二輪車の取り組み

二輪車においては、環境負荷低減の観点から軽量化による材料使用量の削減、再生材の適用やリサイクル性に配慮した構造設計などの取り組みを行ってきました。

原材料の採掘における土地改変や材料製造時に発生するCO₂排出量を削減することができる鉄・アルミなどの再生材のほか、化石資源の採掘削減につながるバイオ由来の材料や樹脂再生材などを適用した新たな取り組みを行っています。

プレコンシューマーリサイクル材の製品適用(Circular Design)

樹脂リサイクル材の適用拡大の一つとして、ポリプロピレン製のプレコンシューマーリサイクル材を2024年より適用開始し、2025年に販売した「CB1000F」や「CB1000GT(欧州販売モデル)」に適用拡大しました。

プレコンシューマーリサイクル材は、素材の性状がわかっていることからバージン材と同等の物性調整が可能であるとともに、規制化学物質の混入リスクを回避することができます。

引き続き、他モデルへもプレコンシューマーリサイクル材を適用していきます。

自動車や家電などの製造や成形過程において発生する、端材由来のリサイクル材。

ポストコンシューマーリサイクル材の製品適用(Circular Design)

樹脂リサイクル材のさらなる適用拡大のため、ポリプロピレン製ポストコンシューマーリサイクル材を2025年に販売した「CB750 HORNET」、「XL750 TRANSALP」の外装部品に適用しました。

ポストコンシューマーリサイクル材は市中から回収された使用済みプラスチック製品を活用するため、プレコンシューマーリサイクル材に比べ管理が難しくなります。そこで、廃材の調達段階で管理を行うことにより規制化学物質の混入を回避し、材料の配合調整により必要な物性を確保することで、製品への適用を可能としました。

今後、他モデルへ適用拡大する予定です。

一般消費者や製品のエンドユーザーによる使用済み廃プラスチック製品を由来としたリサイクル材。

四輪バンパーリサイクル材の二輪車への適用(Circular Design、Circular Value Chain)

これまで、販売店から回収したHonda車の廃棄バンパーを原料としたリサイクル材を、四輪車のアンダーカバーなどに適用してきました。

新たに設計最適化を行うことで、これまで二輪車への適用が難しかった四輪のバンパーリサイクル材を、2024年に販売したNCシリーズのラゲッジボックスなどに適用しました。

これはHondaの特徴でもある販売製品の多様性や回収スキームを活かした取り組みです。

適用機種:「NC750X」、「FORZA 750」、「X-ADV」

バイオエンジニアリングプラスチックの製品適用(Circular Design)

バイオエンジニアリングプラスチックの製品適用(Circular Design)バイオエンジニアリングプラスチック“DURABIOTM”※2の適用拡大の取り組みとして、二輪車として初めて、2024 年に販売したNCシリーズの外装着色部品に適用しました。

意匠性の高い、着色したDURABIOTMを適用することで塗装が不要となり、CO₂排出削減に寄与しています。

また、2024年3月発売の「CRF1100L Africa Twin」の透明フロントスクリーンに世界で初めて※3採用したDURABIOTMを、2025年に発売した「CB1000GT(欧州販売モデル)」にも適用を拡大しました。

引き続き、他モデルへ適用拡大する予定です。

  1. DURABIOTMは三菱ケミカル株式会社の登録商標です。
  2. Honda調べ(2023年10月時点)。

アルミ再生材の適用(Circular Design)

スクーターやカブなどの小型モデルに、市中スクラップを原料としたHPDC※4製法の小径ホイールをベトナム、タイ、ブラジル、中国で適用してきました。

一方、技術課題などの観点から、これまで適用が難しかった大径ホイールも2024 年以降に販売した日本生産の大型モデルに適用を始めました。

今回の大型モデルへの適用によって、大型から小型までの全製品群で再生材を使用したホイールが適用されることになりました。

今後、アルミ再生材ホイールの適用をグローバル機種に順次拡大予定です。

  1. HPDC:High Pressure Die Casting(高圧鋳造法)の略。

レポート