Other 2026/01/19
【オフィスツアー#4】ワイワイガヤガヤでめざす、「大阪発」のものづくり
2025年春に誕生した「Honda Software Studio Osaka」。個性を活かすHondaのカルチャーと、関西ならではの活気あるコミュニケーションが融合したオフィスで、新たな「ものづくりの核」となることをめざしています。今回は、拠点長の鈴木、オフィスのデザインをリードした阿野、エンジニアの小西、小嶋に、拠点立ち上げにかけた想いやこだわり、実際に働いてみて感じる魅力などを聞きながら、「Honda Software Studio Osaka」を紹介します。
鈴木 宏章Hiroaki Suzuki
四輪事業本部 SDV事業開発統括部 電子プラットフォーム開発部 電子制御ユニット開発課
1990年Hondaに新卒入社。F1やインディカーなどレース車両の開発に携わった後、量産車のバッテリー制御ソフトウェアを担当。2023年に開設した大阪拠点には、立ち上げから関わり、現在は電子制御ユニット開発課のチーフエンジニアと大阪拠点長を務めている。
阿野 和隆Kazutaka Ano
本田技術研究所 デザインセンター デザイン開発推進室 コミュニケーションデザインスタジオ
1999年Hondaにキャリア入社。量産製品のカラーデザインを手がけた後、ドイツに駐在して海外工場支援などに携わる。その後、新技術によるデザイン研究などを経て、現在はデザインによるブランド価値向上のためのコミュニケーションデザインを手がけている。
小西 嘉典Yoshinori Konishi
四輪事業本部 SDV事業開発統括部 先進安全・知能化ソリューション開発部 先進安全システムソフトウェア開発課
電気メーカーでデジタルカメラなどの画像認識技術開発に従事した後、スタートアップで本田技術研究所との自動運転の共同研究に携わる。2024年Hondaにキャリア入社し、ADAS(先進運転支援システム)向けセンサーフュージョン技術開発のマネジメントを担当している。
小嶋 俊貴Toshiki Kojima
四輪事業本部 SDV事業開発統括部 電動ソフトウェアソリューション開発部 電動コンポーネントソフトウェア開発課
自動車部品メーカーでハードウェア(デジタル・アナログ混在回路)設計を担当。その後、電機メーカーを経て、2025年Hondaにキャリア入社。現在は、バッテリーマネジメントシステムの開発に従事している。
こだわりの結集、個性が活きるHondaらしい空間に
ソフトウェアを定義した上でハードウェアを決めていくクルマづくりSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)が主流となっていくなど、大きな変革期にあるモビリティ業界。Hondaでは、全国に開発拠点を置き、各地でエンジニアを採用しています。
2023年秋には、関西エリアで初となるソフトウェア開発拠点を大阪に開設。2025年春に、再開発が進む大阪・梅田の「グラングリーン大阪」に「Honda Software Studio Osaka」(以下、スタジオ)として移転しました。
鈴木
「Hondaが大阪に拠点を設けるからには、数十年先を見据えての計画になる。それならば、『最新のオフィスをつくりたい。格好いいオフィスでありたい』という想いが湧きました。そして、まずは『自分たちがどのように仕事をしたいのか』を考えるワークショップを開催し、『仲間が集ってワイワイガヤガヤできる職場にしたい』と決めたのです」
当初、鈴木が出したデザインのリクエストは「格好よく、モダンに」という抽象的なもの。それを実際のデザインに落とし込んでいくために白羽の矢が立ったのが、コミュニケーションデザインスタジオに所属する阿野です。
阿野
「誰かと話をして、自分の知らなかったことを知ったり、お互いに刺激を受けたり、そんなコミュニケーションが起きる空間を作ることをデザインしました。
たとえば、今私たちがいる会議室のテーブルは、初めて会うお客様とコミュニケーションをとる上で最適な幅にしています。近すぎるとかえってバリアを張ってしまうし、遠すぎると距離を感じてしまう。話しかけやすさというのは、環境に左右されることが大きいんです。だから、話しかけやすくなるポイントを、スタジオのなかにたくさん散りばめています」
ともにスタジオを作り上げていく過程は、鈴木にとっても刺激的だったと言います。そして、各々が感じた刺激が、「個を尊重し、違いを活かすHondaらしさ」につながったと阿野は続けます。
鈴木
「この会議室をどう作っていこうか、どんな椅子を配置しようかなど、一つひとつ考えていくなかで、阿野さんの引き出しからさまざまなアイデアが出てくるのです。他にも、関わるメンバーが積極的に提案してくれたので、パースを見るだけでも楽しかったですね」
阿野
「実現には設備管理の部署、組織開発人事部、総務部のサポート基盤があって、チームの創造性が良い方向で発揮されました。クルマづくりと同じです。
椅子ひとつに何時間も話し合ったこともありましたが、最終的にはそれぞれが良いと思ったものを全部取り入れていったのです。その結果、身長、体格、好みなど、一人ひとりの違いに合わせて誰もが過ごしやすい、多様性に富んだ空間ができました。何かに統一することが良い解決策というわけではなく、いろいろな人の意見を良いバランスで散りばめることができたと思います」
働く人のキャリアもさまざま。オフィスも人も多様性に富んでいるのが大阪らしさ
多様性に富んでいるのは、「働く人」も同じ。大阪拠点には現在115名が勤務していますが、多くがキャリア入社のメンバーです。2024年に入社した小西と、2025年に入社した小嶋も同様です。
小西
「私は電機メーカーでデジタルカメラ用の顔認識機能や産業用ロボット向けの画像認識技術などを担当した後、スタートアップで本田技術研究所と自動運転の共同研究をしていました。その研究を量産につなげることができなかったことが心残りで、Hondaに入社。現在はカメラやRadarなど複数のセンサーからの認識結果を統合するセンサーフュージョン技術の開発マネジメントを担当しています」
小嶋
「私は、自動車部品メーカーでハードウェア(デジタル・アナログ混在回路)設計を担当した後、地元で仕事をしたいと考えて関西にある電機メーカーに転職しました。仕事をするなかで、『やっぱりクルマの開発に関わりたい』と思うようになっていたところに、Hondaが大阪拠点をつくるということを知ったのです。『これは応募するしかない』と挑戦することを決意し、現在はバッテリーマネジメントシステムの開発に携わっています」
大阪拠点では、多様な働き方を採用していることも特徴のひとつ。コアタイムのない自由度の高いフレックスタイム制のほか、対面でのコミュニケーションを基本としながらも、個人の事情や業務効率向上のために出社とリモートを組み合わせた勤務が可能です。
小嶋
「家庭の都合で週に1日ほどリモートワークを取り入れていますが、それ以外は基本的に出社しています。ひとりで集中して考えられる場所もあれば、開放感のある場所もあり、スタジオの方が仕事ははかどるんです」
小西
「私の場合、関東に勤務するメンバーと同じ開発に携わっているので、出張で関東に行くことも多くありますが、それ以外の日はスタジオで仕事をしています」
多様な働き方を支える制度についてはこちら▶︎
https://www.honda-jobs.com/environment/workstyle/
コミュニケーションと集中のメリハリが生まれる環境だから、仕事がはかどる
スタジオ内には、さまざまなところにコミュニケーションを促す仕掛けがあります。たとえば、鈴木がお気に入りの場所として挙げる「CROSS Cafe」。その名の通り、ふとした会話が交差してアイデアが生まれることも。また、スタジオ全体の開放感のある雰囲気もコミュニケーションを後押ししていると言います。
鈴木
「このスタジオは外の景色がよく見える空間があったり、隣の部署との仕切りがなかったりとオープンな雰囲気があるので、コミュニケーションがより活発になってきたと感じています。新しいメンバーが増えてきたこともあり、さらに一体感が出る施策を考えていきたいですね」
小嶋
「コーヒーを待っている時などに、『それ美味しいですよね』といった感じで、とりあえず話しかけてみようという雰囲気がありますよね。関西ならではの気質もあるかもしれませんが、スタジオで仕事をしていると、何気ない会話で他部署の人との関わりが生まれていくことが多いんです」
小西
「大きい企業では、隣の部署の人の顔は知っているけれど話すことはほとんどない、ということも多いと思いますが、ここでは自然と会話が生まれます。
私は、会議や集中力が必要な仕事が続いた後などは、オフィスを一周できる通路をよく歩いています。体もほぐれますし、知っている人を見かけると話しかけたくなります。スペースにほどよくゆとりがあるので、気軽に話しかけられるんですよね」
小嶋
「気分転換をしたい時に、私はよくファミレス席を使っています。外の景色がきれいに見えて開放感があるんです。ひとりで考えごとをしていて煮詰まった時などは、ここに来ます」
考えごとや、集中して仕事をしたい時におすすめの場所は他にも。それが、小西と阿野が「お気に入りの場所」と話すQuiet Areaです。
小西
「普段は明るい雰囲気のスペースで仕事をしているのですが、仕様書作成など集中力がいる仕事をするときは、少し暗めの雰囲気で集中しやすいQuiet Areaを使っています」
阿野
「人との会話は条件反射で行う部分があるので、真ではないことも意外と多いんです。偶発的なアイデアを生み出すためにはいいのですが、深く考えなければいけないことは、ひとりで考えた方がいいこともある。Quiet Areaはそういった時におすすめのスペースです」
さまざまなキャラクターを融合させ、「大阪発」のアウトプットをめざす
個性を活かし、多様性に富んだスタジオで生まれるコミュニケーションから新たな価値創造を──スタジオのデザインをリードした阿野は、そんな期待を込めたと語ります。
阿野
「組織ができていく上で『箱が先か、人が先か』で言えば、箱が先だと思っています。どういうビジョンがあり、どんな働き方をするのか。まずは、それをかなえるための箱があり、そこに魅力を感じて人が増えていくことで、予想外のキャラクターが揃った集団になるではないでしょうか」
さまざまな個性がぶつかり合い、融合できる環境でめざすのは、「大阪発」のものづくりです。
小西
「トップダウンで物事を進めるのではなく、それぞれが意思を持ってどんどん進めていくことが求められるのがHondaです。そのなかで、どうやって大阪拠点の存在感を出していくか。私自身まだ手探りをしているところですが、こういった混沌とした状況を楽しめる人、自分のアイデアを推進できる人と一緒に、大阪を盛り上げていきたいですね」
小嶋
「これまでも自動車業界で仕事をしてきましたが、Hondaで仕事をすることで、これまでより『自分で方針を決めながらクルマをつくっている』という感覚が強く、とてもワクワクしているんです。SDVといっても、私のようにハードウェアの経験がある人も活躍の場がありますし、それ以外の分野を経験してきた人にも活躍できるフィールドがあります」
鈴木
「『Honda Software Studio Osaka』と名付けていますが、ソフトウェアエンジニア以外にもさまざまな職種のメンバーを募集しています。仲間とワイワイガヤガヤとコミュニケーションしながらアイデアを生み出せる職場から、『大阪発』の製品を生み出したい。それは、クルマではなくてもいいと思っています。ロケットでも他のモビリティでもいいから、1日も早く成果をアウトプットしたいですね」
大阪エリアでの採用情報はこちら▶︎
https://www.honda-jobs.com/lp/osaka/
その他の開発拠点の情報や、HondaのSDV開発の全体像をご紹介!
SDV事業開発統括部ブランドサイトはこちら▶︎
https://software.honda-jobs.com/
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※ 記載内容は2025年11月時点のものです