四輪車の取り組み

四輪車においては、従来の3R活動を推進し、使用済み製品の適正処理も確実に行ってきました。

循環型ビジネスへの転換として、水平リサイクル、リパーパス、リファービッシュなど新しい事業やサービスに取り組んでいきます。

以下、新車販売、中古車に関わるリソースサーキュレーションの取り組みについて紹介します。

バッテリーのライフタイムマネジメント事業化に向けた取り組み(Business Innovation)

2024年発売のN-VAN e:および2025 年9月発売のN-ONE e:に搭載のバッテリーを対象にバッテリーモニタリング機能を高度化し、車載用から定置用への転用を通じて、ライフタイムマネジメントを行うバッテリー価値最大化への取り組みを行っています。

部品の劣化状態などを判断するバッテリーモニタリング機能により、資源の効率利用が可能となり、車両ユーザーの経済的負担低減につながります。

Hondaと三菱商事、EV普及拡大を見据えた新事業創出に向けた覚書を締結 | https://global.honda/jp/news/2023/c231012.html

フロアカーペットマットへのサステナブル素材の適用拡大(Circular Design、Circular Value Chain)

2024年4月より、軽自動車「N-VAN」のHonda純正アクセサリー「フロアカーペットマット」にサステナブル素材であるリサイクルPET素材を採用しており、従来製品に比べて大幅な軽量化も実現しています。サステナブル素材を採用することは、使用が終わったあとのリサイクル性への配慮や将来の循環型社会への対応を見据えた取り組みです。2026年3月期時点では、CR-V、N-WGN、N-ONE、PRELUDE、N-ONE e:の5車種に適用を拡大しています。

四輪バンパーリサイクル材の部品適用拡大(Circular Design)

「バンパーリサイクル材」を使用したフロントグリル

2024年発売のN-VAN e:に、Honda 車の廃棄バンパーを回収・粉砕し、サステナブル素材として生き返らせ、エクステリアなどのワンポイントとして再利用しました。

フロントグリルは歴代Honda車のバンパー塗装をあえて粗く残してランダムに混ぜ合わせる技術を適用し、一つとして同じものがない、個性的で楽しい模様としています。

SUSTAINABLE MATERIALS|N-VAN e:|軽自動車|Honda 公式サイト | https://www.honda.co.jp/N-VAN-e/susmate/?msockid=3ffe3b2f158a6ff40f3d2e8414f06e2c

中古車リファービッシュに関連するサービス開始(Business Innovation)

2023年9月より日本の中古車事業において、中古車に新品のHonda純正アクセサリーを取り付ける「いまコレ+(プラス)」を開始しています。

北米の中古車事業においては、2024年1月より発売した「Wireless Apple CarPlay/Android Auto upgrade」に加え、2025 年9月に「Blind Spot Information」を後付けするアップグレードサービスを開始しました。

これはリファービッシュや利用サービスの提供による製品価値の回復・向上により、新価値付加や製品を最後まで使いきること、廃車時の製品回収の機会を増やすことなどにつながり、資源を効率的に利用することができます。

いまコレ+│ Honda 公式中古車検索サイト | https://ucar.honda.co.jp/LP/ImakorePlus

「アルミ板端材を循環利用する水平リサイクル開始」(Advanced Recycling)

2026年3月より、埼玉製作所 完成車工場でアルミ製ボンネットフードのプレス端材を再度、車体用アルミ板として利用する水平リサイクルを開始しました。本取り組みは「PRELUDE」のアルミ製ボンネットフードに採用しています。

アルミニウムは軽量化により走行時のエネルギー消費を抑制し、環境負荷を減らす一方、新地金の製造には多くのエネルギーが必要です。また、プレス端材は不純物の影響を受けやすく再利用が難しいという課題がありました。

今回は端材の分別・回収方法の最適化と不純物除去の高度化により、クローズドループ型循環を実現しました。これにより、従来スクラップとして売却していた端材を高品位原料として再利用でき、アルミ新塊の使用量の削減と製造段階のCO₂排出量の削減に貢献しています。

今後は、この取り組みで得られたノウハウを活かし、適用部位の拡大や他工場への展開を検討し、アルミ資源循環のさらなる高度化をめざします。

PRELUDE

ELV由来アクリル樹脂の水平リサイクルの量産化(Circular Value Chain、Advanced Recycling)

ELVから回収し再生したリサイクルアクリル樹脂をドアバイザーに採用し、2025年9月より新型軽乗用EV「N-ONE e:」向けHonda純正アクセサリーとして発売しています。これはリサイクルアクリル樹脂を採用することで、CO₂排出量削減と環境負荷低減をめざしたアイテムです。

従来、ELV 由来の樹脂の大半は、分別回収やリサイクルの技術的難度の高さから、燃料などへの利用にとどまっており、製品へのリサイクルはされていませんでした。

Hondaは、北海道自動車処理協同組合および三菱ケミカル株式会社と協力し、アクリル樹脂の水平リサイクルの実証実験(2021年8月~2022年2月)を行い、事業全体の効率的なスキームを確立しました。

この実証実験を通じて、異物が混入しない回収手法と、バージン材同等の再生化技術を確立し、世界で初めて水平リサイクル製品を量産化する見通しとなりました。

この取り組みにより、バージン材の使用量を削減し、アクリル樹脂の製造・廃棄時のCO₂排出量を50%削減することが可能になります。

今後も、循環型社会の実現に向け、バリューチェーンの構築と持続可能な資源循環を支える先進的なリサイクル技術を研究・開発し、協力企業とともに社会実装に取り組んでいきます。

※ Honda 調べ(2025年4月時点)。

アルミダイカスト材料の原料

お客様との共創によるリソースサーキュレーションの実現

リソースサーキュレーションの実現のためにHondaでは、2024年10月のN-VAN e: 発売以降、各地域環境イベントにて、お客様の理解促進と取り組みへの共感を目的に、リソースサーキュレーションの発信・訴求活動を行っています。

イベントでは、サステナブルマテリアルを適用した製品に加えて、資源循環を前提とした製品利用サービスや廃却予定の補修部品を有効利用するアップサイクルの取り組みを紹介するとともに、資源を効率利用した製品・サービスが、廃棄物削減による環境負荷低減だけでなく、新しい価値提供につながることを説明しました。

本取り組みは、お客様に製品使用後のあり方について考えていただく機会となるものと捉えており、リソースサーキュレーションの理念・取り組みに理解・共感いただき、お客様とHondaが相互に理解を深めていくことで、資源循環を基盤とした持続可能な社会の実現をめざしていきます。

再生資源の選択肢拡大による循環価値の共創

Hondaは、自動車から自動車への循環を基本としながら、資源価値の最大化に取り組んでいます。

このたび、Hondaのめざす循環型社会の考え方に賛同いただける企業との連携・共創を進めた結果、Hondaが供給する廃棄バンパー由来のリサイクル材を原料の一部として活用し、再生ポリプロピレン使用率92~94%を実現した商品の発売が開始されました。

本取り組みは、リサイクル材の活用可能性を広げ、資源循環の裾野拡大に寄与するものです。

Hondaでは、1990年代から販売店で修理交換されるバンパーを回収・再資源化し、リサイクル材として循環させています。

自動車用途での循環を基本としつつも、品質基準や素材特性を踏まえ、リサイクル材の特性に応じた最適な用途を選択することで、資源価値の最大化を図り、持続可能な循環型社会の実現に貢献していきます。

株式会社良品計画「再生ポリプロピレン入り頑丈収納ボックス 浅型 ダークグレー」 | https://www.ryohin-keikaku.jp/news/articles/2026_0107_01


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