことも。

他には、半導体メーカーや大学などと連携しながら、パワーエレクトロニクスの中核となる半導体の技術調査も進めています」

手探りしながらの挑戦である点は廣田と同じ。だからこそ、一つの考えに固執しないことを心がけていると話します。

稲積

「新しいことを見つけるためには、柔軟性を持って考え、行動することが大切。私はチームをまとめる役割を担っていますが、その立場はあくまで会社から与えられたもの。皆の考えを柔軟に受け入れ、必要だと思えば自分でお取引先に出向いて現場、現物を見ることも大切にしています」

発展途上の市場だから、挑戦しがいがある。惹かれたのはHondaの「人」と「文化」。

共にキャリア入社のふたり。稲積は、新卒で入社した大手電機メーカーで家電用のコンデンサ開発からキャリアをスタート。その後、自身の希望でクルマの駆動用インバーターを開発する部署に異動します。

稲積

「電機メーカーに就職したものの、もともとクルマが好きで、ずっとクルマに関わる仕事がしたいと思っていました。その希望を当時の上司に伝え続けていたところ運よく異動がかない、その後完成車メーカーへの出向も経験しました。

実際にクルマづくりに関わってみたら、やはりおもしろかったですね。それまではBtoBの製品を担当していたこともあり、製品を使っていただくお客様の顔が見られたり、声を聞くことができたりすることが嬉しかったです」

その後、2020年にHondaに入社。きっかけは、Hondaの「人」に惹かれたことでした。

稲積

「前職ではHondaと仕事することもあったのですが、考え方が尖っている人が多くて、『Hondaっておもしろいな』と惹かれていったんです。『技術の前では皆平等である』という考え方の通り、技術に対してとても真面目だからこそ、立場や役職を気にせずに、若手もベテランも自分の意見を発信する。学園祭のようにワイワイガヤガヤと時間を忘れて開発に没頭するような雰囲気が魅力的でした。

だから、『やっぱりクルマに関わる仕事をしていきたい』と思った時に、真っ先に選択肢に浮かんだのはHondaでしたね」

2019年に入社した廣田は、前職では産業用の空調ヒートポンプ開発を経験。稲積同様、BtoCの製品に関わりたいと思ったことが転職のきっかけだったと話します。

廣田

「より広い市場に届けられる製品に携わってみたいと思うようになりました。

私ももともとクルマに興味があり、自動車業界を中心に調べていくうちに、EVの市場が急速に拡大していることを知りました。もちろん、技術者としてはクルマに関して未熟でしたが、発展途上の市場であれば、挑戦しがいがあるのではないかと思ったんです」

そのなかでHondaを選んだ大きな理由は、ボトムアップで物事が進む風土だったと振り返ります。

廣田

「前職は比較的縦割りの組織だったこともあり、私としては少し窮屈さを感じていました。成熟した技術を効率的に開発するなら、縦割りのメリットも大きいと思うのですが、Hondaのようなボトムアップの文化だから生まれるものもあると思うんです。

どんなものが求められているのか、全員が同じ立場で考え、アイデアを出し合い、議論しながら生み出していくのがHondaの技術文化。そういった環境なら、これまで以上に自分が仕事をする意義を見つけやすいのではないかと感じました」

現場でしか見えないものがある。三現主義に立ち返り、一つずつ課題に向き合う

Hondaに入社後は、FCEV(燃料電池自動車)や次世代BEVなどのインバーター開発に携わりながら、将来を見据えた技術探索をしてきた稲積。入社当初に、今でも鮮明に覚えている印象的な出来事があったと振り返ります。

稲積

「研修を終えて部署に配属された初日に、上司から『どんな仕事をするべきかを、自分なりに見つけてほしい』と言われたんです。それまで、仕事はアサインされるものだと思っていたので、『自分で見つける』というカルチャーは新鮮でした。

もちろん、何を開発するのか、何のテーマを研究するのかという大枠の指示はあるのですが、そこからどう進めていくのかは、それぞれに任されるのです。わからないことや専門外のことは周りの人に聞いたり、時には自分で人を集めたりしながら進んできました」

そのなかで、Hondaならではのつながりが突破口になったり、自分が主体となって動くことに苦労したりといった経験もしてきたと話します。

稲積

「ずっと電気系の仕事をしていたのですが、FCEVに携わっていた時期に、機械系の部品の設計を担当することになりました。いろいろな人に相談していくうちに、二輪の技術者を紹介してもらい、その人から学んだ二輪の考え方を取り入れてみたことがあります。それまでクルマには使われていない技術でしたが、知らないからこそ柔軟に受け入れられたのだと思います。

もちろん、そうやって研究や開発を進めていく過程では、自分で上位層に提案して、承認を得ていく必要があります。けれど、新しいものの開発ですから、明確な判断基準はありませんし、承認の段階ごとに重視するポイントも変わります。技術だけではなく、お客様の目線、お取引先の目線、Hondaの将来を見据えた目線など、さまざまな目線から価値を考え、納得できる説明をしなければいけません。そこが大変でしたが、成長を感じた部分でもあります」

廣田は入社して5年ほど、EVから電気を取り出し家電などに供給する給電機能の開発を担当。次世代BEV向けに、新しい給電機能を用いた新価値の探索にも従事してきました。その後、充電機能にも領域を広げ、次世代BEV向け充給電システムの車両適合開発をリードしています。

廣田

「現在は、充給電システムを全世界に広げようというステップに入っています。そこで見えてきたのが、システムをつなぐ外部機器の特性が各国で異なるという課題です。その特性によって、うまく作動するかどうかにばらつきが生まれてしまうんです。けれど、BEVは黎明期ですから、すべてを網羅できる方法はまだありません」

その課題をどう解決するか──行き着いたのは、Hondaが大切にする三現主義(現場・現物・現実を重視する考え方)でした。

廣田

「世界の充電器を調査するテーマが立ち上がり、各国の充電品質を現地で調査することになりました。もちろん、検証のためのマニュアルもありませんから、現地のメンバーとコミュニケーションをとりながらデータを集め、一つひとつ課題を解決していくしかありません。

場所によっては英語も日本語も通じなかったり、文化の違いから計画通りに進まなかったり、苦労の連続でした。でも、現地に行かないと見えてこないものがあるんですよね。

たとえば、計測中に日本では想定できないような振る舞いを見せる充電器があり、許容ラインを見直すきっかけへとつながりました。また、日本とは比べものにならないほどの渋滞が起きる地域もあります。そういった地域のお客様はBEVをどう使うのかを考えなければいけないと知ったことも、現地に行ったから得られた視点です」

自分の挑戦が成果として未来に残る。正解のない分野だから得られるやりがい

まだ答えのない分野に挑んでいるふたり。それこそが、今のやりがいだと笑います。

廣田

「まだ実績のないところに、自分の挑戦が成果として残っていく。さらにそれが、お客様に届いて使っていただけるということが、一番のやりがいです。それは、Hondaに入ったから感じられた喜びです」

稲積

「私が今関わっている技術には、パソコンなどの製品には使われていても、まだクルマに使われた実績がないものもあります。その技術をクルマに載せることができれば、自分が取り組んだ技術が未来のクルマにつながる。それがHondaの戦略になったり、製品のラインアップ強化につながったりしたら、うれしいですよね」

Hondaの人や風土に惹かれて入社したという共通点もある廣田と稲積。あらためて感じるHondaの魅力を、こう話します。

廣田

「自分なりの哲学を持っている人がたくさんいるんです。組織として統率をとるのであれば、ある程度型にはめてトップダウンで進めた方がいい面もあるのかもしれませんが、それをしないのがHondaの良さだと思います」

稲積

「Hondaは本当におもしろい人が多いですよね。先日同僚に『最近コーヒーの値段が上がったね』という話をしたら、後日、ある資料を渡されたんです。見てみたら、会社の周辺にあるスーパーで売っているコーヒーの価格比較表でした。しかも、どこが一番安くて、買う時期はいつがいいのかなどが細かくデータになっている。現地に行って調査してきたと言うんです。こういったことにも本気で取り組むのかと驚きました」

廣田

「そのくらい主体性を持って取り組める人、『気になったらとことん調べたい』という人はHondaに向いていますよね」

そんな、やりたいことをかなえられる環境でめざすのは、「Hondaだからできる挑戦」です。

稲積

「近年、完成車メーカーは要素研究にも力を入れています。Hondaも要素研究に力を入れていることが世の中に広まって、技術者がどんどん集まってきてほしい。そして、要素技術からプロダクトまで垂直統合型でものづくりができる会社をめざしたいと考えています」

廣田

「私はまず、『視野探し』をしたいなと思っています。物事の本質を見極めるためには、視野が広い方がいい。Hondaの事業領域は本当に幅広いですから、まだ見えていないところに触れながら、自分が見える範囲をどんどん広げていきたいんです。

その先に、後世に残るような技術を生み出すことが夢です。Hondaらしい個性的で尖った技術を世の中に出して、多くの人に幸せを届けられたらいいですね」

課題を自分たちで見つけて、納得いくまで追求する。個性あふれる哲学を掛け合わせながら、Hondaの新しい価値を生み出していきます。

※ 記載内容は2025年12月時点のものです

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